Iris Pro 5200&Core i7-4750HQな何か[その後、LuvBook H/NEXTGEAR-NOTE i200という名前に]
登録日:2013年07月13日

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突然ですが、マウスコンピューターが計画しているIris Pro 5200なUltrabookについて書いておこうかと。
こういうヤツ。製品名未定&販売時期も未定です。

※モノ自体は、Intel Technology NIGHT and DAY in Akiba 2013に参考出品されていたものです。自分も現場に行き写真も撮ったのですが、何しろあまりにも情報が少なく漠然としていていたため、記事化を断念していました。一応、各種メディアさんでは、チョロっとだけ紹介されました。
インテル、第4世代Core iプロセッサー発売記念イベントを開催(GAME Watch)
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…で、その後、マウスコンピューターさんから多少詳しいお話を聞くチャンスが有りまして、いろいろ追加情報をGetできました。結果、それなりに実像が分かってきたので、やっと記事にする気が起きました。(^^ゞ

まず、Windowsエクスペリエンス・インデックス値をとってみたのですが、こんな感じでした

※CPUの名前を見て頂きたいのですが、「Core i7-4750HQ」と出ています。開発コード名Crystal Wellと言われるCPUです。(→Crystal Well一覧)

Crystal Wellは、CPUそのものも強力ですが、内蔵GPUが強化されているところが特徴です。「Intel Iris Pro Grahics 5200」というGPUを内蔵しています。Windowsエクスペリエンス・インデックス値では6.9となっています。特別高い値というわけではありませんが、これはまだチューニング不足なのか、計測ミスかのいずれかでしょう。少なくとも、Intel HD Graphics 4600よりEU数が倍増(40)しており、相当強力なことは十分想像がつきます。より詳しい話はこちら参照→Intel HD Graphics(Wikipedia)

実際、マウスコンピューターで実測してみたところ、GeForce GT750M(DDR3)と同等以上の性能が出ているとのことです!

CPU内蔵GPUだけでゲームというのも十分現実的な話になりつつあるという事ですよ。こうなってくると、「Low~Middleクラスの外付けGPUは意味無いじゃん」という話になってしまうわけで、NVIDIAやAMDにとって相当な脅威ですよ。


【内蔵GPUもすごいが、冷却メカニズムにも注目】
さて、ここまでは既報。詳しい人ならば知っていてもおかしくない話です。ですが、主にこれらはIntel側から出た情報です。ところが、今回はマウスコンピューターさん側からの情報が得られたわけで、これがなかなか意味シンなのですよ。なかなかすごいと思ったのが、ノートPCの構造についての話。従来のノートPCとはだいぶ冷却のシクミが違うらしいのです。
天板の様子からしてちょっと違う

ヒンジの後ろ部分に「余白」があるのが分かります(赤く囲った部分)。こういう構造をしたノートPCは比較的珍しいです。この出っ張っている部分はどうなっているのかというと、こうなっています↓
後ろから見た状態。全面がメッシュになっています。つまり、ここから排気するということ。


更に横から見るとこんな感じ


なんとな~く、櫛状のカタチをしているのが分かるでしょうか? つまり、ここにヒートシンクが仕込んであるのです。

つまり、ヒンジの後ろに余白がある理由は、厚みのあるヒートシンクを入れる場所はここしかなかったからという事なのです。

裏面。裏面も謎が多い。冷却ファンが2つ付いているらしいのだが…


冷却ファン部アップ。中身の構造は全く分らず。

※なぜ冷却ファンが2つ付いているのか謎。片方はCPU用だとしても、もう片方の役割がよく分かりません。チップセット or メモリ冷却用? 更に考えると不思議なのはファンがある位置です。随分後ろ側に付いているんですよね。こんな後ろにCPUやチップセットがあるのはかなり不自然ですから、飽くまでヒートシンクへ風を送るためのファンなのでしょう。(CPU等で出た熱はヒートパイプで輸送する)

よく分かりませんが、冷却の仕組みが従来とちょっと違う可能性が高いのが分かります。ちなみに、この仕組はIntelの特許技術らしいです。そういう面からも、従来にはなかった仕組みである可能性が高いと思います。考えてみれば、搭載しているCPUがTDP 47WのCPU(Core i7-4750HQ)です。一般的なUltrabook用CPUは15W程度ですから、従来のやり方では無理という事なのではないかと。

…そして、話はそれだけでは終わらない。実はこれで、80Wまで対応できるそうな(驚)。つまり、80W-47W=33Wものマージンがあるわけです。カタチ的には普通のUltrabookっぽい薄型ノートですから、この薄さで80Wまで冷却できるとはちょっと信じがたい。さすがIntelの特許技術!? しかし、80Wまでいけるのであれば、ディスクリートGPUも別途搭載できますよね!? もしかして、裏面に付いている2つの冷却ファンの1つはdGPU用だったり!?
ということで、実はこっそりdGPU搭載していたりしないかと思ってデバイスマネージャー覗いてみましたけど、さすがにそれはありませんでした(笑)

それはともかく、熱的には十分dGPUも搭載可能なわけで、将来的にそういうことも十分有り得るに違いない!!


【次世代Ultrabookは爆速PCに進化する!?】
こういうのを見ちゃうと、ちょっと妄想しちゃうんですよね。「Battlefield 3推奨Ultrabook」的な世界を。つまり、Ultrabookのような薄型軽量ノートPCでも、ヘビーなゲームが快適に動いてしまう世界を。ゲーミングPCにおいても省スペース性が重視される日本の市場において、これは結構大きな事ではないかと。

残念なことに、検証等が終わっていないので、まだまだ売れる状況ではないとのこと。もちろん、細かい仕様や見た目も変わる可能性ありです。「1~2ヶ月のうちに出せるといいな~」とおっしゃっていました。


【LuvBook HおよびNEXTGEAR-NOTE i200として発表!】2013/09/05
…ということでしたが、とうとうマスコンピューターから製品としてリリースされました。→マウス、Iris Pro搭載で21mm厚の14型フルHDノートPC(PC Watch)

製品名としては、 LuvBook HiconNEXTGEAR-NOTE i200iconのダブルブランドで発売されます。

LuvBook Hのギャラリーiconに掲載されている写真を見てみたところ、自分が見た試作品からいくらか変更がかかっています。試作品はキーボードは英語配列でしたし、液晶パネルも光沢タイプでしたが、製品版は日本語配列になり、液晶は非光沢タイプに変更になっています。詳細は後ほど別ページで作る予定。



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◆用語解説:Intel HD Graphics(Wikipedia)