2013年11月19日に行われた、HPのビジネスプリンターの発表会に行ってきました。そこで何が発表されたのかというと、HP Officejet Pro X576dw (複合機)、HP Officejet Pro X551dw (単機能プリンタ)がメイン。それに加えて、それぞれの下位モデル(プリントスピードが遅いモデル)が発表されました(X476dwとX451dw)。
※製品の商品ページはこちら→HP Officejet Pro X シリーズ一覧(HP Directplus)
…で、もう半月前の話なので、いまさら基礎的な事柄を書いたところで意味は薄かったりします。なので、その辺の事は先達の優れた記事に丸投げしますw↓
★発表会の模様→「Officejet Pro Xは日本HP初のビジネスプリンタ市場への挑戦」~日本HP、製品発表会を開催(PC Watch)
★個人ブロガーさんのページですが、非常によく書けていると思います→ギネス認定最速プリンター・HP Officejet Pro Xの発表会レポート(書道家の日々つれづれ)
★技術的解説→10万円以下のインクジェットで70ppmをどうやって実現したのか~日本HP「Officejet Pro X」に搭載された数々の技術(PC Watch)
…で、後は実験映像を見ていただければ良いかと↓
スピード比較
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Officejet Pro Xシリーズの耐水性インクの実験
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※Officejet Pro Xシリーズは、新開発の顔料インクを採用していて、水で濡らしても滲みません。
Officejet Pro Xであえて写真印刷
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※顔料&4色なので、基本的には写真品質はそれほど良くないというお話でしたが、十分綺麗だと思います。もちろん、6色染料と比べれば、差はあるのだと思いますが、ぶっちゃけ、これだけ見せられたらこれで十分w
【印刷コストも十分低い】
さて、性能はともかくとして、やっぱり気にならないはずがない印刷コストなのですが、以下のようになっています。
モノクロ1.5円/枚、カラー7.5円/枚とのこと(by 発表会資料)
「大容量のインクタンクを使っているので安くて当たり前じゃん」というツッコミはありますが、少なくとも一般的なレーザーよりは明らかに印刷コストが安いと思われます。特に純正のインク使ってモノクロ印刷が1.5円/枚というのは凄いかも。
更には、インク定額プランも(by 発表会資料)
※「契約期間中、実質 使い放題」とあります。この「実質」の意味がよくわからなかったのでページを確認してみました→HP Officejet Pro X プリンターシリーズ お得な定額パック
…なるほど、要するに5万枚/年を上限として定額なんですね。逆に言えば、5万枚を超えた場合は従量制になるという事と理解します。だからこそ「実質 使い放題」という表現なのでしょう。なので、申し訳ありませんが、「最大63%オフ」と言われても、どこまで現実的な話なのかはよく分からず。
また、もう一点注意しなければいけない事は、定額パックを適用可能なのは、上位モデルのX576dw/X551dwだけであり、下位モデルのX476dw/X451dwは対象外というのも残念なところ。将来的に対象拡大を望みたいところですけどね。
これらを色々考えると、どれぐらいの印刷コストなのかがよく分からなくなりますね。決して高くはないと思いますが、過度の期待は禁物という気がします。
それはともかく、インクジェット方式でここまでの高速性と耐水性とランニングコストを実現できるのであれば、マジメに「レーザープリンタ要らなくね?」 と思っちゃいますね。今後のビジネスプリンターの潮流を変えかねない、非常にエポックメーキングなプリンターだと思いましたヨ。