Nokia独自のAndroid OS、Nokia X Software Platformの感想
登録日:2014年08月09日

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【Nokia X Software Platformの感想】
現在、EXPANSYSさんからNokia XL Dual SIMというスマホを貸し出して頂いています。これのOSはNokia独自のAndroid OSである、Nokia X Software Platform 1.xというOSを装備します。これがなかなかネタ満載のシロモノなのでw、感想をまとめておきます。


【UIの違いについて】
Nokia X Software Platformは、Windows Phoneっぽい(つまりWindows 8.1っぽくもある)UIを採用しているのですが、このUIになったからといって、特別な違和感はありませんでしたね。

なぜならば、Androidの世界はもともと電話会社ごとに独自のUIになっていてバラバラなので、これもその数あるバリエーションの1つとしてか感じられないからです。ましてや、もっと深いところの画面(各種設定画面等)は、メニュー構造も含めて普通のAndroidそのままなので、Androidに慣れている人ならば特別戸惑うことは無いと思います。

…そう言えば、一部のスマホには、「初心者用モード」みたいなモードが用意されています。アイコン/文字がでかくて、主要な機能だけを前面に押し出した感じのやつが。Nokia X Software PlatformのUIはむしろその初心者モードに近い感じがしました。


【メニューキーの数の違いについて】
…という感じで、見た目の違いは些細な問題だと思ったのですが、操作体型がらみで大きく違うな、と思った点があります。それはメニューキーの数です。Nokia X Software Platformの場合、メニューキーが1つのみでしかもBackキー(Homeキーではなく)なのです。
こうなってます

それに対して、他のAndroid端末はたいてい3キーありますよね。(機種によって何が割りてられているかは違いがありますが)
例えばこんな風に


自分としてはこのようにキーがたくさんあったほうが便利だと思いました。キーがひとつしか無いと特に何が不便なのかというと、アプリを切り替えながら操作する場合ですね。Homeキーやタスク一覧キーが無いので当たり前です。

…ただし、こうなっている理屈は一応想像できます。恐らく、以下の様な作法を想定しているのだと思います↓
「アプリケーションを使い終えたらバックキーを連打してホーム画面に戻り、再度ホーム画面から別のアプリケーションを立ち上げる」
確かにこういう操作の方がシンプルで理解しやすいですよね。また、自動的に同時起動するアプリも最小限に抑えられるので、パフォーマンス低下も防げるでしょう。

つまり、複雑さを回避して、シンプルさを優先しているという事なのだと思います。


【ランチャーを入れ替えることも可能】2014/08/12
特別、Nokia X Software Platformに対応しているわけではないと思うのですが、純粋な興味でGo Launcher EX(普通に1Mobile Marketで配布されていたやつ)を入れてみました。すると、普通にインストールできてしまいました。
こんな感じになりますw。Nokia X Software Platformも、ランチャーが固定されているわけではないのですね。
こうなってしまうと普通のAndroidスマホと見分けつきませんねw。ただし、こうする事で使いやすくなるかどうかはまた別問題だと思いました。

というのも、Nokia X Software PlatformはHome画面を左もしくは右にスライドすると、Recent(最近使ったアプリ一覧)が出てきますが、通常のランチャーにしてしまうとそういう挙動はしなくなってしまうからです。それはつまり、Recentにアクセスする方法がなくなってしまうわけです。

あえてそれでも使いたい場合は、ランチャーの各種ジェスチャーにRecentを割り当てる等の工夫をしなければいけませんね。←Recentを表示するためのショートカットはdrawerの中にありますので、普通に割り当て可能。

…そんなこんなを考えると、Nokia X Software Platformを使う場合は、本来のランチャーで使ったほうが無難であり、結局使いやすいのかな、という気もしました。


【アプリ環境は整備されていない(少なくとも日本のユーザーにとっては)】2014/08/10+2014/08/23
Nokia X Software Platformは、NokiaがGoogleに対抗して運営するOS(プラットフォーム)です。ですが、ベースはAndroidなので、通常のAndroid用アプリでも動作するものがあります。それぞれのメリット/デメリットは下表のような関係になると思います。
種別 配布場所 メリット デメリット
Nokia X Software Platform用に作成されたアプリ Nokia公式「Store」 確実に動作する アプリ数が少ない。基本的に超メジャーなアプリのみと思ったほうが良い。
Android用に作成されたアプリ Aptoide、SlideME、1mobile market等のいわゆる非公式マーケット アプリ数が多い Google Android用のアプリなので、必ずしも動作するわけではない。

ユーザーとしてはもちろん、きちんと動作が保証されている「Store」経由のアプリだけで用が済めばよいのですが、残念ながらそうは行きません。「Store」は圧倒的にアプリ数が少なく、facebook、Twitter、LINE等、超メジャー級のアプリしか配布されていません。いや、YouTube公式アプリさえない状態ですから、かなりメジャーなアプリにも事欠く状況だと思いました。特に、日本人にとっては、日本語IME(SimejiやGoole IME)が全く配布されていないのが致命的ですね。

という事なので、必ず非公式マーケットのお世話にならなければならないです。ところが、非公式マーケットからDLしたアプリは必ずしも動作するとは限らないのです。というか、かなりの確率で動かないです。幸運なことに、Google IMEとSimejiは正常動作しましたが、それ以外のアプリで結構トラブルが続出しました。

例えば、Movesはこんなエラーが出て動作しません。
※This app won't run without Google Play services, which are missing from your phone.
とのこと。訳すと、
「このアプリはGoogle Playサービスがないと動作しませんが、Google Playサービスが見つかりません」
という事です。残念。

…ということであれば、root権をとって、Google Playをインストールすれば動くのではないかなと思われますが、今のところ試していません。

Google Mapも起動時に毎回こんな警告が出ます。
※この英文エラーの意味から推察するに、原因はMOVESと共通するようですね。

つまり、現在のAndroid用アプリケーションの多くは、Google Playサービスを必要とするように出来ていて、NOKIA XLでは、Google Playサービスが動いていないために不具合が出やすい、という結論にならざるを得ないです。

ちなみに、ここで「Install」を押しても「Igonore」を押しても結果は同じで、とりあえずGoogle Mapは使えたります。警告文にあるように、位置検出の精度が下がるのかどうかはよく分かりませんが、使ってみた感じでは特別そんな感じはしませんでした。十分精度が高いと思いますしたし、不便だとは思いませんでしたが。ただし、起動時に常にこの警告がでるのでウザイのではありますが。

また、gmailに至っては、警告さえ出さずに強制終了してしまい、起動しない原因さえわかりません。

このように、潜在的にかなり不安であることは否めません。

「Store」で配布されているアプリは、恐らく欧米/北欧のマーケット中心なので、そちらの人達にとっては許容できる程度にはラインナップがあるのかもしれません。ですが、少なくとも日本のユーザーにとっては、日本語IMEの入手さえできない「Store」はあまりに不便と言わざるを得ない状況ですし、非公式マーケットはもともとAndroid用のアプリしか配布していないので、アプリの互換性について大きな不安があります。

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◆解説:Nokia X Platform Overview(Nokia Developer)
◆参考:MSはAndroidベースのNokia Xを終了、ローエンドもWindows Phoneで挑む(ASCII.jp)

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