マウスコンピューターの「iiyama事業部 開発本部 デバイス技術部」について 登録日:2013年10月03日 |
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【iiyama事業部 開発本部 デバイス技術部】 ![]() この部署はどういう仕事をしているところかというと、 ★デスクトップPCの開発/検証。 ★ノートPCの検証/評価/検討。 ★ディスプレイ(iiyamaブランド)の開発。 です。 【デスクトップPCの開発/検証コーナー】 ![]() ![]() ![]() ※マウスコンピューターのデスクトップPCは千差万別の構成バリエーションがあるので、それらの構成できちんとハードが動作することを検証しています。そして必要とあらば、ファームウェアの修正等も行う(もちろん、マウスが行うのではなく、それぞれのベンダーにお願いする形でですが)部署です。 もちろん、全ての構成パターンをチェックすることなど物理的に不可能ですから、新しいハードウェアや不具合がありそうな組み合わせに絞って試験をしているという事でしょう。 【ゲーム推奨モデルの開発もここで行っている】 ところで、ゲーム推奨モデルの開発もここで行われているようです。今回、その開発の実際について詳しく聞くことが出来ました。それまで自分は断片的にしか聞いたことがなかったので大変勉強になりました。その辺について解説します。 【ゲーム推奨モデルの作り方】 まず、ゲーム推奨モデルの作り方について解説。一番簡単な方法は、PCベンダー側で試験/検証をし、そのレポートをゲームメーカーに送り、ゲームメーカーにレポートを確認してもらうことによりゲーム推奨を取るパターンです。これは、担当者の手が空いていれば2~3日でできるとのことです(レポート作成まで)。 ただし、例えばFF XIVのような大タイトルだったりすると、もっと手続きが厳密になります。ただレポートを送るだけではダメで、そのハードウェアを先方に送り、先方でも試験をしてそれにパスしたら認証を取れる、というパターンです。もちろん、試験にパスしなかったらやり直しになります。これは手間暇がかかります。各種PCメーカーさんから漏れ聞く話しによれば、2~3週間ぐらいはかかるのが当たり前みたいですね。 …ところで、FF XIVの推奨パソコンって、マウスコンピューターでは2機種しかないはず(2013/10/03現在)→FINAL FANTASYR XIV:新生エオルゼア 推奨パソコン一覧 FFにかぎらずですけど、ユーザーさんから、「もっとたくさん推奨モデルを作って欲しい」という要望もあるらしいのですが、その要望に応えきれていないのにはワケがあるそうな。こういう大タイトルになると、発売直前に各PCメーカーから検証機が山ほど送られてくるわけです(ゲームメーカーに)。そうなってしまうと、さすがに先方もさばき切れないわけで、どうしても返答までに時間がかかってしまうわけです。 結局、PCメーカーは、お墨付きをもらえるまでに時間がかかってしまい、推奨モデルをたくさん作れないそうです。場合によっては、「1メーカーにつきX台まで」という制限がかかることもあるのだそうです。そんなこんなで、FF XIV推奨パソコンが少なくなっているとのこと。いろんな事情があるんですね~。 現場には、他社製のデイスプレイが置いてありました。手前から、BENQ、Dell、SAMSUNG。 ![]() ※これは何のためにおいてあるのかというと、グラフィックカードとディスプレイとの相性チェックのため、とのこと。そんな事があることさえ知らなかったのですが、現実、なくはないのだそうな。 グラフィックカードにはいろいろな出力端子があります。VGA、HDMI、DP等。また、マザーボードとの相性もあるそうな。更にディスプレイ側に変わった機能が付いていたりする事があります。これらの組み合わせによっては、ノイズが出てしまったり、指定の解像度が出なかったりするそうです。 …で、不具合が出た場合は、マザーボードやグラフィックカードのベンダーに連絡して直してもらう事もあるとのこと。もちろん、原因がディスプレイ側にある場合は、ディスプレイメーカーに対応してもらう事になるわけですが、現実はなかなか対応してもらえないとのこと。逆に言えば、自社の製品(iiyamaディスプレイ)ならばいくらでも対応できるわけで、そういう意味で、PCとiiyamaディスプレイをセットでお買い上げいただくことをオススメします、とのことです。なるほどね、そういうメリットがあるんですね。勉強になります。 ノートPCの検証/評価を行っています ![]() ※ノートPCを検証するコーナーはここだけです。専有しているスペースとしてはかなり狭いのですが、ここに関しても極めて興味深いお話を聞けました。 マウスコンピューターで売っているノートPCは、基本、台湾メーカーからベアボーンをベースに注文するわけですが、ベアボーンなだけに、「肉付け(例えばCPUやチップセットやディスプレイパネル等がそれにあたるのではないかと思われます)」に何を使うかはマウスが指定するわけです。 実は、マウスコンピューターとドスパラとパソコン工房等から出ているノートPCの中には、ロゴ以外全く同じに見える製品が無くはなかったりするのですが、中身が同じとは限らないということですね。 既にそういう話はいろいろなところで見聞きしていたのですが、その理屈がわかって納得。←もちろん、各社が独自にやったとしても、結果として全く同じものになることはあるのでしょうが。 あともう一つ興味深かったのが、台湾メーカーさんと一体という気持ちでやっているとおっしゃっていた事。なぜならば、結構マウスが開発に半分足を突っ込まざるをえない状況になっているらしいのです。マウスさんはTTM(Time To Market)重視でやっているので、台湾メーカーさんのベアボーンを世界で最初に採用することになることが非常に多いとのこと。なので、初期試作品レベル(当然不具合が多い!)のものから関わることになるので、ある意味、台湾メーカーさんからも、マウスさんの検証をあてにされている気配ですw。 なにしろTTM。発売する日時は最初から決まっているわけです。期日までに製品として仕上げるためには、とにかく時間が惜しいわけで、台湾の人がこちらに来てもらったり、逆にこちらから向こうに出向いたりということがよくあるらしいです。そうやって近密な協力関係の中で製品開発を行っているとの事。 ちなみに、中国のメーカーの場合、行き来が面倒(ビザが必要)なので機動性に難点があります。なので、「TTMはなるべく避けたい」とおっしゃっていました。逆に言うと、そういう理由があって台湾なんですね。 【 ディスプレイ(iiyamaブランド)開発部門】 ![]() ![]() ※ここで、日々iiyamaのディスプレイが開発されているそうです。PCに比べると地味なデバイスなのではありますが、部署としての面積は一番大きかったと思います。実際、PCと違って一貫して社内で開発しているわけなので、必要な人員や工数も多いはず、と勝手に予想します。なので、聞き出せばネタが山ほどあるはず。 ついつい、PCの方に気を取られてスルーしてしまいい、詳しいことを聞けなかったのですが、いつか機会があったらじっくりお話を聞いてみたいところですね。 |