レノボ ThinkPad X1 Carbon(3代目もしくは2015年版)[ファンクションキー列が物理キーに戻りました!]
登録日:2015年01月05日

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ACER Aspire Switch 10
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【発売日未定】ASUS ZenFone Zoom
デル Venue 8 7000
ASUS ZenFone 2(5.5インチ)
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デル XPS 13(Broadwellモデル)
LG G Flex 2
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NEC LaVie Hybrid ZERO(クラムシェルタイプ)
レノボ ThinkPad X1 Carbon(3代目もしくは2015年版)
レノボ ThinkPad X250
ASUS R.O.G. GR8
MCJ WN801V2-W
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パナソニック LUMIX DMC-CM1(前編)
ASUS Chromebook C300MA
ドスパラ Diginnos DG-D10IW2
ドスパラ Diginnos DG-D08IW 32GB
ドスパラ Diginnos DG-D09IW
HP OMEN 15
HP Stream 11-d000
ASUS EeeBook X205TA
ニコニコ本社で行われたドスパラの製品展示会について報告
東芝 dynabook N61


【ThinkPad X1 Carbon(3代目)をチェック】
ThinkPad X1 Carbon(2代目)から劇的に良くなったと思います。チェックポイントは以下。
★変則5列キーボード(Adaptiveキーボード)が廃止され、標準的6列キーボードになった。
★キーボードにバックライトが付いた。
★トラックポイントの物理ボタンが復活した。
★CPUがBroadwell世代になった。
★重さは、特別軽くなっていないようです(1.31kg)。キーボードの6列化やトラックポイントの物理ボタンの増設で、かなり増量されてしまう事を考えれば、現状維持できているのは素晴らしい進化と言える。


【Adaptiveキーボードが廃止された理由】2015/01/09
…が判明。マーケティング・デザイン担当副社長のディリップ・バティア氏の弁によれば、「コンシューマのお客様からはポジティブな意見を頂いたが、エンタープライズ顧客からは元の物理キーボードに戻して欲しいという意見を多数頂いた。」ためとの事です。(モトネタ→TrackPointの物理ボタンが復活した2015年型ThinkPad)

秋葉原で行われた新製品発表会の資料より2015/02/16

発表会での説明でにより詳細が判明。大枠は、以下の様なお話でした。

「ユーザーからは好評だったのだが、複数台をまとめて保有するIT管理者からは、自身が慣れないのでちょっと使いにくい、という声を踏まえて復活させた」との事です。

これではちょっと舌っ足らずで分かりにくいと思うので勝手に大幅補足します。

ThinkPadはもともと法人のビジネス用途に使われることが多いPCであり、エンタープライズ(大企業)の顧客も相当に多いです。こういう企業の場合、社内に配置されている無数のPCを一手に管理している部署があるわけです。

そういう部署から見れば、ThinkPadの良さは、どの機種も同じ使い方で、また同じ使いやすさを実現していることなのです。つまり、異機種/異世代のThinkPadが混在してもどれも同じに扱えるので、「部署が変わったらPCが違う」とか「新しいPCが来たら使い方が分からなくなっちゃったよ」というクレームもありません。つまり「管理しやすい」わけです。

ところが、Fn列が消滅した(Adaptiveキーボードになった)X1 Carbonはその例外になってしまうわけです。つまり「管理しにくい端末」となるわけです。これを社内に導入すれば、IT管理者の仕事が増えることは自明ですし、社員の方は本来の仕事に集中できなくて生産性だって落ちかねない。良いことは何もないわけです。

そんなこんなでIT管理者から敬遠された結果、予想したほどはX1 Carbonの大企業導入が進まなかったのではないかと。

もしかしたら、目先の新しさを求める一般ユーザーにはそれなりに評判が良かったのかもしれません(個人的には信じられませんけどw)。もしそうだったとしても、ThinkPadが優先すべきは一般用途の個人ユーザーではなく、あくまでビジネスユーザーです。そちらからの要望を重く見て、原点回帰する方向に舵を切ったという事なのではないかと思います。

【店頭レビュー】2015/02/04

物理ボタンが復活したトラックポイントを早速試してみましたが、非常に良いですね~。従来よりも、もしかしたらストロークが薄くなっているかもしれませんが、使い勝手的には全く変わらないでしょう。中ボタンの青いドット状の突起も健在。完全復活と言って良いでしょう。

ところで、タッチパッドは、ボタンとして認識する領域の大きさを変更できるようになっていました(「標準」もしくは「大」)。自分は「標準」のままだと時々クリック時にマウスカーソルが揺れるので、「大」にしたほうがより使いやすいと思いました。(これは個人差があるでしょう)。もっとも、せっかくトラックポイント用の物理ボタンがあるのですから、タッチパッドを使うときにもそちらのボタンを使ったほうがより使い勝手が良いとは思いますが。

キーボードもAdaptiveキーボードが廃止され完全復活です(6列!)。変な配列は全くありませんし、タッチも小気味良いです。現場に、ThinkPad E450もあったので打ち比べてみたのですが、それに比べるとややストロークが浅く感じました。賛否両論あると思いますが、個人的には好き。なぜならば自分は適度にストロークが浅いほうが打ちやすいと思う人なので、むしろこれぐらいの方が好ましく感じました。

2015/02/06
※完全に余談ですが、トラックポイント(より正確に言えば、ウルトラナビ)のドライバが"Synaptics"製になっていました。少なくとも、ある時期まではALPS(アルプス)が製造していたと記憶していますが、いつの間にか切り替わったようですね。ちなみに、ThinkPad E450の方はどうなのかと思って確認してみたのですが、そちらはドライバの画面に製造メーカー名が一切出てこない("UltraNav"になる)ので、どこ製なのか判明せず。


【総評】
良いですね~、これでこそThinkPadの一員として相応しいw。正直なところ、2代目でやんちゃし過ぎてしまったのを3代目で修正した感じではないかと。

一方で、X1シリーズは失敗を恐れないところも魅力なので、「大人になった」事が良いのかどうかという議論はあるでしょう。ですが、少なくとも「シゴトに使えるかどうか」という意味では劇的に使えるものに進化したと思いましたし、他のThinkPadと併用/移行しても違和感がない機種だと思いましたね。


【主な仕様】
パーツ 仕様[直販モデル, 20BS003XJP,20BS003YJP,20BS0040JP,20BS0043JP,20BS0041JP,20BS0042JP, (500台限定)X1 CARBON JAPAN LIMITED EDITION]
各モデルを統合して記述しているので、全ての組み合わせがあるわけではありません。
OS ●Windows 8.1 Pro(64ビット)
●Windows 8.1 Pro(64ビット)[英語版]
●Windows 7 Professional(64ビット)(Windows 8.1 Pro(64ビット)ダウングレード権行使)
オフィスソフト ●なし
●MS Office Personal 2013
●MS Office Personal Premium
●MS Office Home and Business 2013
●MS Office Home and Business Premium
CPU ●Core i7-5600U
●Core i7 5500U[X1 CARBON JAPAN LIMITED EDITION]
●Core i5-5300U
●Core i5-5200U
GPU CPU内蔵
メモリ ●4GB
●8GB
ストレージ ●128GB SSD
●180GB 暗号化SSD
●256GB SSD
●256GB 暗号化SSD
●360GB 暗号化SSD
●512GB SSD
光学ドライブ なし
液晶ディスプレイ ●14.0インチFull HD(1920×1080)[タッチ非対応/非光沢]
●14.0インチWQHD(2560×1440)[タッチ非対応/非光沢]
●14.0インチWQHD(2560×1440)[タッチ対応/光沢?]
外形寸法
(W×D×H)
331×226.5×17.7mm
重量 1.31kg~(モデルによって変化)
バッテリー駆動時間 8.5時間~(JEITA2.0/モデルにより変化)
バッテリー容量 不明
価格 182,000円(税抜)=196,560円(税込)~
価格調査用URL -(Web直販のみ)
より詳細な仕様(本家ページ) ThinkPad X1 Carbon(Lenovo Japan)

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◆前機種:ThinkPad X1 Carbon(2代目)
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◆用語解説:Broadwellマイクロアーキテクチャ(Wikipedia)
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