富士通 LIFEBOOK AH90/P(GRANNOTE)[本当に使いやすいPCとは何かを考えさせられる1台]
登録日:2014年02月04日

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iiyama PC 10P1000-C-VGM
HTC One M8
EPSON MOVERIO(モベリオ) BT-200/BT-200AV
MCJ NEXTGEAR-NOTE i990シリーズ
MCJ NEXTGEAR-NOTE i1100シリーズ
MCJ NEXTGEAR-NOTE i420シリーズ
iiyama PC 13X7000-i7-VGB
iiyama PC 15P1100-C-QZB
MCJ m-Book K
MCJ NEXTGEAR-NOTE i540シリーズ
●「YouTube Space Tokyo」活用術
Nokia Xシリーズ
SONY Xperia Z2
Endeavor ST170Eをレビューしてみて気がついたこと
HTC One Maxをレビューしてみて気が付いたこと
富士通 LIFEBOOK AH90/P(GRANNOTE)
EPSON Direct Endeavor TN10E
EPSON Direct Endeavor ST170E(45mmスリムモデル)
SONY VAIO Fit 11A
レノボ ThinkPad Yoga
デル XPS 11をレビューしてみて気がついたこと
ASUS VivoTab Note 8
パナソニック レッツノートMX3
レノボ Miix 2 11
レノボ ThinkPad X1 Carbon(2代目)
レノボ ThinkPad 8
LG G Flexをレビューしてみて気が付いたこと
Nokia Lumia 525
LG G Flex D958
SHARP Mebius Pad
ASUS Fonepad Note 6


【富士通 LIFEBOOK AH90/P(GRANNOTE)をチェック】
iconこれまた、ニッチなところを狙った製品が登場しましたね。プレスリリースによれば、「60歳を中心とする活動的な大人世代向けパソコン」との事です。なるほど。少子高齢化の進む日本市場狙い撃ちな感じの製品です。これほど特化した製品も珍しい。中国等の新興国最優先の戦略を取らざるをえないグローバル市場重視のメーカーでは絶対にあり得ないコンセプトでしょうw

…で、中身を見てみると、とても納得できる機種。何故ならば、とにかく実用性にこだわっているからです。ぶっちゃけ、最近のPCは、実用性という点ではむしろ退化している部分も少なくないのが事実です。何故かと言うと、「使いやすいPC=地味な部分にお金をかけなければいけないPC=高い上に消費者にアピールしないPC=売れないPC」になってしまう事が多いからです。むしろ現実に売れるPCは使いやすいPCではなく、店頭での見た目が美しいもの、CMを沢山流しているもの、(それが実用的かどうかとは別次元で)目新しい何かが付いているものである事が多いです。

つまり、売れるPCをつくろうと思えば、自動的に使いやすいかどうかは二の次にせざるを得ないのです。少なくとも最優先事項ではなくなります。本来、何よりもコストと実用性と耐久性が大事であったはずの法人向けのPCでさえも、最近はそのへんがないがしろにされがちなのは大変困ったものです。

…で、GRANNNOTEはそういう世の中の流れに反逆している感じがします。痛快ですね!(笑)。コスト高を承知で、いろいろな面から使い勝手にこだわっています。それは本体だけではなく、マウスにもこだわっています。そしてハードウェアだけでなく、サービス(サポート)も含む包括的なものになっています。内容は多岐にわたるので、とりあえず以下のムービーを観た方が良いのではないかと↓

GRANNOTE~ハード訴求篇~


GRANNOTE~サービス訴求篇~


より詳しいことは、ノートブックPC LIFEBOOK AHシリーズ(GRANNOTE)特長を参照願います。このページに書いてあることは、全くもって正しいと思います。かつ、この機種だけにとどめておくのはもったいないと思ったのがキーボード。なんと、キーの荷重が場所によって変えられているのです!

このような特徴を持つキーボードは、東プレのRealforceシリーズが有名です。ですが、RealforceシリーズはあくまでデスクトップPC用の単品キーボードですし、プロ用なので非常に高価です。このようなキーボードを内蔵してしまったGRANNOTEは快挙だと思います。恐らく、ノートPC史上初ではないでしょうか?

正直、「60歳云々」はどうでも良くて、年代とは関係なく、バカ正直なぐらい、道具として使い物になるPCを目指しているところが、この機種の最大のメリットでしょう。


【店頭レビュー】2014/02/14
店頭でチェックしてみました。

まずはキーボード。場所によってキー荷重が変えられているとのことでしたが、実際自分が打ってみた感じは、全くそんな感じがしませんでした。最も荷重の軽いはずのAと最も重いはずのSpaceを比べてみても、全く差が分かりませんでしたが。指の力が弱くなっているシニアの方ならばこの違いが分かるのかな?? よく分かりませんが、少なくともRealforceのような大きな荷重差は付けられていませんね。あと、シリンドリカルになっていると主張するキートップも、私の感覚では、ただのフラットなキートップだとしか認識できませんでしたけど。←これは、富士通の他の機種(例えばLIFEBOOK SH76/E)でも感じた疑問だったりします。

…それはともかくとして、キーボードそのものは十分使いやすいと思いました。いわゆるアイソレーションキーボードなわけですが、だいぶストロークが深いので、一般的には打ちやすいはずです(個人的には、もうちょっと浅いほうが好きですけど)。また、これだけのストロークがあるのに、打鍵音が小さいのも特徴ですね。

ちなみに、液晶をOpenすると液晶がスタンドになって、少しキーボードに角度がつくようになっています。これもキーボードの打ちやすさを追求した故の仕様でしょう。

タッチパッドに関して。これは、キーボード以上にスバラシイ。今時珍しいぐらいのちゃんとしたタッチパッドです。ボタン独立&左右も独立ですから。ボタンのストロークも非常に深く文句なし。ただし皮肉なことに、この機種には専用のマウスも付いてきますから、タッチパッドの出番はあまりないのかも?w

さて、もう一点気になっていた、ハーフグレアの液晶なのですが、確かにハーフグレアですね。SONY VAIO Fもハーフグレア液晶だったのですが、あれと傾向は同じだと思いました。つまり、どちらかと言えばノングレア寄りで、十分反射は抑えられていると思いました。これならばゼンゼンOK。

ちなみに、専用のマウスは、現場に展示されていなかったためチェックできませんでした。

【総評】
若干、キーボードが予想と違いました。なので、特別キーボードに特色/特長があるという感じはしなかったのが個人的にちょっと残念(もちろん、悪くはないですが)。

…という事なので、219,800円という価格は比較的平凡な価格(競合する機種はたくさんある)に見えてしまうかも。ただし、擦りガラス風のパームレストはなかなか特徴的です。他機種では見たことがないこのシブい処理、むしろこの辺にオリジナリティを感じてしまったかも。(デザインの好き嫌いはあるでしょうが)

あとは、ソフト面/サービス面をどう評価するかですが、それらも含めて魅力を感じるのであれば、十分オススメ出来る機種だと思いました。


【主な仕様】
パーツ 選択可能項目[AH90/P]
OS Windows 8.1 64ビット版
オフィスソフト なし
CPU/APU/SoC Core i7-4500U
GPU Intel HD Graphics 4400(CPU内蔵)
メモリ 8GB(4GB×2)
HDD/SSD 1TB HDD
光学ドライブ ブルーレイディスクドライブ
液晶ディスプレイ 15.6インチ(1920×1080)(タッチ非対応/ハーフグレア)
外形寸法
(W×D×H)
377.1×263.7×31mm
重量 2.8kg
バッテリー駆動時間 10.5時間
価格 219,800円
より詳細な仕様(本家ページ) LIFEBOOK AH90/P [GRANNOTE] シャンパンブラック 製品詳細(富士通 WEB MART)icon

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●富士通
●15.6インチ
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