レノボ ThinkPad X1 Carbon(2代目)[変態5列キーボード搭載。初代X1 Carbonとは別物なので注意]
登録日:2014年01月08日

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該当件数が多いので周辺を含めて31件分のみ表示しています↓
デル Precision M2800
MCJ LuvBook L(L470シリーズ)
MCJ LuvBook C(C200/C300)シリーズ
SONY XPERIA T2 Ultra
iiyama PC 10P1000-C-VGM
HTC One M8
EPSON MOVERIO(モベリオ) BT-200/BT-200AV
iiyama PC 13X7000-i7-VGB
富士通 LIFEBOOK AH90/P(GRANNOTE)
EPSON Direct Endeavor TN10E
EPSON Direct Endeavor ST170E(45mmスリムモデル)
SONY VAIO Fit 11A
レノボ ThinkPad Yoga
パナソニック レッツノートMX3
レノボ Miix 2 11
レノボ ThinkPad X1 Carbon(2代目)
レノボ ThinkPad 8
LG G Flex D958
Type Cover 2(Surface 2,Surface Pro 2用のキーボード)
デル Precision M3800
iiyama PC 14UB7000-i5P-TRM
東芝 dynabook R634
ドスパラ GALLERIA VF-HG
ドスパラ Critea DX4
ASUS TransBook Trio TX201LA
デル XPS 11
レノボ Miix 2 8
レノボ Flex 10
ACER Iconia W4
HP Pavilion 10 TouchSmart 10-e000
デル Venue 11 Pro(Core iモデル)


【ThinkPad X1 Carbon(2代目)をチェック】
ThinkPad X1 Carbonや、ThinkPad X1 Carbon Touchの後継機種です。名前が変わっていないので、判別するためにこちらのモデルは「~2代目」ということさせて頂きます。名前は変わっていませんが、全く別物なのでご注意ください。
2014/01/28
その後、日本では、「新しいThinkPad X1 Carbon」という名前になりましたが、相対的で混乱しやすい名前なのでパソコンパスでは採用しませんw

…で、これはちょっと怖いです。相当バッシングされそうなThinkPadと言わざるをえないです。かつてのThinkPadはキーボード配列を変えないことも一つのアイデンティティでしたが、Edgeシリーズが登場した頃からその辺の姿勢が軟化し、それがどんどん加速していました。そしてとうとう、この機種で完全に崩壊した感じ。
こんなキーボードになっています(Lenovoさんから拝借)

ACER Aspire S7-191の変則キーボードがゼンゼンまともに思える程の崩壊ぶりですね。詳しい解説はこちら参照→6列目のファンクションキーの列がソフトウェア表示になっている、ESCキーが5列目に降りてきて、HomeやEndが本来Caps Lockがある位置に来ている。日本語で「半角/全角」キーがどこに来るのかが気になるところ(PC Watch)

ネタ満載過ぎていちいち書くのも面倒くさいレベルなんですけどw、一応下表に書いておきます。
項目 管理人コメント
Fnキーが無くなっている。 Fnキーは、ノートPCという限られた面積にデスクトップ用のフルキーボードの機能を割り当てるために存在するわけですが、本機種はそれを諦めたということです。

逆に言えば、「ほとんど使用されないキーを削ってしまえば、Fnキーは要らないよ」とLenovoは主張しているのかも知れません。←ただし、大幅な配列変更という代償は伴うわけですが。

こうすることによって、
★コストダウン(キー数の削減/キーボード関連の電子回路の簡素化)
★軽量化
★部品点数を減らすことによる故障率の低下
★操作の単純化?(初心者や高齢者にも優しい)
を狙っている?
ファンクションキーがタッチ式になった&表示切り替え可能。 自分はあまりファンクションキーを多用しないので、タッチ式になってもあまり気にならないです。また、用途に応じていろいろなパターンに表示変更できるのは結構便利かも→6列目の設定はソフトウェアで調整できる(PC Watch)
CapsLockが廃止され、そこにHome/Endが分割されて収納されている。 きっと、ファンクションキーがタッチ式になった影響で、Home/Endキーをどこかに移動する必要に迫られたわけです。かといって、Fnキーを廃止する事を前提に考えれば、IdeaPadと同じ方法(Fnキーとのコンビネーション)は使えない。その結果、苦肉の策としてHome/EndをCapsLock部に押し込んでしまった、という経緯である気がしてならないのですが(^^ゞ いいのかそんなんで。

CapsLockが廃止されることに関しては、概ね賛成ではあります(ちなみに右Shift連打でCapsLock)。ですが結果としてPgUp/PgDnとHome/Endが左手側と右手側に分散されてしまうのは非常に使い勝手が悪いと思うのですが。
ESCが数字の列に下げられた。 これも、ファンクションキーがタッチ式になった影響でしょうね。さすがにESCをタッチ式にするわけにはいきませんからw

確かに違和感はありますが、多用するESCがホームポジションから近くなるので慣れればこれはメリットもあるか?
…という風に、一応の理屈/意図/経緯はあるのだと考えますが、にしても結果としてずいぶんやり過ぎな感じですけどね!

百歩譲って考えれば、これからPCが普及する段階の新興国ならば許されるかも知れません。なぜならば、こういうキーボードにすることで、幾らかでも価格が安くなるに違いないからです。そしてそれが今回の主な動機だと思われます。

ですが、今後の展開を考えると恐ろしいです。Lenovoがキーボードという「聖域」にメスを入れたのであれば、他のPCメーカーが同じことをする可能性だってあるわけです。今後、HPが「HP独自配列」を、DELLが「DELL独自配列」を…といったように、互換性の無いキーボードが会社ごとに乱立したらどうなるでしょうか…。想像しただけで背筋が凍り付きますけど!! …そんなこんなで、ますます若者のPC離れが加速したらどうするんですか!!(そうじゃないか)

…よく分かりませんが、せめてもの救いは、これがX1シリーズであるという点です(苦笑)。X1シリーズは、ThinkPadファミリーの中ではかなり異質な存在であります。正直、玉砕覚悟の切り込み隊長的なカラーが無くもないわけで…。なので、今回のThinkPad X1 Carbon(2代目)も、そういう位置付けである、という理解で良いのではないかと。そしてそれだけに、このキーボードが他のThinkPadシリーズにもそのまま展開されるなんていう悪夢はあり得ないと信じたいw

【5列キーボードについて解説記事が出ています】2014/01/10
5列キーボードについて、各メディアから解説記事/インタビュー記事が出ています↓
なぜ新型ThinkPad X1 Carbonに適応型キーボードを採用したのか(PC Watch)
解説:新ThinkPad X1 Carbonのキーボードはアリか!?(週アスPLUS)
勝手にまとめると以下。
★②によれば、「キーボードの打鍵感はもちろん今までどおり良好なもの」とのこと。信じよう。
★タッチ式になったファンクションキー部は、アダプティブキーボード(適応型キーボード)という名前が付いているらしい。←※②で、「アクティブキーボード」と表記されていますが、恐らくそれは、Adaptive Keyboardを読み間違えたっぽい。少なくともLenovoから、アクティブキーボード(Active keyboard)という用語が発信された形跡は見当たらず。
★適応型キーボードの表示は、使うアプリケーションによって自動で変わるようだ。(固定することが可能なのかどうかは不明)
★CapsLockは右Shiftキーの2回押しで実現している。…つうか、この期に及んで右Shiftキーは残っているという事が驚きだがw
★(当たり前だが)英語キーボードでも、alt+~でIMEをON/OFFできる。日本に投入される場合でも日本語化せずにこのまま投入される事も十分あり得る予感!?
★①&②によれば、Lenovoは、「Classic ThinkPadでは従来型の6列配列キーボードを継続していく」、「プログラマーなどによく使われている製品群ではそのまま」という方針のようです。
タッチパッドの使い勝手が大幅に改善している可能性あり。またカメラに向かってジェスチャーをすることで操作をする事も可能(いずれも②後半部分参照)。


【日本での発売開始決定】2014/01/28
28日より日本でも販売開始となりました(個人向けは29日から)。同時に、日本語キーボードの配列が判明しました。英語キーボードからかなり変更がかかっていますので必見です(PC Watchさんのページで確認→http://pc.watch.impress.co.jp/img/pcw/docs/632/568/html/03.jpg.html)
箇条書すると以下になります。
★BSとDeleteが入れ替えられている。(日本語キーボードはBSが右端になった)
★CapsLockの位置に「漢字」キーが来た。
★Home、Endはカーソルキーの左隣に並べられた。
★「¥」キーは右下にある
★「英数」キーがある。コレ何に使うの?
という風になりました。それでもあまり納得は行きませんがw、少なくとも前よりは多少マシになった感じではあります。特にBSキーが右端に移動したのは大きいと思います。


【店頭レビュー】2014/02/25
店頭でチェックしてみました。

ファンクションキーについてですが、前述の通り自分はファンクションキーを多用しない人なので、むしろこれでいいかも、と思ってしまいました。色々モードを変更することができ、かつ、現在何の機能が割り当てられているのかが明確に分かるので、かなり利便性に貢献する可能性があると思いましたね。そういう意味で、自分はどちらかというと賛成。

現時点ではある決まったパターンしか表示できないですが、将来的に自由な文字やグラフィックを表示できるように進化すれば、更なる可能性があるのではないかと妄想してしまいました。

キーボードのタッチについてですが、ThinkPad Edge系統のタッチです。つまり、ThinkPadの中で考えるとだいぶ安めのキーボードと言わざるをえないでしょう。もちろん、他社のPCに比べればこれでもかなりましなほうではありますし、十分使い物になる感じでした。

キーボードの配列について。現場にあったのは日本語配列のキーボードでしたが、各配列についての感想を以下に書きます。
項目 感想
(英語配列から変更され)BSとDeleteが入れ替えられている点 これはやっぱり賛成。この方がずっと使いやすいと思いますよ(あくまで英語配列との比較でですが)。
Home/Endがカーソルキーの左隣にある点 これがベストであるはずはありませんが、一応、カーソル操作とHome/End操作を片手だけで行える範囲に入っていますので、遠く離れた左端にあるよりはずっとマシでしょう。
ESCキーが下に下がった点 これは、ある程度長い期間使ってみないとイマイチ分からず。他PCと併用するケースも考えると、慣れの問題で片付けてしまうのは危険と感じました。例えば、間違ってESCを押してしまった場合、打ち込んでいたテキストがクリアされてしまう(かつアンドゥ効かず)ようなシチューエーションもあるわけで。その辺のリスクがどの程度なのかが分からないと、すぐには結論を出せない問題ではないかと。

ですので、現時点での判断は、どちらかと言えばやめて欲しかったところなのですが、物理キーが5列分しかないので、しょうがないという事情はよくわかります。

トラックポイントについて。トラックポイントのボタンは、タッチパッドと統合されたタイプのものですが、よりスイッチが増設され、パンタグラフ的な動作(どこを押しても水平に押される)になったそうな。従来のやつを普段使っている人ならば、その差が分かるのかもしれませんが、少なくとも自分は「従来通り」という感じでした。ただ少なくとも悪くはなっていないと思います。

タッチパッドについて。ぶっちゃけ、「トラックポイントがあるならばタッチパッド使う必要ないんじゃね?」と思う人ですし、実際自分が使っているThinkPadはそうしています。それはそれとして、一応かなり良い部類だと思います。下側のボタンを使う場合、ボタン操作時にカーソルが時々揺れるのが気になったのですが、上側のボタン(トラックポイント用のボタン)を押すときには揺れませんので問題ないでしょう。


【主な仕様】
パーツ 選択可能項目[20A70047JP,20A70048JP,20A70049JP,20A7004BJP,20A7004AJP, 直販モデル]
各モデルを統合して記述しています。
OS ●Windows 7 Professional(32ビット)(Windows 8.1 Pro DG)(日本語)
●Windows 7 Professional(64ビット)(Windows 8.1 Pro DG)(日本語/英語)
●Windows 7 Professional(64ビット)(日本語/英語)
●Windows 8.1(64ビット)(日本語/英語)
●Windows 8.1 Pro(64ビット)(日本語/英語)
オフィスソフト ●なし
●MS Office Personal 2013
●MS Office Home and Business 2013
CPU/APU/SoC Core i5-4200U
Core i5-4300U
Core i7-4500U
Core i7-4600U
チップセット なし(SoC統合)
GPU CPU内蔵
メモリ ●4GB(4GB×1)
●8G(8GB×1)
HDD/SSD ●128GB SSD
●180GB SSD(暗号化ドライブ)
●240GB SSD(暗号化ドライブ)
●256GB SSD
●512GB SSD
光学ドライブ なし
液晶ディスプレイ ●14.0インチHD+(1600×900)[タッチ非対応/非光沢]
●14.0インチWQHD(2560×1440)[タッチ非対応/非光沢]
●14.0インチWQHD(2560×1440)[タッチ対応/非光沢]
外形寸法
(W×D×H)
331.0×227.1×13.9~18.46mm(タッチモデル)
331.0×226.8×13.6~18.16mm(非タッチモデル)
重量 1.31kg~
バッテリー駆動時間 8.6時間~
その他 vPro対応モデルあり
価格 190,000円[20A7004AJP]~
より詳細な仕様(本家ページ) 新しいThinkPad X1 Carbon製品詳細(レノボ・ジャパン)

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●Lenovo
●14.0インチ
●タブレット(KBD一体)
●レビュー有
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◆関連機種◆
◆前機種:ThinkPad X1 Carbon(初代)
◆前機種:ThinkPad X1 Carbon Touch
◆後継機種:ThinkPad X1 Carbon(3代目)

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◆報道:レノボ、WQHD液晶搭載の"新しいThinkPad X1 Carbon" - 日本語キーボードも公開(マイナビニュース)
◆報道:レノボ、世界最軽量の14型Ultrabook「新しいThinkPad X1 Carbon」~日本モデル専用キー配列と適応型ファンクションキーを採用(PC Watch)
◆報道:レノボ Thinkpad X1 Carbon 新モデル発表、ファンクションキーをタッチ液晶化(Engadget Japanese)
◆報道:Lenovo、第2世代「ThinkPad X1 Carbon」1月下旬投入──2560×1440ディスプレイ+新キーボード搭載(ITmedia)
◆レビュー/CESレポート:Unveiledで「ThinkPad 8」と「New ThinkPad X1 Carbon」を使ってみた(1/2)(ITmedia)
◆解説:「生き残ることができるのは、変化できるモノ」 - レノボ・ジャパン「ThinkPad」新製品発表会 (1) 変化する環境の中におけるThinkPad(マイナビニュース)
◆解説:なぜ新型ThinkPad X1 Carbonに適応型キーボードを採用したのか(PC Watch)
◆解説:新ThinkPad X1 Carbonのキーボードはアリか!?(週アスPLUS)
◆批判:新ThinkPadのキーボードの仕様変更は「改悪」?(スラッシュドット・ジャパン)