これでWebブラウザとメールクライアントは使えることになりましたので、ここまでの印象をまとめましょう。 【OSのインストール】 ・インストール時間 OSのインストールに関しては非常に簡単かつ短い時間で済みました。デバイスの認識についても、特別問題は見つかりませんでした。 もちろん、今回たった1台のパソコンにインストールしただけですから、これだけでは判断できません。 ですが、「10分インストールでプラグアンドプレイにも対応」と言うのにいつわりはないようです。 ・起動時間 起動にかかる時間に関しては、Celeron366MHzなのでかなり時間がかかります。だいたい3分ぐらいです。 同じマシンでWindows XPを稼働させたことがありますが、それと同じぐらいの時間です。 軽いと言われているLinux系OSですが、やっぱりGUIを載せるとかなり遅くなってしまいます。 Lindowsは古いPCの再利用のためのOSとしても価値があるかと期待していたのですが、そういう用途には向いていないようです。 個人的には、超漢字(TRON)の信じられない高速起動を見せつけられると、「WindowsのGUIの重さは詐欺だ!」と思ってしまうぐらいなのですが、Lindowsも感覚的にはXPと同等という感じです。超漢字って、なんであんなに早いんでしょう? 【Webブラウザ】 Webブラウザに関しては、世の中がIE中心に動いているので、IEエンジンを使っていないブラウザ(LindowsのWebブラウザはもとより、NetscapeやOpera等)はどうしても互換性の面で不利です。 Windows用のNetscapeやOperaも使ったことはあるのですが、確かに見栄えの点でIEとの違いは結構ありました。 Lindowsに付属しているWebブラウザは、Mozillaがベースになっているので、傾向はきっとNetscapeと同じでしょう。ただし、Windowsの場合は、IEとの併用ができますが、残念ながらLindowsではそれができません。 いたしかたないとはいえこれはちょっと不安です。 互換性・機能については今後順次フォローしていきたいと思います。 【メールクライアント】 メールクライアントに関しては特別不満はありません。普段それほど高度な機能を使っているわけではないですし、重要度の設定、受信確認付きメールの処理、メールフィルタ等一通り以上の機能は備えているので、特別問題はないと思います。 【全体総評】 正直、あまり期待はしていなかったのですが、思った以上にWindowsユーザにとって違和感が少ないOSだと思いました。スタートボタンからのメニューの構造は極めてWindowsに似ていますし、クイックランチに「デスクトップを表示」が用意されていたり、CTRL+ALT+DELでタスクマネージャ(KDEシステムガード)が起動したりと、細かいところまでWindowsに似ています。 昔からのLinuxユーザにはどう映るか分かりませんが、ほとんどWindowsしか使ったことがない私には、「使いやすい」OSだと思いました。少なくともMac OSに乗り換えるよりは簡単に乗り換えられると思います。 |