【VNCおよびUltr@VNCの歴史】 Ultr@VNCの使い方を説明する前に、その歴史をほんの軽く説明しておきましょう。 詳しくは、こちら(日本語解説ページ)などを参照してください。 ここで紹介する、Ultra@VNCの祖先は、AT&T ケンブリッジ研究所で開発されたVNC(Virtual Network Computing)というソフトウェアです。(現在は、RealVNCという名前になっている) このソフトウェアは、フリーソフトとして公開されただけでなく、オープンソースとして第三者にもプログラムソースが開示されたので、オリジナルのVNCを元にして、いろいろなOSに移植されたり、機能改良が行われたりしました。 現在では、本家VNCをしのぐいろいろな派生バージョンがあります。
今後も、いろいろな改良が行われると思いますので、今後に期待と言うところでしょうか。 その中でも、もっとも日本語環境で使いやすい、Ultr@VNCを筆者は常用しています。 さて、早速Ultr@VNCのインストールをしてみましょう。 【Ultr@VNCとその他のサポートファイルのダウンロード】 まず、以下のファイルをダウンロードしてきます。
(2004/08/18追記) 現在、RC12g用日本語キー対応済みファイルは配布先がなくなっているようです。 また、Ultr@VNC自体もRC18までバージョンがあがっていますので、各種ファイルのダウンロード先は、下表からお願いします。
【Ultr@VNCのインストール】 ダウンロードした、「UltraVNC-100-RC12g-Setup.zip」を解凍すると、 「UltraVNC-100-RC12b-Setup.exe」というファイルができるので、これをダブルクリックします。 ![]() デフォルトのまま(Englishのまま)「OK」ボタンを押します。 ![]() インストール開始確認画面。 念のため、全てのアプリケーションを終了させてから「Next」を押します。 ![]() ライセンス承諾の画面。 「I accept・・・」をチェックして、「Next」を押します。 ![]() information画面。特に問題ないので、「Next」を押します。 ![]() インストールするフォルダの画面。 デフォルトのままで問題ないと思いますので、そのまま「Next」を押します。 ![]() インストールするコンポーネントの選択。 デフォルトでは、サーバー機能(接続される方)、ビューワー機能(接続する方)、Repeater機能がインストールされる設定になっています。 Repeater機能は、どちらかというと、開発者向けの機能なのであまり必要ありません。「Ultr@VNC Repeater」チェックを外して、「Next」を押します。 ![]() スタートメニューに作成するUltr@VNCのフォルダの名前を聞いてきます。 特別変える必要もないので、そのまま「Next」を押します。 ![]() インストール時の詳細オプションを訊いてきます。 デフォルトでは、上図のような設定になっています。 ここはちょっと難しいので、それぞれのオプション設定を説明しましょう。
![]() 「Start or restart・・・」と「Create a Ultr@VNC Server・・・」のチェックは外して、「Next」を押します。 ※「Start or restart・・・・」にチェックを外すのは、日本語キー対応ファイルをインストールした後に起動する必要があるからです。 ![]() インストールオプションの確認画面。 ただの確認画面なので、特別気にする必要はありません。 「Install」を押します。 ![]() 「WinVNCサービスの登録が成功しました」云々という確認メッセージがでます。 「OK」を押します。 ![]() インフォメーション画面。 「作業を続ける前に、以下の重要なインフォメーションをお読み下さい・・・」という英語のメッセージ。 正直、専門用語/技術用語がたくさん出てくるので、素人にはチンプンカンプンでしょう。(第一英語ですし^^;) 気にしないで「Next」を押してください。 ![]() インストールの最終段階。 「Install Video Hook Driver」というチェックボックスがあります。 Windows2000/XPをお使いの方は、チェックしておくとより動作が高速化されますので、チェックボックスが付いた状態で、「Finish」を押します。 (2004/08/18追記) RC18では本体にVideo Hook Driverが同梱されていませんので、「Install Video Hook Dviver」のチェックボックスはありません。同様の理由で、次のWindowsロゴテストの画面も表示されません。 ![]() Windowsロゴテストの警告画面が出ます。 これは致し方ありません。 細かい説明は省きますが、出て当たり前なので気にせず「続行」を押します。 その後、一瞬画面が暗くなり、再度画面が表示されれば、インストール終了です。 デスクトップに以下のようなショートカットが作成されているはずです。 ![]() (2004/08/18追記) RC18ではここで(Windows2000/XPをお使いの方は)「Windows2000/XP専用ビデオフックドライバ」をインストールします。 これは、コマンドプロンプトからでないと実行できません。 以下に簡単にインストール手順を載せておきます。 ![]() ※ダウロードしたビデオフックドライバを任意のフォルダに解凍(例では、C:\TEMP\DDに解凍しています)。その後、setupdrv installを実行します。 Windows ロゴテストの画面が表示されますので、「続行」をクリックすると、 ![]() のような画面が表示されるかもしれませんので、「はい」をクリック。 ![]() この画面が出ればインストール完了です。 再起動後にビデオフックドライバが有効になりますが、再起動するのは日本語対応済ファイルのインストールを終えてから。 【日本語キー対応済ファイルのインストール】 さて、このままですと、日本語キー(半角/全角キーや、変換、無変換キー等の、日本語キーボード独自のキー)が使えないのでちょっと不便です。 そこで、Ultr@VNCをダウンロードしたときに、一緒にダウロードしてきた、日本語キー対応済ファイルの登場です。 ファイル名は、「ultravnc_rc12g_jpkeymapped.zip」という風になっていると思います。 圧縮ファイルになっていますので、中身を解凍しますと、以下のファイルが入っています。 vncviewer.exe winvnc.exe この2つのファイルを、Ultra@VNCをインストールしたフォルダ(つまり、c:\Program Files\UltraVNC)にコピーすればOKです。 ※コピーする際、下のような警告が出ますが、「全て上書き」を選択してください。 ![]() さて、これでインストールは済みましたが、もう一つ、パスワードの設定をしなければなりません。 これは、パソコン起動時に行われるので、パソコンを再起動してください。 すると、以下のような画面が出てくるはずです。 ![]() ここで、「Password」の欄に好きなパスワードを設定して、「OK」ボタンを押してください。 ここで設定したパスワードが、 他のパソコンからこのパソコンに接続するときに必要になるパスワードなので、忘れないでください。 ※この画面は一度パスワードを設定すると、次回からは表示されなくなります。 「OK」ボタンを押すと、VNC Serverが人知れず動き出します。 画面の右下に、VNCのアイコンが表示されていればOKです。 ![]() 【最後に】 これで、Ultr@VNCのインストールは終わりました。 ですが、Ultr@VNCは、接続する側と接続されている側双方にインストールされていなければなりませんので、もう一台の方にも同様にしてインストールしてください。 さて、次はVNCの使い方です。 |