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2008/03/10

キーワードを考慮したライティング

●レビュー記事の書き方で書いたとおり、うまいレビュー記事が書けるようになった次にやらなければいけないこと。それは「キーワード」の考慮です。
結局、内容的に良質でも、検索エンジンに当たらないばかりに埋もれてしまう文章のなんと多いことか。
本当は、検索エンジンが記事の内容を判断して評価してくれればそんなめんどくさいことをしなくて済むのですが、そこまで技術が発達するまでには、まだまだ時間がかかるでしょう。

ルビを付ける

これは非常に機械的な作業なので簡単です。詳しいことは●キーワードSEO的ルビの利用法で書いてあるので省略します。
余談ですが、最近の検索エンジンは、ルビを付けずとも代表的なものはどちらも含まれているものとして検索結果を出すようになりつつあります。つまり表記の揺れを含めて検索してくれることが多くなってきました。
とは言え、全ての用語に対してそうであるわけではありませんし、検索された言葉がそのままの形で記事中に含まれているか含まれていないというのはスコアの算出に大きな意味を持つことに変わりはないので、今もって結構重要な要素です。

用語を調整する

記事の内容が良くても、検索キーワードに引っかかりにくい記事というのはどうしても出てきます。逆に言えば、記事の内容は全く同じでも、どのようなキーワード構成にするかでその記事の集客能力はずいぶん違ってきます。
特に慎重に考えなければいけないのは、呼び方が統一されていない用語を使うとき。

例えば「USBメモリ」という言葉があります。
パソコンをお使いの方ならばご存じかと思いますが、USBポートに挿して使うアレです。
これはいろいろな呼ばれ方があります。
「USBメモリ」
「USBフラッシュメモリ」
「USBスティックメモリ」
など。
記事内容とは直接関係ない話で、たまたまその用語が出てきただけであれば、正直どれを使っても同じです。
ですが、その記事がUSBメモリの商品を紹介しているページであれば、この3つのうち、どの用語を使うかというのは非常に重要な意味を持ちます。
USBメモリを買おうかな〜と考えている人が、検索エンジンで検索する際にどの言葉を使うかは予想できません。ですので理想は全てのパターンを網羅できればいいのですが、さすがにそれは文章として不自然すぎです。
そこでどうするか。
基本的な考え方は、一番メジャーな言い方と、そうでない言い方の2つは入れる、という考え方で良いのではないかと。
一見、一番メジャーな言い方に統一すればいいのではないかと思われる方もいるかも知れませんが、これだとあまりにヒットするページが多すぎて埋もれてしまうからです。
もちろん、超有力サイトを運営されているのであれば、それでも通用してしまうのですが、そうでない場合は、その身の丈に合ったキーワードを含んでおかないとなかなか難しいのが現実ですから。
例えば、それぞれの言葉でヒットするページが何件か確認してみましょう。
番号 検索ワード Googleでヒットする件数
@ USBメモリ 約4,550,000件
A USBフラッシュメモリ 約2,150,000件
B USBスティックメモリ 約70,300件
となります。
このような件数構成になっている場合、どれを選ぶかと言えば、
まずはUSBメモリが一番メジャーな言い方であると推測できますので、メインは「USBメモリ」で決まりです。(一方で、USBフラッシュメモリという言葉は「USB」と「メモリ」を含んでいるので、あえて「USBフラッシュメモリ」と表記する手も考えられますが、それはそれでまた話が複雑になってくるのでここでは考えません)
そしてもう一つどれを選ぶかというと、あまりアクセスが呼べていないサイトならば迷わず「USBスティックメモリ」を選ぶべきです。
Aは、@よりは少ないとは言っても、215万件です。ちょっとハードルが高すぎます。Bならば、一気に7万件と少なくなりますから、これぐらいならばなんとか勝負になるのではないかと。
こういう感覚で、記事中に使用する用語をちゃんと調査してきめの細かい文章を構築する癖をつけることが大事です。
はじめはめちゃめちゃ面倒な事かも知れませんが心配は要りません。慣れてくると、もう書きながら、いちいち調査するまでもなく、基本的な取捨選択は無意識にできるようになっちゃいますから。(^^;


…さて、ここまで述べた話は、記事の内容自体を変えずに集客力を高める方法ですが、ここからは記事の内容にも手を加えるやり方です。
ですので、やや高度な話になるかも知れません。

Googleのキーワードアドバイスを参考に

最近のGoogleは、検索したキーワードによりますが、一般的な用語を検索すると「関連検索」項目を表示してくれます。
例えば、USBメモリで検索すると、こんな感じ。

この「関連検索」は何を表しているのかというと「USBメモリ」と一緒に検索されがちなキーワードを表示してくれている(はず)です。
ここを見ると、「セキュリティ」「暗号化」「価格」が組み合わせ検索されやすいということが分かります。
「価格」が組み合わされやすいというのは「USBメモリ」に限らずごく当たり前のことなので重要ではないのですが、意外なことに「セキュリティ」「暗号化」が多い。
正直、個人的にはUSBメモリを使うときにセキュリティや暗号化についてなんて考えたことないのですが、世の中的には結構持ち歩くものですから万が一紛失したときのために心配な人も多いのでしょうか?
この「セキュリティ」と「暗号化」がどんな意図を持って検索されるのかは、もうちょっと深掘りしないとわかりませんが、少なくともUSBメモリの話題を扱うのであれば、この辺の話題にも触れておいた方が得策だということが分かるのです。
もし、その辺のことを全く記述していなければ、その辺のことについても記事内容に追加するといいかもしれません。そうすれば、より効果的に検索にヒットする確率を上げられるというわけです。
※自分はたまたまGoogleの「関連検索」を利用していますが、特別根拠があるわけではありません。この手の機能はYahooも装備していますし、キーワードアドバイスツールのような専用的なツールもありますのでお好きなものを利用してください。

アクセス解析の情報をフィードバック

さて、こうして万全を期して記事をUPしたものの、現実はそうそううまくは行かないものです。
ですが、重要なのはその後です。
実際に自分の意図したとおりのキーワードで訪問者を増やすことが出来たのかどうかがちゃんと判定できなければ改善のしようがないからです。
その後、アクセス解析を用いてどれぐらい効果が出たのかを見てみると、何がいけなかったのか何が良かったのかが分かります。
こうやって一つ一つフィードバックしていくと、どんどん勘が養われてきます。はじめはうまく行かなくても、どんどん確実な方法が分かってきます。
非常に地味な作業の連続かも知れませんが、こういうことを繰り返していると、より効率的に集客できるようになって行きますよ。