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*        フリーソフト使いこなしマガジン tool inside        *
*          Volume024 発行日:2004年5月31日(月)        *
*        ==ペイントソフト・フォトレタッチソフト==       *
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今回は、ペイントソフト・フォトレタッチソフトを採り上げようと思います。
デジカメの普及が起爆剤になって、急速に一般化したフォトレタッチソフトですが、
最近はフォトレタッチソフトも高機能化してきて、ペイントソフトととの境目が
かなり曖昧になっていますので、あまり区別せずに紹介します。

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目次
・Pict Bear
・ゆめいろのえのぐ
・gimp
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★★★ Pict Bear ★★★
http://sleipnir.pos.to/
WebブラウザのSleipnirの作者が作ったペイントソフトです。
Sleipnirだけでもスゴイのに、Pict Bearもこれまたスゴイ。
非常に高機能・・・、かどうかはよくわかりません。それほど高度なことをするわけでは
ないので。m(_ _)m
ですが、筆者には必要にして十分。そしてキーアサインを自由に変えられるので使い
勝手抜群です。
それまで筆者は商用ソフトの「デジカメの達人」なるソフトを主に使っていたのです
が、これがメインになるつつあります。


★★★ gimp(ジンプ/ギンプ) ★★★
http://airmail.sakura.ne.jp/~komugi/gimp/gimporgja/
GNUで無料配布されているペイントソフトです。
(GNUに関しては
tool inside vol018( http://www.sd-dream.com/toolinside/vol018.html )をご覧
下さい)
gimpは、「PhotoShopに負けない」と言われるぐらい、プロ向けの高機能なペイント
ソフトです。
インターフェースも比較的PhotoShopに似ていますので、PhotoShopに慣れている方は
あまり違和感なく使えるのではないでしょうか。
これだけのソフトが無料で手にはいるのですからすばらしいです。
とは言え、マニュアル類がきちんと整備されているとは言い難い状況なので、初心者
には難しすぎるでしょう。
あくまでプロ向けという感じです。


★★★ ゆめいろのえのぐ ★★★
http://foren.ktplan.ne.jp/
このソフトはかなり異色。最初の印象は衝撃的でした。
この手のソフトは、多かれ少なかれPhotoShop系のインターフェースを真似ているも
のですが、「ゆめいろのえのぐ」は全く違います。現実のお絵かきをそのままPC上で
再現したインターフェースになっています。
色を選択するのも、色見本やRGB値で指定するのではなく、各色の絵の具をパレット
に出し、それを筆で混ぜ合わせることで色を作ります。当然、混ざり方も一様では
ありませんので、目的の色を作ること自体、現実と同じぐらい微妙でやり直がききま
せん。
もちろん、筆を使っているわけですから、キャンバスに絵を描くときも同じ濃さで
描けるわけではなく、すぐに色が薄くなり、しまいにはかすれて描けなくなってしま
います。ですから再度パレットからを色をすくいとってきて描かなければいけません。

キャンバス上でも、例えば青い下地に赤で描くと、青い絵の具が筆に色移りしま
すので、描いている最中にも色が混ざります。
「そこまでやるか」と感心するやらあきれるやら・・・。
それでは、色が混ざらないようにするにはどうすればいいか?
メニューから、「紙を乾燥させる」を選ぶんですね(^^;

このソフト、確かにペイントソフトであることには変わりありませんが、
もしかしたら、「お絵かきシミュレーションソフト」とでも言うべき、他に類のない
孤高のソフトなのかもしれません(^^;