HP Slate 7使用感レビュー
登録日:2013年09月08日

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HP Slate 7使用感レビュー
HP Slate 7


【HP Slate 7使用感レビュー】
HPさんから、Slate 7をレビュー用に貸し出して頂きました。普段、自分はeden TABという7インチのタブレットを使っているのですが、eden TABの代わりにHP Slate 7を利用してみてどうだったのか、という軸で、思った事/判明した事を中心にまとめておきます。
左がHP Slate 7、右がeden TAB



【音質は良いのか?】
Slate 7はBeats Audioに対応しています。つまり、音が良いということです。それではということで、eden TABとSlate 7両方で同じYoutubeを再生してみて音質を比べてみました(内蔵スピーカー&ヘッドホン両方で)。ですが、もともと私の耳がポンコツなせいだからなのでしょうが、あまり大きな違いは感じられませんでしたね。

ただし少なくとも、Slate 7の方がオーディオ信号が強いようで、eden TABよりは明らかに大きな音が出ました(内蔵スピーカー時もヘッドホン時も。特にヘッドホン時には顕著に違いがある)。実際、eden TABの内蔵スピーカーは、「もうちょっと大きな音が出るといいんだけどな~」という事がちょくちょくありましたから、これは非常に有難いと思いました。


【内蔵スピーカーでもBeats Audioが効いている?】
ところで、公式には、「Beats Audioはヘッドホン使用時にしか有効にならない」という事になっています。
Beats Audioの設定はここで行う

…ですが、音楽再生時にBeats AudioのON/OFFを切り替えてみるとはっきりと分かりますが、内蔵スピーカーの場合でもちゃんと音質が向上する事が確認できました。

Beats Audioは、突き詰めればイコライザー技術の一種であると自分は理解しているのですが、それが正解なのであれば、むしろそれが当然なわけで、なぜHPが「ヘッドホン時のみ」と言っているのかがよく分らず。自分がBeats Audioの意味を誤解している可能性は高いですが、少なくとも現象としてはそういう事になっているという事は報告しておきます。


【GPS&地磁気センサーがないとどうなるか】
Slate 7が装備するセンサーは加速度センサーのみで、GPSや地磁気センサーが付いていません。こういう場合何が不便なのかというと、Google Mapのようなアプリを使っている時に、位置検出が出来なかったり、出来たとしてもリアルタイムには追従してきません(なぜならば、GPSによる位置検出ではなく、WiFiのみでの位置検出になるので(参考→Wi-Fiだけでも現在地を測定できる仕組みとは?))。また、地磁気センサーが付いていないので、自分がどちらを向いているかは全く検出できません。
こういう感じ(向いている方向が分からない)
と言う感じなので、GPS&地磁気センサーがある場合と比べると、ガクンと使い勝手は落ちるのが正直なところ。例えば、行ったことのない雑居ビルにGoogle Mapだけを頼りに行くのはほぼ不可能な感じの精度しか出ません。ましてやカーナビの代わりにはなりません。

この辺は、賛否両論でしょう。自分のようにガラケー+タブレットという利用スタイルの場合、タブレットのGPS機能はよく使いますが、スマホとタブレットを2台持ちの方は、普通はスマホのGPSを使うでしょうから、これで全く問題なし、という事になると思われるからです。


【周辺光センサーがないとどうなるか】
Slate 7には周辺光センサーが付いていないので、液晶バックライトの自動調整は出来ません。ですが、特に不便ではありませんでした。なぜならば、自動調整にすると、不意に(例えば、センサーを何かが遮った時なども)画面の明るさが急に変わるので気が散ったりします。自動調整できるとバッテリーの節約にはなるのかもしれませんが、劇的に変わる程でもないでしょうから、無ければ無いで全く問題無しだと思いました。


【普段の利用環境を再現できるか実験してみました】
普段eden TABで利用している環境をSlate 7で再現した場合、どうなのかと思ってやってみました。その時に気がついた点。
項目 詳細/対処法
Sleipnirは対応せず。 SelipnirはGoogle Playからインストール出来なかったので、Sleipnirのオフィシャルサイトから直接apkファイル(本来Kindle Fire用に配布されているapkファイル)をDLしてインストール。
DLページ→http://www.fenrir-inc.com/jp/android/apps/sleipnir-mobile.html
「Wi2Connect」は対応せず。 Wi2のオフィシャルサイトから直接apkファイルをDLしてインストールしました。
DLページ→http://www.wi2.co.jp/faq/2010/08/wi2-connectandroid.html
「Yahoo!乗換案内」はインストール出来ず。 Yahoo!乗換案内を常用していたのですが、Slate 7には対応していない模様。apkファイルを探してみたものの見つからなかったので、乗換案内をインストール。

これが予想外に使いやすく、Yahoo!乗換案内をインストールする必要もなくなったのでそれ以上追求せず。
特別問題なくインストールできたアプリ ・3DMark
・アバスト!モバイルセキュリティ
・かんたん乗換案内
・乗換案内
・NAVER英語辞書
・名刺認識
・AnTuTu Benchmark
・CPU-Z
・ESファイルエクスプローラー
・Kingsoft Office
・PassMark PerformanceTest
・Perfect Viewer
・Quadrant Standard
・TuneIn Radio
・VELLAMO
・Youtube
世界的には既にかなり出回っているはずのSlate 7ですから、アプリも普通に対応しているはずだと思っていました。ところが実際にやってみると、結構一筋縄では行きませんでした(汗)。ただし、上表の通り対策を講じた結果、最終的にはほぼ普段使いの環境をつくり上げることが出来ました。


【Android 2.3.3と4.1.1の違い】
Slate 7のOSはAndroid 4.1.1となっていますが、eden TABはAndroid 2.3.3となっています。この辺の差についても記述しておきます。

確実にAndroid 4.xの方が、UIが使いやすくなっていると思いました。一番違うのが、ホームボタン類が画面回転に追従するようになったところ。

Android 2.xの場合、ホームボタン類は物理ボタン(eden TABの場合、タッチセンサーだが)だったので、画面を回転するとボタン位置も回転してしまう。


Android 4.xの場合、ホームボタン類は液晶内に表示されるようになった。なので、画面を回転しても画面下に位置し続ける。
※もちろん、物理的なボタンでなくなった分、「押下感が全く無くなってしまうので使いづらい」という意見もあると思いますが、画面を回転させる(更には逆さまで使うことさえ結構ある)可能性があるという事情を考えると、画面に対する相対的なボタン位置が統一されるメリットの方がずっと大きいと感じました。

それ以外の部分でも多くの改良が見られました。例えば、ウィジェットを呼び出しやすくなっていたり、タスク切り替えがやりすくなったりと、2.xの時に気が付きにくかったり使いづらかった部分がきちんと改良されている感じがしました。かと言ってOSが重くなったりというデメリットは全く感じられませんでした。なので、2.xと4.x、どちらが使いやすいかと言ったら、確実に4.xだと思いましたね。

OSのバージョンの違いが買い替えの動機になる程かというと微妙ではありますが、少なくとも新規で買う場合は、多少高かったとしてもやっぱり最新の4.xの端末の方が絶対オトクだと思いました。

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