例えば、192.168.0.13が割り当てられたパソコンで、Ult@VNCサーバを実行している場合、どうすればいいのかというと、ポート番号5900の通信を全て192.168.0.13に転送するようにルータを設定すればいいのですが、やり方はルータの機種によりやり方が様々ですので、一概には言えません。 詳しくは、お使いのルータ(ADSLルータやダイアルアップルータ)の説明書を読んで頂くしかないのですが、一般的な個人向けのルータは、Web画面から設定できるようになっているのがほとんどです。 参考までに、私が所有している、NEC Aterm DR204(ADSLルータ)の画面を載せます。 ※以降、基本的にUltr@VNCをベースに話を進めますが、リモートデスクトップの場合は、 ポート番号5900→3389と読み替えてください。 Webブラウザを起動して、アドレス欄にあなたのルータのローカルアドレスを入力します。(特別指定していなければ、192.168.0.1の場合が多いです。それでもダメならば、ルータのマニュアルを参照してください) ログイン画面が出ると思いますので、ユーザ名とパスワードを入れてください。 これは、ルータを設置するときに設定しているか、もしくはデフォルトでパスワードが設定されていると思いますので、もし分からなければ、ルータのまにゅあるかもしくはプロバイダからもらった設定シート等を参照してください。 設定画面が表示されますので、「詳細設定」のリストボックスを開き、「ポートマッピング」を選択します。 すると、現在のポートマッピングの設定が表示されます。 ポートマッピングは現在何も設定されていないので、NATエントリ1番に、以下のように設定します。 入力したら、最後に「編集」ボタンを押します。 登録内容を更新しました・・・という確認メッセージが表示されます。 有効にするには、すぐにルータをリセットしなければなりませんが、まだ設定は終了していないので、まだリセットはしません。 エントリが、有効になっているかどうか、「最新状態に更新」を押すと、先ほど追加したエントリ番号が一覧の中に登場します。 ただし、一番左のチェックが付いていない(登録されただけで、有効化されていない)ので、チェックを付けます。 最後に「適用」ボタンを押します。 これで全てのルータの設定が終了しましたので、「登録」ボタンを押して、ルータをリセットしてください。 さて、これで環境が整いました。 ルータが再起動し、接続が復帰したら、ルータが持っているグローバルIPアドレスを確認しておきます。 それには、「情報」リストボックスの、「現在の状態」を選択します。 「WAN側IPアドレス」の欄に、グローバルIPアドレスが表示されます。 外部から接続する際には、このIPアドレスに向けて接続を行います。 あとは、接続するだけです。 外部のパソコンからUltr@VNCを起動します。 VNC Serverの欄に、IPアドレスを入力して「Connect」を押せばOKです。 さて、これでちゃんと接続できるようになったと思いますが、これだけでは不十分です。 先ほどルータの設定画面で「WAN側IPアドレス」を確認しましたが、このIPアドレスは自動的に割り当てられるもので、流動的です。 設定を変更してルータをリセットしたり、停電などでルータの電源が落ちて接続が切れた時点で、いままで割り当てられていたIPアドレスは解放されます。次回、同じIPアドレスが割り当てられるとは限りません。(普通は別のIPアドレスが割り当てられます) そのような突発的な要因でIPアドレスが変わってしまった場合、接続できなくなってしまいます。 そこで、DDNS(Dynamic DNS)の登場です。 |