マザーボード
(2004/02/03)
プレミアムケースの話題が思いのほか長くなってしまいました。
さて、マザーボードの検証に行きましょう。
J2404と共通の部分も多いので、違いを重点的に解説します。

ケース内部

J2404のマザー(サイト内ジャンプ)と比べてみると、同じマザーボードメーカの製品だけあって、部品の配置は非常に似通っています。
主な仕様は以下のようになっています。

マザーボード FIC VG33  
チップセット 845GE  
BIOS Phoenix Award製  
PCIバス PCI×3 内1つは、モデムカードが占有
AGPバス あり AGP 4X対応。
メモリスロット 2 標準で256MBのRAMが1枚付いているので、空きは1
LAN Realtek 8100B
サウンド Realtek ALC202A  
VGA チップセット内蔵 AGP増設可能 
電源 Delta 300W電源。

【チップセット】
845GEとはどんなチップセットなんでしょう?
パソコンのスピードはCPUでだいたい予想が付きますが、チップセットはそのパソコンの拡張性や使い勝手を左右しますので、もっと注目されていい部品だと思います。
845GEとは、一言で言ってしまえば、「845PE+内蔵グラフィックス」なチップセットということなんですが、これだけで終わらせてしまうとこのページの意味がないので、もうちょっとわかりやすく解説しましょう。
FSB周波数533Mhz又は400MHzのCPU(CelronもしくはPeitium4)に対応。 FSB(フロントサイドバス)というのは、CPUを含め周辺機器を駆動するための元周波数のようなもので、これが高ければ高いほど、メモリの読み書きスピードが高速化されます。
CPUにとっても、メモリを相手に読み書きするときに発生するウェイトが少なくなるので全体的に高速化されます。
ただし、CPUがそのFSB周波数に対応していなければなりません。
845GEは、その周波数が533MHzもしくは400MHzのCPUが装着できます。
Hyper Thread(ハイパースレッド)に対応 ハイパースレッドというのは、1つのCPUを仮想的に2つのCPUとして実行する機能です。ピークの性能はあまり変わりませんが、CPUに負荷がかかったときにへこたれません。
喩えて言えば、同じ200キロ出るエンジンでも、ガソリンよりはディーゼルの方が坂道に強いようなものです。
※マザーボード(のBIOS)もHTに対応していないといけません。HTに対応していないJ2708のマザーボードでは使えませんのでご注意を。
AGPスロット増設可 AGPスロットをサポートしています。
実際、J2708にはAGPスロットが付いています。
AGP 4X規格に対応したAGPグラフィックカードが装着できます。
USB2.0に対応。
USBポートは6まで。
USB2.0に対応していますので、USB2.0に対応した外付けHDやスティックメモリが使えます。
古い規格のUSB1.1に比べると、理論上、40倍もの転送スピードが出ます。
また、USBポートは6つまで付けることができます。
J2708には、背面に4ポートと前面に1ポート計5ポート付いています。
ATA/100に対応 ハードディスクやCD-ROMを接続する規格です。
ATA/33→66→100→133と規格が拡張されていますが、その数字が上がれば上がるほど、(理論的な)読み書きのスピードは上がります。
ただ、ATA/66以上は、RAIDのような特殊なハードディスク構成のパソコンでないとそのスピードが生きないと言われています。
ATA/100に対応していれば一般的な用途では十分すぎるぐらいでしょう。
メモリスロットは2つまで メモリスロットは2つまでサポートしています。
実際にJ2708には2つのメモリスロットが用意されています。
それぞれのスロットに1GBまでのメモリを挿すことができますので、最大2GBまでのメモリを搭載することができると言うことです。


【マザーボード】

FIC製VG33です。
J2404のレポートで、VC37を紹介しましたが、VC37のちょっとだけ上位にあたるマザーボードです。
VC37との最も大きな違いは、AGPスロットがあることでしょう。


【メモリ】

Micron製の256MBのメモリです。
DDR333でCL2.5です。
MT8VDDT3264AG-335CAと表記があります。 詳しい仕様はこちら
正直、メモリについては、DDRXXXは気にしますが、CL(キャス・レイテンシー)なんて気にしたことないですし、メモリは比較的故障が少ないパーツなので、メーカにもほとんどこだわりません。
ですので、私の知識ではあまり確かなことは分かりませんが、スペック的には余裕のあるメモリです。(このパソコンに搭載するメモリとしては、DDR266のメモリで十分なので)。
Micronという世界的に有名なメモリメーカの製品ということもあり、問題ないと思います。


【BIOS】

J2404と同様で、Phenix-Award製のBIOSが使われています。


【LAN、サウンド、CPUファン】
J2404で使われているものと全く同じでした。こちら(サイト内ジャンプ)を参照してください。


【電源】

DELTA製DPS-300PB-1A
という電源ユニットです。
300W電源です。
AGPに増設するディスプレイカードは結構電力を消費するものも少なくありません。
J2708はAGPスロットが付いている関係上、そのような場合も安定動作できるように、J2404に比べると大きめの電源を積んでいます。
しかもメーカは大手のDELTA。全く問題なしでしょう。

上新電機