SpeedFanのセッティング (2004/01/11) |
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SpeedFanというユーティリティをご存じでしょうか? ソフトウェアで、CPUファンやケースファンの回転数を温度に応じてダイナミックにコントロールできるフリーソフトです。 ファンの回転をなるべく低く抑えることにより、ファンの騒音を減らすことができるのです。 ただし、ソフトウェアでファンのスピードをコントロールかどうかはハードウェアによります。 個人的にはJ2404が特別うるさいとは感じないのですが、掲示板での声を聞いてみると、やっぱり結構気になる方もいらっしゃるようです。 また、静音FANを搭載する前のeMachines購入者の間では、かなりうるさいと評判のようです。^^; ということで、今まで静音ツールの類は使ったことがなかったのですがチャレンジしてみました。 結論から言うと、J2404ではSpeedFanが正常動作しないことが分かりました。 (2004/12/22追記) 最新のSpeedFan(4.18)では、ほぼ問題なく動作するようになりました。 こちら参照。 もともと、SpeedFanは、J2404のマザーボード(VC37)に対応していないのでしょうがないですね。 とはいえ、全く動作しないかというとそうでもないので、ちょっと工夫することによって、ファンの回転数を低くすることはできます。そうすると、J2404でもかなり静音効果があります。 ただし、これから紹介する方法は、温度に応じてファンのスピードをコントロールできるわけではなく、ファンのスピードを固定するだけですので、使用環境によっては熱暴走を引き起こす可能性があります。冬場はOKでも、夏場は厳しいかもしれません。くれぐれも慎重に作業をしてください。 また、SpeedFanの使用によるいかなる結果も筆者は責任がもてませんので、自己責任でお願いします。 もし下記のやり方に間違いやもっとよい対策等がありましたら、掲示板もしくはメールでお知らせください。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 【PCのカバーを空ける!】 PCのカバーを空けて、CPUファンを見ながら作業できるようにしておくことを強くお勧めします^^; SpeedFanの読みとり結果が必ずしも正しいとは限らないので、誤った操作をした場合、気がつかないで異常に温度が上がってしまうこともないとは限りませんので。 【Sppedファンのダウンロード&インストール】 1.SpeedFan 4.09と、SpeedFan日本語化パッチをダウンロード。 2.SpeedFan 4.09をインストール(全てデフォルト選択) 3.SpeedFan日本語化パッチを解凍し、解凍されたEXEファイルを、SpeedFanをインストールしたフォルダ(デフォルトのままならC:\Program Files\Speedfan)に置く。 4.そのEXEをダブルクリック。(自動的に日本語化が行われる) 【SpeedFanの起動】 デスクトップに作成されたSpeedFanのアイコンをダブルクリックすると、以下のような画面が表示されます。 上記画面のFan01がCPUファンの現在の回転数。 3277RPMとなっています。 Fan02が0RPMとなっていますが、おそらくケースファンがついていれば、ここにちゃんとした回転数が出るのだと思います。J2404にはケースファンがついていないので気にしないで結構です。 そして、Speed01の設定が3277RPMから何%の回転数で回すかという設定です。 はい。なぜか0%になってますね。 表示がおかしいです。 通常、起動時は全てのSpeedが100%になっていなければいけませんが、なぜか0%になっています。 ここで、「ファンが止まってる!」と、Speed01を100%にしてはいけません。 どうやら、これでいいようです。 「ファン速度自動調整」のチェックを外し、慎重にSpeed01のパーセンテージを5、10、15という風に上げて行ってみてください。徐々にスピードが下がってくるのが分かると思います。 SpeedFanが正しくファンコントローラを認識できていないようで、なぜか0%がフルスピードで、100%が最も遅い設定として読みとられるようです。 ↓15%(つまり85%のスピードになるのでしょうか?)のスピードにしたところ。 ※回転数が81917RPMなんていうとんでもない値になっています。(実際は回転数が下がります) どうやら、回転数の読み取りもうまくいっていないようです。 最初に表示されていた3277RPMという表示もどこまで信用できるものか分かりませんね。(値としては妥当ではありますが) 回転数を調整して、温度の動きを見てみると、Fan01とRemote 1が相関関係にあることが分かるので、「コンフィグ」ボタンを押して、わかりやすい名前に変更。 ついでに、関係なさそうな、Fan02は非表示に設定。 ↓設定し直したところ。 【各種設定】 もう一度「コンフィグ」を開き、Speed01を以下のように設定します。 また、Speed02は無関係なのでチェックを外します。 ここでは、最大値はあまり意味がありません。 最小値は、固定したい回転数を設定。 筆者の環境では60でほとんど音が気にならなくなるので、60と設定しています。 ※値が逆なので、実質は40%のスピードに抑えるということです。 最後に、「スピードを自動で変化させる」にチェックを入れておくことも忘れずに。 次は、CPU温度とファンのスピードを関連付けます。 「温度」タブの「CPU温度」を開くと、Speed01とSpeed02が関連付けられている(チェックが入っている)ので、Speed02のチェックをはずします。 そして、標準を80、警告を80にします。 ※ここの2つの値は、設定できる値の上限の80にします。 なぜならば、SpeedFanはここで設定されている警告の温度を超えるとファンの回転数を上げようとするからです。通常なら正しい動きなのですが、値が逆に読みとられる関係でファンの回転数を逆に下げてしまうからです。 仕上げに、「終了時にファンのスピードを100%に戻す」のチェックを外しておきます。 ご察しのとおり、これにチェックがついていると、SpeedFan終了時にファンが最も遅い速度に設定されてしまうのです! これで、とりあえずセッティングはOKです。 (お好みにより、「起動時にタスクトレイ」もチェックしておくといいでしょう) 「OK」ボタンを押して、元の画面に戻ってみましょう。 もし、「ファン速度自動化」のチェックが外れていたらチェックしてください。 しばらく待つと、60%に設定されるはずです。 これでCPUに負荷をかけてみて、CPU温度が許容範囲内(だいたい60~65度ぐらいが上限でしょう)に収まるようでしたらOKです。 もし、あまり熱くなりすぎるようでしたら、設定を見直して最適な値を探ってみてください。 【他のマザーボードでは?】 他のマザーではきちんと動作するのかと思って、手持ちのマザーで試してみました。
あまりあてにするのは禁物ですね。 |