SpeedFan(スピード・ファン)の使い方 (2004/12/22) |
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今年の1月に、SpeedFanの話題を採り上げましたが、その時点では、SpeedFanが完全には動作しませんでした。 ところが、読者の報告により、最新版のSpeedFanではかなり改善されていることを知りました。(詳しくはこちら) ということで、早速こちらのJ2404でも動作を確認してみたところ、ちゃんと温度に応じてCPUファンを制御できることが分かりました。 ということで、これを機会にSpeedFanの使い方をまとめておきます。 参考まで。 (以下、SpeedFan4.19をベースに説明します) ① SpeedFanのダウンロード&インストール SpeedFanの配布元からSpeedFanをダウンロードします。 ダウンロードしたファイルは"installspeedfan419.exe"等のファイル名になっているはずです。 これを実行すると、インストールプログラムが起動するので、指示に従ってインストールを完了してください。(特別な理由が無ければデフォルトの設定のままでインストールして構いません) ![]() ↑Completedが表示されれば終了。Closeボタンを押してください。 ② SpeedFanの起動 デフォルトのままでインストールした場合、デスクトップにSpeedFanのアイコンが表示されているはずです。 ![]() これをダブルクリックします。 しばらく時間がかかり、以下のような画面が出てくるはずです。 ![]() 起動の最初に使い方Hint集が表示されますが特別必要ないので、"do not show again"をチェックして、Closeボタンを押します。(以降、Hint集は表示されなくなります) ![]() メイン画面(Readings)が表示されます。 黄色で囲ったところが現在のファンの回転数を表し、青で囲ったところが、現在のスピードのパーセンテージです。 この画面はJ2404で実行した画面ですが、Fanの数はマシンによって違います。 J2404ではFanが2つ検出されました。 恐らくFan01がCPUファンのスピード、Fan02はケースファン (J2404には付いていないので0RPMとなっている)と推測できますが、速断は禁物です。 まずは、Charts画面を見てみます。 ![]() ここでは、各場所の温度の変化を見ることができます。 (最初は、青で囲ったところにチェックが付いていないので、すべてチェックしてください。) このマシンでは、Ambient、Remote1、Remote2と3箇所リストアップされています。 つまり、このパソコンは、ある3箇所の温度が読み取りが可能(かもしれない)ということが分かります。 とりあえず、この画面を出したまま、パソコンの操作をしてみて温度の変化を見ます。 一番いいのはベンチマークソフトなどを動かすのがいいのですが、IEやオフィスアプリケーションを動作させるなど、パソコンに負荷をかけてみてください。 すると、温度が変化するのが分かります。 上の写真では赤の線(Remote1)が急激に温度が上がっているのが分かると思います。Remote1以外は、負荷とは無関係に変化しているので、CPUから離れた場所の温度か、もしくはもともとセンサーが付いていないと考えられますのでこの際無関係です。 さて、CPUの温度=Remote1であることが判明したところで、Readingsの画面に戻ります。 今度は、Remote1がどのFanと関連しているかを調べます。 ![]() Automatic fan speed(自動制御)のチェックを外したあと、Speed01とSpeed02をそれぞれマニュアルで変化させてみます。(もっとも、この場合はSpeed02はもともと0RPMですので、こちらを変化させる意味はありませんが) そして温度の変化を見てみます。 Speed01を少しずつ下げていくと、Fan01のスピードが変化し、同時にRemote1の温度が少しずつ上昇するのが分かるかと思います。 (時々Fan01の回転数が異常な値を示すかもしれません。SpeedFanが完全にはJ2404のハードに対応していないためと思われます。この際気にしないでくださいm(_ _)m) この関連性から、Speed01を変化させることによって、CPUの温度を調整できそうだということが判明します。 ここまでくればあとは実際の設定をするだけです。 ③ SpeedFanの詳細設定 上記画面(Readings画面)から、Configureボタンを押します。 以下のような画面が表示されます。 (1)Tempaeratures(温度)画面 ![]() このパソコンでは、Speed01とRemote1が関連していることが判明しているので、それ以外の関連付けはすべてOffにします。 ついでに、Remote1の詳細設定をします。 Desired この温度以下になるように制御します。つまり、この温度になるまではファンはできる限り高速に回す方向に制御されます。 Warning 無条件にファンのスピードを100%で動かす温度を設定します。後述する、Speedsの項目で、Maxが100%に設定されていなくても100%で動作します。 私の場合、Desiredを45℃、Warningを55℃にしていますが、ちょっと高めかな?。まあ、これはお好みで(^^; 最後にShow in trayをチェックしておきます。 (2)Speeds画面 ![]() ファンの回転を制御する際の下限/上限を設定します。 Speed02は今回無関係なので、チェックを外し、Speed01を設定します。 ここでは下限を40%、上限を100%にしています。 40%にした理由は、だいたい40%にするとCPUファンの音がほとんど聞こえなくなり、それ以下にしても騒音レベルはほとんど変化しないのでそうしています。 ここを何パーセントにするかはマシンの構成や人の感じ方でそれぞれなので、お使いのマシンでいろいろ試してみてください。 Maximum valueは特別な理由がない限り100%で問題ないと思います。(よっぽどうるさいファンの場合はあえてここを下げるという選択もありかもしれませんが)。 最後に忘れずにAutomatically variatedをチェックしておきます。 ここをチェックしておかないと自動制御しません。 (3)Fans画面 ![]() ここは特別な設定はないです。 Fan02は無関係なのでチェックを外すぐらい。 ④ 動作チェック 最後に動作チェック。 Readings画面を見ると、表示する必要のないFan02、Speed02等が消えて、かなりすっきりした画面になりました。 Automatic fan speed"をチェックしますと、ファンの自動制御が開始されます。 パソコンに負荷をかけたりして、意図したとおりに制御されるのが確認できればOKです。 ![]() ⑤ スタートアップへ登録 最後に、お好みでスタートアップへ登録しておきます。 例えば、Windows2000、XPならば、「C:\Documents and Settings\All Users\スタート メニュー\プログラム\スタートアップ」に、SpeedFANのショートカットを入れておきます。 こうしておくしておくと、ログオンしたときにSpeedFANが起動し自動的にファンのコントロールを開始してくれます。 ただし、そのままだと、ログオン後にSpeedFANのウィンドウが出てきてしまいますので、毎回Minimizeボタンを押す必要があります。 これでは面倒なので、Configure画面で「start minimized」(最小化して開始)をチェックしておいてください。こうすると、画面を出さずに即座にタスクトレイに常駐します。 ![]() |