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2008/05/30

アクセス解析における人気ページの意味

アクセス解析にもよりますが、「人気ページ」の統計もとることができます。つまり、どのページが一番見られているかが分かります。
忍者ツールだけを使っていた時には、この「人気ページ」の情報を得るのが非常に困難だったのですが、アクセスアナライザーだと非常に正確に分かります。
ページタイトルごとに、アクセス数の統計をとることができます


人気ページが分かると何が便利か?

…というと、「どのページを優先的に更新すればいいか?」が分かるんです。
皆さん、古いページを放りっぱなしにしていませんか?
アクセスしてきた人の気持ちを考えてみてください。どんなに良いページでも、何ヶ月も更新されていないページの情報を信用する気になりますか? 逆に言えば、何ヶ月も前にUPされたページが今でもきちんとメンテされていれば、嬉しくないですか? なにしろ、その人はその商品に対して興味がある人である可能性は高いのですから、最新の情報で更新されていればよりそのページの好感度が増すのは自然な心理です。
…とは言っても、全ページの情報を逐一最新の情報に更新していたら大変です。そんなの物理的に不可能です。
「それでは、どのページから手を付ければいいか?」を教えてくれるのが「人気ページ」ランキングです。逆に言えば、「どのページは古いまま放っておいてもいいか」を教えてくれるわけです。現実、ウン千ページあるサイトでも、ほんの一握りのページが圧倒的にアクセスを稼ぎ出します。逆に言うと、その一握りを確実にメンテしておけば、他のページがメンテされていなくても気にする人はほとんどいないのです(そもそも目に触れていないのですから気にされようがありません)。
もともと見てくれる人が多いページならば更新する意味もありますし、それだけアクセスしてきた人の「期待」に応えることができるのです。(関連する話としてこちらも参考まで→●アクセス解析における「キーワード」の意味#sinrai)

ただし、ブログに関してはこれは通用しないかも

注意しなければいけないのは、このテクニックはあくまでWebサイトの場合に通用する話です。
もちろん、ブログで同じことをやっても全く意味がないとは言いませんが、自分はオススメしません。
なぜならば、ブログの過去のページを更新するのは非常に面倒ですし、ブログは体系的にサイトを構築できないという意味で、そういう情報積み上げ型のサイト構築に向いていないからです。苦労ばかり多く、得るものが少ないです。ですので、ブログの場合はページを更新するのではなく、リンク元を明示して新ページを投稿してしまうのがいいかと思います。
これは、アクセスの多いページに対して更新がかからないという意味で、ある意味非常にもったいないことでもあるのですが、ブログの場合はそれもしょうがありません。基本的にブログは多ページで攻めるのが正攻法だと思って割り切るしかありません。カテゴリで関連ページをまとめて見れるようにしておけば、さほど利便性も低下しませんし。

人気ページと検索キーワードは必ずしも一致しない

そしてもう一つ、「人気ページ」を知る大きな意味は、検索キーワードを見ているだけでは分からない、現実のポピュラリティが分かること。
どういうことかというと、サイトの人気が上がって行くにつれて、検索エンジン経由以外でのアクセスも増えてくるからです。そうなってくると、検索キーワードだけでは判断できなくなってきます。

お気に入りからのアクセス

検索エンジン以外からのアクセスとして一番多いのは、お気に入りやオンラインブックマーク等からトップページに直接訪れる人(いわゆる常連さんと考えられる人)ですね。
現実、トップページというのはさほど検索エンジンから訪れる人は多くないです。それは、LPO(Landing Page Optimization)の観点からも、検索エンジンのページの評価のしかたから考えてもそうあって然るべきです。
ですので、検索キーワードばかり気にしていると、結構トップページの重要性を忘れがちだったりしますが、人気ページのランキングを見れば当然のごとくトップページが一番多かったりします。
そして、トップページへのアクセスの内容を精査してみると、やっぱり常連さんの割合が多いこともデータとしてはっきり分かります。ですので、トップページは基本的に、そのページをすでに知っている人のためのページであり、そういう人のための情報を豊富に掲載するのがいいと考えられます。例えば、更新履歴などはリンクで別ページに掲載するのではなく、トップページに直接設置した方がいいという結論が導き出されるわけです。

他ページから張られたリンク経由でのアクセス

特に、某巨大掲示板を始めとして、有名サイトにたまたまリンクが張られたりすると、突然そのリンクが張られているページだけ急激にアクセス数が多くなったりします。これは一種のボーナスであり、あまりあてにできる類のものではありませんが、大事なのは、そのリンク元に何が書かれているかです。
運が良ければ、アナタのページの寸評なども書いてあるかもしれません。これが結構勉強になります。もちろん、良いことが書いてあることもあれば悪いことが書いてあることもありますが、「自分のサイトはどういう風に見られているのか」を教えてくれる一つの手がかりになります。
結構、長い間サイトを運営していると、知らず知らずのうちに独りよがりになってしまったりすることもありますので、自省の為にも結構こういうところを気にしておくことは大事だと思います。