Gmail〜無料メールサービスの決定版〜

Volume083:2007年02月28日(水)
もう、半年ぐらい前の話になりますが、Gmailが招待制からサインアップ制になりました。
それまでのGmailは、すでにGmailユーザーになっている人からの招待が必要だったので、周りにGmailユーザーを見つけて、その人から招待をしてもらわなければ利用できませんでした。ですが、めでたく誰でも申し込めるようになりました。
これを機に、筆者もGmailを利用させて頂いています。
ということで、遅ればせながら紹介します。

【他の無料メールサービスにとっては脅威でしょう】

Gmailは、Googleが提供する無料メールサービスです。
無料メールサービスはGmail以外にも沢山ありますし、筆者自身Gmail以前には海外も含めて余裕で十指にあまる、いろいろな無料メールサービスを使いました。
なぜそんなにたくさんのサービスを渡り歩くことになったのかというと
・サービスが終了してしまった
・メールボックス容量が小さい
・POP受信不可
・メルマガの購読や広告のクリックが必須
・サーバがダウンすることが多い
等々、今ひとつ不便もしくは不安なものばかりだったからです。
契約しているADSLプロバイダのメールボックスが比較的大容量だったので、無料メールサービスはあくまでサブ的な用途でも許せましたし、そういうものだと割り切っていたのですが、Gmailはその常識を覆すサービスだと思います。
上記のように一般的な無料メールサービスにまつわるいろいろな不便なことや不安なことがない、非常にすばらしいサービスだと思います。
なにしろ、メールボックスの容量が2.5GBという、無制限といってもさしつかえない容量です。もちろん、POP受信可能で、広告等も一切なしです。また、今のところメールサーバがダウンするなどの事故には遭遇していません。
メインのメールアドレスに十分耐えられるレベルだと思います。

はっきり言って、大方の無料メールサービスや、ましてや有料のメールサービスはかなり厳しい状況に追い込まれざるを得ないと思います。
現在筆者が契約しているADSLプロバイダのメールアドレスより使い勝手がいいぐらいです。(^^;
唯一の不便なところは、メールのサイズが送信/受信とも、10MBに制限されることぐらいでしょうか。
テキストのみのメールならば10MBを超えることは普通考えられませんが、写真等を送ると10MBはちょっと厳しい制限ですね。
ただし、これはPOPでGmailを使っている人にとっては制限付きで回避可能です。


【Gmailの10MB制限を回避する方法】

Gmailは、1メールにつき10MB以上のメールは送信も受信もできません。
送信時は、強制的に接続が切られてしまい、送信できません。

↓例えば、こんなエラーになってしまいます。


受信時は、送信元にエラーメールが返却されてしまいます。↓
----- The following addresses had permanent fatal errors -----
<xxxxx@gmail.com>
(reason: 552 5.2.3 sorry, that message size exceeds the maximum w43si46695pyg)

----- Transcript of session follows -----
... while talking to gmail-smtp-in.l.google.com.:
>>> MAIL From:<xxxxx@xxxxx.com> SIZE=46633608
<<< 552 5.2.3 sorry, that message size exceeds the maximum w43si46695pyg
554 5.0.0 Service unavailable
みたいなメールが返却されて、Gmail側では何も受信されません。
※なぜか文字化けしていますが、英文の意味は、「最大サイズを超過したため致命的エラーが発生した」という旨のことを言っています。

…ということは、これを回避するためには、メールが分割されていてそれぞれが10MB以下のサイズに収まっていれば問題ないわけです。
そのためには、メールの分割送信という機能を使います。
例えば、秀丸メールでは、以下のような設定になります。

※余裕を見て、8000KB(8MB)に設定しています。

こうすると、8MBを超えるサイズのメールは、8MBづつに区切られて送信されます。
このようなメールは、GmailのWeb画面で見ると、別々のメールに見えてしまうのですが↓

メーラで受信すると(つまり、POPでGmailを使っていると)受信時に認識して、全てのメールを受信した後に一つのメールとして自動的に再構築してくれるからです。(再構築をするのはあくまでメーラですから、メーラが分割メールの受信に対応してなければだめですが、Outlook/OutlookExpressを初めとして、パソコン用のメーラならばかなり古いものも含めてまず間違いなく対応しています)

秀丸メールで受信した結果↓

※結果として、33MB超のメールが受信できてしまいました。

このテクニックはあくまで自分がコントロールできる範囲での話ですので、例えばあなたに送信する可能性がある人全員に対して、各々のメーラで分割送信の設定を徹底してもらうなどというのは不可能な話。ですので、あくまで限定的なテクニックではあります。
ですが、どうしても特定の人とのやり取りの際に、容量制限の問題でやり取りできなかったりやり取りしずらかったりした場合、こうすることによって回避できます。
もちろん、大容量のファイルをやり取りする場合、無料のファイル転送サービスを使う手もありますが、それよりもずっと手軽ですし容量も余裕があります。
また、筆者のようにGmailを他者とのやり取りのためではなく、むしろ自分のデータのアーカイバもしくは作業履歴記録装置として使っている人にとっては、メールの容量制限を一切気にする必要がなくなりますので、Gmailの使い勝手がとても向上します。


【関連リンク】

Gmail↓
http://mail.google.com/mail/help/intl/ja/about.html