紙copi Lite(旧紙2001)
〜Webページを保存/加工するという考え方〜

Volume077:2006年5月12日(金)
紙copi Liteは、他に類似のソフトがほとんどないので非常に説明しづらいです。
原理的な面から説明すれば、一種のWebページダウンロードソフトです。
ですが、Webページをそのままダウンロードすることを目的とするWebページダウンロードソフトとは違い、「必要な情報だけを寄せ集める」ことを目的としたソフトです。
基本的な使い方は至って簡単。

紙copi Liteに取り込みたい部分を選択します↓


選択した部分をマウスでドラッグすると、画面右側に取り込み用窓が登場します。ここにそのままドロップします。↓


これだけでOK。紙copi Liteを起動して確認してみると、ちゃんと取り込まれていることがわかります。↓



【筆者的紙copiの使い方】

このソフト、非常にユニークなソフトですし、実際、多くのページから情報を収集しながら作業をする場合には非常に便利なソフトです。
とは言え、筆者はスクラップブックを作成する用途のためというよりは、「見本ページつきお気に入り管理ソフト」的な使い方をしています。
なぜかというと、「スクラップブック」をつくるための機能はさほど充実していないからです。現実のスクラップブックは、必要なところだけを高密度にまとめておくからこそ有用であり、その一覧性の良さが最大の利点です。
ところが、紙copiは情報を集める(取り込む)のは非常に手軽で使い勝手も優れていると思うのですが、集めた情報を再構成する機能が弱いです。
取り込み単位でページごとに分かれてしまうのはしょうがないとしても、それらの一旦取り込んだページ同士をくっつけたり切り離したり分類し直したりといったことをやろうとするとかなり面倒です。
そういう意味で、あくまでモトネタを記録しておくためのソフトであり、モトネタを組み合わせて新しいページやまとめページを作ったりといった用途のためには、今一歩という感じがします。
この辺の作業を、紙copiだけで簡単にできるようになていると、飛躍的に紙copiの用途が広がると思います。一種のアイディアプロセッサ的な使い方もできるのではないでしょうか。
あと個人的に大いに不満なのは、キーアサインがほとんど変更できないこと。これも使い勝手に直結する部分だけに軽視できないところですね〜。

いろいろ苦言を述べてしまいましたが、このソフトはアイディアが素晴らしいですし、現状でも十分便利なソフトであるのですが、今後の機能アップ次第では大化けしそうな予感がするソフトです。


【紙copiのラインナップ】

紙copi(フルバージョン)は有料版で、機能制限は一切ありません。
一方、多少機能制限があるものの無料で使える紙copi Liteというソフトも配布されています(この無料版は従来は紙2001という名称で配布されていたものです)。
もちろん、本格的に使う場合には紙copiの方がずっと便利だと思いますが、紙copi Liteでも、個人的にはサブフォルダ(小箱)が作れないことぐらいしか特別不便は感じないほど。十分使えます。
細かい違いは機能比較表↓
http://www.kamilabo.jp/copi/feature_diff.html
を参照ください。


●関連リンク●

↓紙copi配布元
http://www.kamilabo.jp/index.html