GOM Player(ゴム・プレイヤー)
〜Media Player Classicを超えた!? かもしれない〜

Volume068:2006年3月24日(金)

【まずは、Hakobakoプレイヤーの話から】

かつて、Hakobakoプレイヤーという無料のメディアプレイヤーが配布されていましたが、残念ながらHakobakoサービスの終了と共に、Hakobakoプレイヤーも配布が終了してしまいました。
ですが、配布が終了したあとも、Hakobakoプレイヤーは使っていました。
Hakobakoプレイヤーの最大の利点は、コーデックを自前で持っているおかげで非常にCPU負荷が低いことなのですが、実際、筆者所有のPentiumII 400MHzのノートPCだと、安心して使えるプレイヤーはWindowsMediaPlayer6.4かHakobakoプレイヤーぐらいしかなかったからです。
最初はそういう事情があったので、メインPCでのプレイヤーはMedia Player Classicではあったのですが、そのノートPCではやむを得ずHakobakoプレイヤーを使っていました。
つまり、もともとはそれ以外の選択肢がなかったので使っていたプレイヤーだったのですが、使い込んでみると、単に「軽いプレイヤー」というだけでなく、機能的にもMPCよりも優れている部分が多いことに気が付きました。
むしろ、MPCより使いやすかったりする。そんなこんなで、前々から「MPCじゃなくてもいいじゃん」とは思っていたのですが、Hakobakoプレイヤーには決定的な弱点がありました。
個人的に一番不便だったのは、H.264形式に対応していないこと。H.264はiPodやPSP(ソニーの携帯ゲーム機)でも標準採用され、次世代DVD規格(HD DVD)の最有力候補の一つでもあり、今後外せないコーデックです。
配布が終了してしまったHakobakoプレイヤーでは、このような最近のコーデックに対応できないのは大きな痛手。


【GOM PlayerとHakobako Playerの関係】

それが、全く偶然にGOM PlayerというHakobakoの元となったプレイヤーが存在することを知りました。GOM PlayerはHakobako Playerが配布されなくなったあとも存続しており、バージョンアップも継続して行われています。早速ダウンロードして使ってみました。

↓デフォルトスキン


まずは、H.264を試さないことには話は始まりませんので(?)、早速やってみましたが、もちろんOK!。
さすがにH.264はもともとCPUパワーを必要とするコーデックなので、かなりコマ落ちが激しいですが、MPC他のプレイヤーに比べれば遙かにまともに再生できます。
いまのところ、GOM Playerで不便なのは、shoucastが聞けないことぐらいなもの(Winamp Alternativeコーデックが入っていないので)。
これも、普通はMPCのような動画プレイヤーではなく、オーディオプレイヤーで聞くのが普通でしょう。特別MPCである必要性はないわけで、実質、完全にMPCから乗り換え可能です。


【GOM Playerの魅力】

@充実した字幕機能

GOM Playerの最大の魅力は、もちろん、Media Player Classicにも負けない高機能さもさることながら、字幕関係の機能が圧倒的に充実しているところでしょう。
字幕の表示のしかたや位置、映像との同期タイミングを微調整できます。洋画ファンにとっては非常に有り難い機能です。
字幕表示機能は、もちろんMPCでもありますが、やはり英語圏のソフトなので、その辺の機能はさほど充実しているわけでもないですし、使いやすいわけでもありません。
GOM Playerは韓国産のソフトウェアなので、やはりその辺の事情は日本に似ているわけで、字幕周りの機能はかなり凝っています。
また、スロー再生/早送り再生したときに、(ちょっと聞きづらくはなりますが)音程をそのままに保持してくれます。(これはHakobakoPlayerにはなかった新機能です)

A画質の変更が簡単

明るさ(明度)、コントラスト(対比)、色合い(彩度)等の変更が非常に簡単に行えます。

上記のような「コントロールパネル」を表示して、リアルタイムに映像に反映されるのを確認しながら調整できます。
また、これらの機能をキーボードから操作することも可能。

BキーのカスタマイズはMPCに比べても遜色なし。


ただし、いわゆる、デフォルトの設定に対して、新規にキーアサインを追加するという形のカスタマイズなので、キーアサインを上書きすることは出来ても、削除だけする場合は、「動作なし」にアサインし直さなければらならないというのは不便。あと、キーアサインを変更しても、メニュー等に表示されるショートカットの記述はそのままなのは、残念ではありますが。
ただし、割り当てられる機能はMPCより多いです。
例えば、アプリケーションウィンドウのサイズ変更/移動関連の機能、音量の調整(アプリケーションボリュームだけではなく、WAVEボリューム、マスターボリュームも調整できる)、字幕の調整関連などもキーに割り当てることが来ます。


総合的な評価は、はっきり言って、
MPC使う必要なし!
です。
筆者の環境は、既にデフォルトの関連付けはGOM Playerになっています(^^;。
事実上、MPCは開発が終了しているので、これからの機能アップも期待できないですし、MPCの王者陥落と言っても過言ではないのではないでしょうか?


●関連リンク●

↓GOM Playerの機能詳細↓
http://www1.atwiki.jp/gomgom/pages/5.html
↓GOM Playerのダウンロード画面(アンケートに答える必要あり)
http://www.gomplayer.com/jp/intro/down.html
↓GOM Playerのダウンロード画面2(バージョンは多少古くなる可能性がありますが、アンケートに答える必要なし)
http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/art/se380765.html
↓日本語対応済みのGOM Player用スキン
http://www1.atwiki.jp/gomgom/pages/7.html