忍者ツールズ アクセス解析
〜非常に高機能な無料アクセス解析サービス〜

Volume067:2006年3月12日(日)

今回は「忍者ツールズ アクセス解析」というWebページのアクセス解析CGIについての紹介ですが、その前に、アクセス解析についての私見を少しばかり。
「アクセス解析」というと、SEO/SEM対策ツールとしてとらえられがちです。
ですので、個人サイトや趣味のサイトには必要ないものと思われがちですが、筆者はもうちょっと違った考えを持っています。

【自分の作った記事を客観視する機会を与えてくれるアクセス解析】

Webサイトを持っている方にとっては、せっかくサイトを立ち上げている限り、少しでも多くの訪問者が来て欲しいと思うのは当然。
そのためには、何よりも自分にとっても有用だったり注目したくなるページを作ることが、どんなSEOよりも効果があると信じていますが、それも度が過ぎると逆に弊害がなくもないです。
趣味的な要素を多く含むページだと、内容がどうしても独りよがりになってしまったり、情報が片寄りすぎてしまったりと、バランスが難しいものです。
そのこだわりとか偏屈さが逆に面白かったりもするページもあることは確かなのですが(^^;、やはりそういうページは知らず知らずのうちに、間口を狭くしてしてしまっているのも事実。
アクセス解析を行うと、どんなキーワードで検索して訪れたのかが分かりますので、自分では全く予想もしなかったキーワードが実は人気だったり、予想しなかったページが意外に人気だったりします。
つまり、その「予想しなかった」部分が、世の中の「知りたいニーズ」と「ページが提供している情報」のズレをある程度指し示しているケースが多いのです。
これが「より役に立つ(訪問者のニーズに合う)ページ」をつくるにはどうすればいいのか、を客観的に教えてくれるわけです。
また、どこから訪れたのかも分かりますので、例えば、ブログや掲示板や他のサイトにあなたのサイトに向けて張られたリンクからの訪問者がいれば、そのページはどこなのかも分かります。
そのページには、第三者が書いた、あなたのページの紹介文/批評/批判などが載っていることも少なくありません。これは、非常に貴重な情報です。もちろん肯定的なものばかりとは限りませんが、自分が作ったサイトというのは、どうしてもひいき目に見てしまうのが当たり前です。
冷静な目であなたのページを見たときにどう映るのかを気付かせてくれる、非常に貴重な情報だと思います。


【ツールインサイドにおけるアクセス解析の変遷】

そんなこんなで、ツールインサイド(HTML版)にも手を変え品を変え、いろいろなアクセス解析を設置してきた筆者ですが、ここ半年以上、忍者ツールズで落ち着いています。忍者ツールズに落ち着いた経緯をかいつまんでお話ししますと、

@ Infoseekアクセス解析
まず最初はInfoseekのアクセス解析から始まりました。
Infoseekのアクセス解析は使いやすさやサーバのレスポンスは非常に良好で、かなり良かったのですが、無料版だと1ページにしか設置できないのでちょっと制限が大きすぎる感じがあります。
ただし、有料版はその制限が無くなるのでかなり強力だと思います。

A DopvSTAR
それでもInfoseekでしばらくは十分満足していたのですが、やっぱり設置できるページが1ページのみというのはどうももどかしいということで、dopvSTARに乗り換えました。
dopvSTARは無料CGIプログラムで、設置の手間はありますが、一切広告は出ませんし、設置するページ数も無制限。また、非常に詳細な情報が得られて良かったのですが、
・検索ワードを集計したときに文字化けが多すぎて参考にならない。
・データの集計処理に非常に時間がかかる。(あまり大量のデータを集計させると、CGIタイムアウトが起きて集計結果が見れない)
・管理画面が使いにくい。
等の理由で非常に短い間のおつきあいに終わりました。

B 忍者ツールズ アクセス解析
その次に、「無料版でも100ページまで設置がOK」という忍者ツールズ アクセス解析を知りまして、設置してみたのですがこれはなかなかいいです。

管理画面の使いやすさや解析できる情報の種類については、Infoseekに若干譲りますが、やはり100ページまで設置可能(注1)というのは非常に強力。
ページごとの人気度や、どのページにどんなキーワードでくる人が多いのかが分かり、Infoseekの時とは情報量も、情報の確度も全然違います。

↓ページごとの人気度(この例では、Volume37〜53)


↓例えば、Volume48への訪問者が検索したワードは…

※一部文字化けしてます。これはどのアクセス解析でも、程度の差はありますがよくあります。(詳しい事情はよく知りませんが、ネット上ではいろいろな文字コードが使われているので、稀にコード変換不可能なケースがあるようです)


●関連リンク●

↓忍者ツールズ アクセス解析
http://www.shinobi.jp/analyze/
↓dopvSTARダウンロードページ(ユーザ登録必要)
http://tech.bayashi.net/ds/
↓Infoseekアクセス解析
http://analyze.www.infoseek.co.jp/


(注1)100ページまで設置可能
この制限は十分緩いですが、「じゃあ、100ページ以上には設置不可能なのか?」というと、実はそうではないです。
正確に言うと、これは「1ページ1IDとしたときには100ページ」という意味で、必ずしも1つのIDを1ページに関連づけなければならないわけではありません。
例えば、何らかの分類基準を設けて、その分類毎に複数ページに1IDを割り振れば、100分類までOKということです。もちろん、集計の単位はその分類毎になりますが、事実上制限無しと言ってもいいかと思います。