Sleipnir2〜生まれ変わったSleipnir〜

Volume058:2005年12月19日(月)

本メルマガでも何回か名前が登場しているSleipnir(スレイプニール/スレイプニル) 。
メジャーバージョンアップとなるSleipnir2は、旧バージョンにはなかったいろいろな魅力を持っています。
Sleipnirはもともと人気のあったWebブラウザですが、バージョン2になって数あるIE互換タブブラウザから頭一つ抜け出した感じです。


【2ストロークキーが登録可能】

「The most custmizable browser」と謳っているだけあって、カスタマイズ関連がかなり強化されています。
際だつのが、キーボードショートカットに2ストロークキーが使用できること。これはWebブラウザ界では初の快挙ではないでしょうか。
↓「ページの英日翻訳」を「Ctrl+X→J」に割り当て



【快適なページ内検索】

これも、Sleipnir2の際だった特徴です。
Sleipnir1.XX、Donutファミリー、Lunascape、人気のあるタブブラウザはたくさんありますが、これらのIE互換のタブブラウザは、ページ検索が検索ダイアログになっていました。
↓このようなヤツ

FirefoxやOperaに比べると、決定的に見劣りしていた部分です。
検索にヒットしたところがダイアログに隠れてしまったり、別のページを検索する際にダイアログを閉じなければならないなど、使い勝手が悪いことは言うまでもないことなのですが、IEコンポーネントを使っているが故にこの悪しき習慣をずいぶん長い間踏襲し続けて来ました。
それに対し、Sleipnir2はFirefox的なページ内検索バーを搭載しています。
↓Sleipnir2のページ検索バー

ここから自由にページ内検索を行うことができるので非常に快適。Grep(ヒットした場所をリストで表示)も可能など、至れり尽くせり。


【余談】

Sleipnir自体、バージョン1.XXのころからユーザが多かったWebブラウザですが、私は常用するには至りませんでした。なぜならば、お気に入りが独自形式なところなどが筆者の好みではなかったためです。
ですが、Sleipnir2はそれを差し引いても十分魅力的。
ここ1年ぐらいは、筆者のメインブラウザはFirefox(注1)だったのですが、Sleipnir2に乗り換えです。
何故かというと、Firefox(Geckoエンジン)だと不都合があるサイトが多すぎるためです(T_T)。もちろん、多少の不都合ははじめから覚悟していましたし、それにも増して各種Extensionの魅力が大きかったので、当初はさほど気にはなりませんでした。
ところが最近、あるページで重大なミスを犯しかねない致命的な不具合があることが発覚。
Geckoエンジンのせいなのか、Extensionが悪さをしているのか、サイト側の問題なのか、原因ははっきりしません。ですが、その問題は最悪金銭にもからむ話なので、そのようなことが他のページでも発生しかねないことが分かっていて使い続ける勇気はありません(^^;。
泣く泣く、以前のメインブラウザだったDonutRAPTに一旦戻したのですが、これを機にSleipnir2.21を試してみたところ、その出来の良さに正直驚きです。
不評だった動作の遅さも、一から作り直したせいか人並みにはなった感じです。
見た目はさほどSleipnir1.66と違いがないのであまり期待はしていなかったのですが、使ってみると中身はかなり進化しているのが分かります。


●関連リンク●

↓Sleipnir2ダウンロードページ
http://www.fenrir.co.jp/sleipnir2/index.html


注1:Firefoxもお気に入りは独自形式なのですが、PlainOldFavoritesというIEのお気に入りを利用するExtensionを導入して使っていました。