Opera(オペラ)
〜広告が廃止されたOperaの使い心地は?〜

Volume053:2005年10月15日(土)

WebブラウザのOpera(オペラ)から広告が排除されました。
Operaは従来から無料で使用することができましたが、無料版には広告が常時表示されていました。広告をなくすにはライセンス料を支払わなければなりませんでしたが、このたびライセンス料が廃止され、それに従い広告が表示されなくなりました。

現在、Operaの最新バージョンは8.50となっていますが、筆者が最後にOperaを使ったのは、バージョン6の頃だったと記憶しています。
それ以降、ずいぶん長い間ご無沙汰していたのですが、これを機会にダウンロードしてみたところ、非常によくできたWebブラウザに進化しているのにちょっとビックリ。
ある意味、Firefoxよりいいかもしれないと思わせる部分もありました。


【動作が非常に高速】

軽いと言われるDonut系と比べても全く遜色ないスピードだと思います。
例えば、Operaは画面の拡大/縮小機能をいち早く装備したブラウザですが、このような重い処理もほとんどリアルタイムで処理されます。Firefoxだと何が見たかったのか忘れてしまうほど待たされる(^^;のとは雲泥の差です。


【キーボードオペレーションがしやすい】

Operaは携帯電話用のブラウザとして採用されていることからも分かるとおり、マウスがない環境も考慮した作りになっています。
例えば、SHIFT+矢印キーを押すことで、その方向にあるリンクを探してカーソルがジャンプして行きますので、キーボードだけでも快適なWebブラウジングができます。
このような動作が可能なWebブラウザはOpera以外知りません。Firefoxには同様の機能を実現するExtensionが存在するのですが、必ずしもうまく動作するわけではないので、本当に実用になるかというと、かなり苦しい印象です。
Operaだけがこのような動作を実現できるのは、Operaのレンダリングエンジンが全く独自開発であることに起因していると思われます。Operaのレンダリングエンジンの仕様は公開されていないのであくまで推測ですが、Operaエンジンは出力した画面のジオメトリ(それぞれのHTML要素の画面上の位置)を把握できるように作られているのでしょう。


【結論としては…】

久しぶりに触れてみた感触は非常に良好。
筆者が普段使っているのはFirefoxなのですが、正直なところ、「Webページを閲覧する」というWebブラウザ本来の機能においてはOperaの方が使い勝手がいいように思えてしまいます。
もちろん、FirefoxにはFirefoxなりのよさはありますが、Firefoxが最大の強みを発揮するのは、「Webページを閲覧する」だけにとどまらない目的(例えばサイト解析ツールとして使用するとか、2チャンネル専用ブラウザとして動作させるとか)で使用するケースです。それら特殊な用途を考えなければいい勝負。
個人的には、細かい挙動(特にタブ関連)がどうも好みではないのが難点ではありますが、もしその辺が細かく変更できるようになっていれば、Firefoxよりいいかもと思うぐらい魅力的なブラウザです。


●関連リンク●
↓Opera8.50ダウンロードページ↓
http://www.jp.opera.com/download/