キングソフト インターネットセキュリティ 2006

Volume052:2005年9月18日(日)

今回は、無料で使えるウイルス対策ソフトの紹介。
中国のキングソフト(KINGSOFT)という会社の「インターネットセキュリティ 2006」。(以降KISと略)
本来有料のソフトですが、日本の市場に参入するに当たり100万本に限り1年間ただで使用できるバージョンを無料配布しています。(それ以降も継続使用する場合は980円/年の更新料が必要)
配布サイト→http://www.kingsoft.jp/


【パッケージ内容】

まずは、KISの内訳から説明します。
KISは大きく分けて3つのプログラムから構成されています。
@「キングソフト アンチウィルス2006」
A「キングソフト パーソナルファイアウォール2006」
B「キングソフト アンチスパイ2006」
見ての通り、ウィルス対策ソフト、パーソナルファイアウォールソフト、スパイウェア対策ソフトの詰め合わせです。
これらは別々のプログラムになっているので、それぞれを単独で使用できます。

筆者は同じく無料のウィルス対策ソフトのAVGを長年使っていますが、AVGはKISでいえば、@にあたる機能しか持っておらず、A、Bにあたる機能は全くありません。
もしそれらの機能が必要ならば、spybotやZoneAlarmを併用することで同じことができるわけですが、一本ですべてのことができることによる使い勝手の良さはやはりいいものです。


(2005年9月28日追記)
↓9/28の配布パターンで、サンダーバードおよびユードラでの不具合は解消されました。筆者環境のサンダーバードでの動作を確認してみたところ正常に動作しました。

【注意事項】

筆者の環境にインストールしてみた限りでは、KISをインストールすると、サンダーバード(Thunderbird)で送受信ができなくなるという現象がでました。(Outlook Express、鶴亀メールはOK)
キングソフトに問い合わせてみましたところ、メールスキャン機能は基本的にメーラに依存しない構造になっており、社内ではサンダーバードで正常動作しているとのことです。
とはいえ、ユーザからは、サンダーバードとユードラ(Eudora)に関しては実際に不具合報告が来ているそうなので、この2製品をお使いの方はインストールしないほうがいいかもしれません。ご注意ください。


【KISの使用感】

KISは機能的には手堅くまとまっている感じです。特別すごい機能があるわけではありませんが必要にして十分でしょう。
KISを使ってみて一番のメリットと感じるのは「日本語版である」という、当たり前であるけれど、初心者にとっては必須の要件を満たしているところ。
KIS以外にも無料で使えるウィルス対策ソフトは結構たくさんありますが、それらは基本的に海外で流通している製品です。英語力がないと全くだめとは言いませんが、やはり無いよりはあったほうがよりよい程度には言葉の壁があります。
それに比べるとKISは画面はもとよりヘルプもすべて日本語化されていますから、より多くの人に安心しておすすめできます。(もちろん、サンダーバードまたはユードラをお使いの方に関してはその限りではありませんが)

…さて、とりあえず1年間はいいとして、1年後KISの使用期限が切れた場合はどうすればいいのでしょうか?
980円/年と非常に格安の料金ですから、継続して使用したければ更新するのもいいですが、きっとその必要はありません。
なぜかって?
そのころにはWindowsにフルスペックのウィルス対策機能が標準装備されているからです。(冗談になってない…)


●関連リンク●
↓キングソフトホームページ↓
http://www.kingsoft.jp/
↓KISのオンラインマニュアル↓
http://is.kingsoft.jp/onlinemanual/index.htm