DonutRAPT〜(個人的には)今イチオシのWebブラウザ〜

Volume036:2004年12月13日(月)
Tool Inside Vol.006(各種Webブラウザ)では登場しませんでしたが、最近、DonutRAPTがオススメ。
Sleipnirを常用していた筆者ですが、最近DonutRAPTに乗り換えてしまいました。
もともと筆者がSleipnirを使っていた理由は、

※カスタマイズ性に優れている。(特に、複数のキーに同じ機能を割り当てることができる点)
※高機能(数あるブラウザの中でも最高レベルの機能の多さ)
の2点でした。
一方、不便な点もなくはありませんでした。一番不便なのは、
※IEのお気に入りが使えない
こと。
Sleipnirは独自のお気に入り形式を使います。ですので、IEも使う場合、お気に入りが二重管理になってしまいます。
同期を取ることは不可能ではないですし、独自形式であるがゆえにページ毎にセキュリティ設定を記憶しておくことができるなどのメリットがあるのですが、IEのお気に入り流のキーボードインターフェースに慣れてしまった私にとっては、Sleipnirのお気に入りは必ずしも使いやすいものではありませんでした。
最近のSleipnirは、拡張パネルにIEのお気に入りを表示する機能が搭載されましたが、それにしてもキーボードからのアクセシビリティという点では今ひとつでした。
ですので、IEのお気に入り流用型のブラウザの代表格である、Donut系のブラウザをいくつか探してみたのですが、残念ながらSleipnir並のカスタマイズ性を持ったものはありませんでした。
ただ、その中でもかなり高機能/高カスタマイズ性をもったDonutRAPTがいい感触。
IEのお気に入りはそのまま使えますし、当たり前ですが多段表示にも対応。

↓お気に入り多段対応


こだわり派には、「IEの順番で並べる」にチェックしておくとより互換性が増します。
↓IEの順番で並べる


そして決定打になったのが、一番問題にしていたカスタマイズ性もまったく問題ないことがわかったこと。

DonutRAPTは、GUIからキーのカスタマイズをする場合は、複数のキーに同じ機能を割り当てることは許されないのですが、設定ファイル(KEYBOARD.INI)を直接編集することでそれが可能だということが分かりました。(無保証のやり方なのであえてここでは紹介しませんが、ある程度知識がある方ならば、KEYBOARD.INIの中身を見ればその意味はすぐ分かると思います)

また、お気に入り流用型なのでお気に入り関係の機能はIEと同じという先入観があったのですが、DonutRAPTはさにあらず。セキュリティ設定の追加が可能ときているのですから、コレには脱帽。(かなり荒技を使ってるっぽいですが^^;)

もちろん、Sleipnirがダメだというつもりはありません。やっぱり全体的なカスタマイズ性はSleipnirの方が上だと思いますし、画面のズーム機能、プロキシの切り替え機能など、Sleipnirのほうが明らかに優れている部分もあります。
ですが、IEから乗り換える際に非常に敷居が低い感じのあるDonutRAPT。それでいてIEの使いにくいところはキチっとカバーしているところなんか、非常にすばらしいできばえだと思います。
今、筆者イチオシのブラウザです。


●関連リンク●

DonutRaptダウンロードページ:
http://www.atmark.gr.jp/~s2000/r/
Sleipnirダウンロードページ:
http://sleipnir.pos.to/