OverDisk(ハードディスク使用状態調査ツール)

Volume033:2004年11月18日(木)

今回は、OverDiskという、ハードディスク使用状態を調査するツールを紹介します。
こんな細かいツールだけのためにわざわざメルマガを配信するところは、きっとtool inside以外ないでしょう(^^;
とはいえ、このツール非常に興味深いので採り上げてしまいます。

↓こんな画面です

※↑これは、筆者PCのDドライブを表示したところです。
フォルダの使用量がパイチャートで示されています。
リングが何層にも分かれて表示されていますが、一番内側のリングが一番上位のフォルダ(この場合はD:\)の状態を示しています。リングの外側に行くほど、フォルダが深くなっていきます。
パイチャートは12時の方向から、サイズの大きい順に並べられますので、UserDataフォルダ(赤い帯部分)がもっとも容量を消費していることがわかります。

パイチャートをクリックすると、更にそのフォルダの中を細かく見ていくことができます。
↓UserDataフォルダの状態

こうやって、どのフォルダがどれぐらいの容量を消費しているのかが視覚的にわかるようになっています。

メニューから、"File Size Histogram"を選択すると、ファイルの大きさの分布を見ることができます。
↓File Size Histogram

※30.9KB付近のファイルが最も多いようです。

また、statistics(統計機能)を使うことにより、いろいろなランキングを見ることができます。
例えば、"Lagest files"で統計を取ると、大きなファイルから順番にリストアップしてくれます。

↓Lagest filesで統計をとったところ


このように、いろいろな角度からディスクの消費状態を調査し、ディスクのシェイプアップができるというわけです。意外なものが意外なほど容量を浪費しているかもしれません。
ディスク容量にお困りの方は、一度試してみてはいかがでしょうか?

最後にもう一つ、かなりマニアックですがおもしろい機能なので紹介しておきます。
OverDiskには"Cluster info"(クラスタ情報)という機能があります。
現在のハードディスクのクラスタサイズを調べるだけでなく、クラスタサイズを変えたときにどれだけ容量が節約できるか(もしくは増加するか)を計算してくれます。

↓Cluster info

筆者のD:はFAT32でパーティションを切っている関係で、クラスタサイズが32Kとちょっと大きめになっているのですが、NTFSにするなどして16Kにした場合、529,743,872バイト(約520Mバイト)節約できることがわかります。
また、32Kならまだ許容範囲だと思いますが、64Kになってしまうと非常に無駄が多くなることがわかります。

●関連リンク●

OverDisk 0.10Beta ダウンロードページ:
http://users.forthnet.gr/pat/efotinis/programs/overdisk.html