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*          Volume022 発行日:2004年5月26日(水)        *
*         ==用語解説:スタートアップフォルダ==         *
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Windowsには、スタートアップフォルダという特別なフォルダあります。
ここにプログラムやショートカットを入れておくと、Windows起動時に実行してくれる
ので便利です。
ですが、アプリケーションが勝手にここにプログラムを登録してしまうことがありま
す。
もちろん、それで構わない方も多いと思いますが、少なくとも意図せずにそのような
プログラムが登録されてしまうのは気分的には好ましくないものです。
そのようなときにはスタートアップの中を確認してみましょう。
必要なければ削除してしまって構わないと思います。
Windows9X/MEをお使いの方は、単純に削除してしまっても問題ないのですが、
Windows2000/XPをお使いの方はちょっと事情が複雑ですのでその仕組みを解説したい
と思います。

★★★ Windows2000/XPのスタートアップの仕組み ★★★
Windows9X/MEは、基本的に1つのOSを一人のユーザが使う(シングルユーザ)設計に
なっていたので、スタートアップは一つだけですが、Windows2000/XPはマルチユーザ
の概念が導入されましたので、スタートアップもユーザ毎に存在します。また、
全ユーザ共通のスタートアップも存在します。

スタートアップの中身は確認するには以下のようにします。
(1)スタートメニューから、「プログラム」→「スタートアップ」で右クリック。
(2)メニューが出てきますので、「開く」を選択します。
すると、スタートアップの中身を表示してエクスプローラが立ち上がると思います。
このときに、アドレス欄に注目してください。
例えば、
C:\Documents and Settings\USER1\スタート メニュー\プログラム\スタートアップ
になっていると思います。(※「USER1」の部分は、現在あなたがログインしている
ユーザ名になっているはずです。これが、USER1でログオンしたときに実行される
スタートアッププログラムになります。)
エクスプローラで表示できることからも分かるとおり、スタートアップの中身は
単なるフォルダだというのが分かると思います。ですので、スタートメニューの
カスタマイズ画面を出さずとも、このフォルダに対して直接プログラムを登録したり
削除したりしても同じことなのです。

さて、それではスタートメニューからスタートアップの中を開いて、エクスプローラ
で開いた中身を比べてみてください。
同じでしたか?
きっと同じではないと思います(意地悪?)
スタートメニューから表示したときに表示されるスタートアップは、ここに登録され
ているスタートアップだけではなく、全ユーザ共通のスタートアップの内容も含めて
表示されるからです。
それでは、今度はさっきと同じ要領で、全ユーザ共通のスタートアップを開いてみま
す。
(1)スタートメニューから、「プログラム」→「スタートアップ」で右クリック。
(2)メニューが出てきますので、「開く-All Users」を選択します。
同じようにエクスプローラが起動しますので、再度アドレス欄に注目してください。
C:\Documents and Settings\All Users\スタート メニュー\プログラム\スタートアップ
のようになっているはずです。
これが全ユーザ共通のスタートアップです。
ここに登録されたプログラムは、どんなユーザでログオンしても必ず実行される
プログラムです。
All Usersのスタートアップに登録されたプログラムを削除する際は、全ユーザに影響
しますので、PCを共用している際には注意が必要です。