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* フリーソフト使いこなしマガジン tool inside *
* Volume015 発行日:2004年5月4日(火) *
* ==Windows高速化ソフト(その2)== *
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さて、
今回は「Windows高速化ソフト(その2)」をお届けします。
今回は主に16ビットWindows(Windows95/98/SE/ME)を中心に採り上げます。
現在、コンシュマー向けのWindowsはXP(32ビットウィンドウズ)が主流になってい
ますが、世の中にはまだまだWindows98や95等の16ビットウィンドウズをお使いの方
は多いと思います。
つい最近も、PentiumIII 500MHzのパソコンが遅い上に不安定と嘆いている友人が
いました。その友人は、特別3Dゲームをするわけでもなく、普通にOfficeやIEや
メールを使っている人なので、筆者的な感想では、「PentiumIII 500MHzで遅いわけ
がないんだけどな?」という感じだったのですが、その友人のパソコンを見てみると、
案の定、WindowsのGUIはデフォルトのままですし、余計なスタートアップも山ほど
登録されていました。
その友人は新しいマシンを買う気満々だったので、それを無理にやめさせるのは野暮
というものでしょう(^^; お金がある方は、新しいマシンを買うのが一番簡単確実
ですから。
そういう筆者は、その友人ほどお金持ちではないので、サブのCeleronの366MHzマシン
では、Windows XPが稼働しています。
確かに早くはないです。ですが、システム限界までメモリを積んで(といっても今では
決して多くない384MBですが)、Windowsをきちっと設定してあげれば、耐え難いほど
遅くはないです。
メール、Webブラウズ、Officeソフト程度だったら全然問題ありません。
世の中、景気が良くなりつつあるとは言え、まだまだ先行き不透明です。
新しいパソコンを買いたくても買えない方はたくさんいらっしゃるでしょう。
そのような方は、Windowsの高速化を試してみることも有意義ではないでしょうか。
デフォルトのままでお使いになっているならば、驚くほど快適になるのが分かると
思います。
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目次
・起動を早くしたい
(1)必要のないスタートアッププログラムを排除
(2)フラグメンテーションの解消
(3)レジストリのシェイプアップ
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★★★ 起動を早くしたい ★★★
Windowsというのは、使っているうちに少しずつ遅くなってしまうものです。
これには、いくつか理由があります。
(1)ソフトのインストールを重ねるたびに、スタートアップにいろいろなプログ
ラムが登録されるため。
→必要のないスタートアッププログラムを排除する。
(2)ファイルのフラグメンテーションのため。
→defragでフラグメンテーションの解消。
(3)レジストリの肥大化のため。
→scanregでレジストリのシェイプアップ
以降、一つずつ詳しく解説して行きましょう。
(1)必要のないスタートアッププログラムを排除
例えば、MSOfficeをインストールすると、"スタートアップ"グループに、
Microsoft FindFastなるプログラムが登録されることがあります。
これは、Officeのファイル検索を高速化するためのプログラムです。
とは言っても、よっぽど大量のOffice文書を管理しない限り、このプログラム
のありがたみはありません。
このような余計なプログラムがいつの間にかスタートアップに登録されて行く
ので、いつの間にか起動が遅くなっていくのです。
これら、スタートアップに登録されるプログラム自体は非常に小さいプログ
ラムで、これが1つや2つ登録されたところで大差ないように思われますが、
「ちりも積もれば・・・」ということわざにもあるように、しばらく放っておく
とかなりの数になります。
これらの、スタートアップを管理するためには、MSCONFIGという隠しプログラム
(プログラムメニューには登録されていません)があります。
http://higaitaisaku.web.infoseek.co.jp/msconfig.htm
等を参考に、必要のないものは起動しないようにしてしまいます。
※間違ったものを止めてしまうと、最悪Windowsが起動しなくなることもあり
得るので、くれぐれも、そのプログラムがどんなプログラムなのかを把握して
から行うことをお勧めします。
ヒントは、そのプログラムがある場所です。
"c:\windows・・・"のようなWindowsシステムディレクトリに存在するファイル
は、Windows必須のプログラムである可能性があるので、細心の注意が必要
です。
逆に言えば、"c:\program files・・・"となっていれば、それはアプリケー
ションがあとから登録したものと推測できるので、そのプログラムを起動しな
くても、Windowsが起動しなくなるなどの致命的な事態に陥ることはないはず
です。
(2)フラグメンテーションの解消
ハードディスクは使っていくうちに、フラグメンテーションというのが起こり
ます。
簡単に言えば、もともと整理整頓されて格納されていたファイルが、ファイルの
追加/修正/削除等を繰り返すたびに、だんだん雑然としてきてしまうのです。
こうなると、目的のファイルを探し出すのに時間がかかってしまいます。
このフラグメンテーションを解消するには、Windowsのデフラグで行うのですが、
その前にスキャンディスクも行わなければなりません。もともとWindowsに備わっ
ているので、言葉は聞いたことがある方は多いと思いますが、実際やるとなると
かなり時間がかかります。全行程で数時間から最悪半日以上かかります。
そうなると、やろうと思ってもなかなか踏ん切りがつかないものです。
そんな方は「すっきりデフラグ」
(
http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se162092.html
)
をお試しあれ。
scandiskとdefragを自動で行い、終わったら電源を切っておいてくれるソフト
です。
これならば、放っておいても次の日にはいつのまにか作業が済んでいます。
(3)レジストリのシェイプアップ
Windowsはレジストリという設定ファイルのようなものに、アプリケーションの
情報を格納するため、アプリケーションをインストールするごとに、レジストリ
のサイズが大きくなっていきます。
レジストリは基本的には大きくなることはあっても小さくなることはありませ
ん。
一度追加したレジストリの情報を削除しても、その領域は「空き領域」として
そのまま残るためです。
これらの「空き領域」をそのままにしておくと、どんどん使われない領域ばか
り多くなって非効率です。
そのようなときにはレジストリをシェイプアップしましょう。高速化の方向では
それほど貢献しないかも知れませんが、Windowsが安定します。
やり方はごく簡単。ものの数分で済みますので、以下のURLを参考にしてください。
「レジストリを最適化したい」
http://www.itmedia.co.jp/help/tips/windows/w0019.html
※Windows95にはscanregが入っていませんので、
Regcon(
http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se106300.html
)等のフリー
ソフトをお使いください。
今回紹介したソフト等----------------------------------------------------------
・MSCONFIGでスタートアップを整理
http://higaitaisaku.web.infoseek.co.jp/msconfig.html
・すっきりデフラグ
http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se162092.html
・「レジストリを最適化したい」(レジストリを最適化する方法)
http://www.itmedia.co.jp/help/tips/windows/w0019.html
・Regcon(レジストリのシェイプアップツール)
http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se106300.html
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