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2009/01/22

ffftp(ftpクライアントソフトの定番)

記述ベース:ffftp Ver 1.96b&WindowsXP(32bits)

単独のftpクライアントソフトの存在意義について

フリーソフトの定番中の定番、ftpクライアントの紹介を今さらあえてします。
現在、自分はffftpというftpクライアントソフトを使って、Webサイトのファイルをアップロードしていますが、実はある時点までffftpの存在意義がよくわかりませんでした。
なぜならば、今時、ホームページ作成ソフトに始めからアップロード機能(つまりftpクライアント機能)が付いているからです。始めから組み込まれているだけに呼び出しも簡単ですし、コンテンツとの連動(編集がかかっているものだけをアップロードする等)もしてくれるので、使い勝手も決して悪くはないからです。
ところが、運営するサイトがある大規模/複雑になってきたり複数サイトを運営し出すと、限界を感じるようになってしまいました。
便利に感じていたコンテンツ連動機能も、Javascriptなどのダイナミック要素が入ってくると、ちゃんと連動しなくなってしまいますし、それぞれの依存関係を解決するのに恐ろしく時間がかかるようになり、動作が非常に遅くなってきてしまいました。
それで悩んだ末、ffftpを使うようになりました。
得に有り難いのがミラーリング系の機能。

ミラーリングとは

ミラーリング(Mirroring)とは、ローカルとサーバーの状態を鏡で写したように同じ状態にする機能です。サイトの規模が小さいうちは、ミラーリングの機能がなくてもローカルとWebサーバーを同じ状態に保つのはさほど難しいことではありませんが、ある程度大規模になってくると、それが非常に困難になってきます。
結構やりがちなのは、ローカル上ではファイルを削除したものの、サーバーにはついついそのまま残してしまうこと。わざわざ同期を保つためにftpクライアントを立ち上げるのもばかばかしいので、ついつい「次の機会に一緒にやっておこう」と思って、結局忘れてしまうんですね。(^^;
そういうのが重なっていくと、どんどんローカルとサーバーの状態が整合しなくなって行ってしまい、いつしか管理人本人にも何が必要なファイルで何が必要ないファイルなのかが分からない状態になってしまいます。もう、こうなってしまうと最悪。そのファイルがどう他のファイルに影響を及ぼすのかが把握できていないので、下手にファイルを削除することが出来なくなり、ますます混乱に拍車がかかるようになります。まさに悪循環。
そういうことにならないために、ミラーリング。

ミラーリングアップロードの利用

こう言うときに便利なのがミラーリングアップロード機能です。(ffftpには、ミラーリングアップロードとミラーリングダウンロードの二種類があるのですが、得によく使うのはミラーリングアップロード)
実際にどういう動作をするのかは、ffftpの画面で説明するのが一番分かりやすいかと。

例えばこういう状態だとします。(左がローカル。右がサーバ)

これをミラーリングアップロードすると、ikepanorama.htmがサーバに転送されます。
両方同じ状態になりました。

これは、普通のアップロードと同じです。

それでは、ローカルの方にファイルが足りなかった場合を考えてみます。
ローカルに"ikepanorama.htm"が存在しない状態。

これをミラーリングアップロードすると…
サーバーの"ikepanorama.htm"が削除されます。

このように、ミラーリングアップロードは、「サーバーの状態を、ローカルの状態と合わせる」方向で動作することが分かると思います。

ミラーリングダウンロードの利用

一方で、逆のケースもあります。つまり「ローカルの状態を、サーバーの状態に合わせたい」というケースです。あまりあることではありませんが、例えば、間違ってローカルのファイルを更新してしまって、サーバーのファイルでその変更を差し戻してしまいたい時などがこういうケースです。
こう言うときに、ミラーリングダウンロードが使えます。ですが、そういうケースの場合は、対象となるファイルは自ずと絞られるので、手動で確認しながらやった方が確実だとは思いますが。
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