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2009/02/02

Frieve Editor(ルールを憶える必要がないお手軽アイディアプロセッサー)

記述ベース:FrieveEditor1.31&WindowsXP(32bits)

前フリ

アイディアを整理したり組み合わせたりして、新しい意味やよりよい結論等を導き出すための手法、つまり発想法については、人間は古来からいろいろな方法を考案/提唱してきました。例えば、コンピュータ登場以前から、「KJ法」というのは結構有名な方法として確立していました。
その後、コンピュータという便利な機械が登場し、コンピュータ上のソフトウェアとして、いろいろな形で発想を支援するソフトが開発され、「アイディアプロセッサー」という、一カテゴリができるまでになりました。結局、一時的な流行で終わってしまい、今ではワープロのアウトライン機能としてその面影を残すぐらいになってしまいました。
アイディアプロセッサーというソフトウェアが廃れてしまったのは残念ではありますが、ある意味、無理もない気がします。なぜかというと、マスターするのが結構大変だからです。
発想法というぐらいなので、どのソフトを使うにせよ何らかの記述ルールがあります。ですが、結構そのルールが複雑だったり制約が厳しかったりして、実際に使いこなせるようになるにはそれなりの勉強が必要です。ここが障害になったのではないかと。
逆に言えば、アウトライン機能はそういう勉強は必要ありません。もともとある文章を構造化するものなので、すぐに使うことができます。だからこそ(ワープロに取り込まれる形で)生き残れたとも考えられます。
それに、アイディアプロセッサー自体、それほど頻繁に必要とするわけでもないので、しばらく使わない間に使い方を忘れてしまいかねません。なので、もう少し憶えることが少ない発想支援ソフトみたいなのがないかな〜、という欲求は自分自身随分前からあったのですが、最近、そういう用途に合いそうなソフトを発見。
その名はFreive Editor。

最も敷居が低い(と思う)Frieve Editor

…もともとは、「マインドマップ」が発端でした。最近、流行の兆しを見せているマインドマップ。
従来の発想法は、どんなに優れていても、結局ローカルルールでしかありません。ところが、マインドマップが違うのは、発想法の世界共通規格として広めようと活動しているところが、なかなかアタラシイ。
とういことで、マインドマップをちらっと勉強してみたのですが、やっぱりなんだかんだとルールが複雑。少なくとも自分の用途には大げさすぎるんです。
「やっぱりダメか…」と思ったのですが、その過程でたまたま見つけたFrieve Editorなるソフトを試しに使ってみると、これがなかなか使い勝手がよい。
Frieve Editorは、マインドマップ的ソフトの一種として紹介されていたりしますが、個人的にはマインドマップとは似ても似つかないソフトだと思います。どちらかというとKJ法に近いと思います。(マインドマップ的なマップを作ることも不可能ではありませんが)
むしろ、KJ法的であるだけに、とりあえず思いついたことを片っ端から入力して、後から整理/分類するということが簡単にできるので、ルールとか使い方を考えずにとりあえず使えてしまいます。
発想法として優れているかどうかはともかくとして、少なくとも「自分のアイディアをなるべく忠実に電子的に記録しておく」という用途には結構使えます。そして同時に、自分の脳みその中を図として表現してみると、それまで気が付かなかった関連性/相違性/欠落部分等が見えてくることもあります。ナニゲに役に立ちます。
また、Frieve Editorには記述ルールなどは全くありませんし、それどころか、矢印の意味や色付けの意味なども特別ルールがあるわけではなく「(意味付けをしたければ)その人が勝手に決めてネ」という姿勢なので、使い手次第でいろいろな応用が利きます。この辺の寛容さが使っていて非常に気持ちよく、使えば使うほど手に馴染むんです。
Frieve Editorは、正直、マインドマップのような世界的な潮流の中にあっては亜流中の亜流と言えるでしょうし、バージョンアップのペースも随分遅いのではありますが、結構面白い存在だと思います。少なくとも自分のようなライトな使い方をするユーザーにとっては、マインドマップよりもゼンゼン使いやすいと思います。
Frieve Editor紹介記事
Frieve Editor(作者サイト)

+アイディアプロセッサー+発想支援+マインドマップ+