Bluetoothドングルの使い勝手
(2008/11/05)
キーボードと一緒に使うことを想定していたBluetoothドングルです。Bluetoothとの通信機能を持たないパソコンでも、このBluetoothドングルを使うことによって通信できるようになるというわけです。


【Bluetoothドングル(MM-BTUD11)の製品内容】


番号 名前 コメント
@ 本体(MM-BTUD11)
極小のBluetoothドングルです。仕様は以下
適合規格 Bluetooth Ver2.0+EDR
周波数範囲 2.4〜2.835GHz
伝送方式 FHSS
通信距離 約10m(使用環境による)
送信出力 Class2
通信速度 最大3Mbps(使用環境による)
電源 DC5V
対応プロファイル DUN、FAX、LAP、SPP、HID、HCRP、FTP、OPP、HSP、HFP(Vistaのみ)、PAN、BIP、A2DP、AVRCP、GAVDP
インタフェース USB(Aタイプコネクタ)
対応機種 USB1.1またはUSB2.0ポートを持ち、下記OSが動作する機種
対応OS WindowsVista・XP・2000
サイズ(W×D×H) 16×20×8mm
重量 2g
A 取扱説明書 ドライバのインストールの仕方や、各種Bluetoothデバイスとの接続の仕方を解説したもの。
B ドライバディスク ドライバソフトが入っています。
結局今回は、このドライバディスクに入っているドライバだとトラブルが発生したので、XPが始めから持っているMS製の標準ドライバを使っています。(経緯→「「キーボード」としての使い勝手」)

ところで、試しにサンワサプライのページで最新ドライバが配布されているかと思って見てみましたが、残念ながら配布されているドライバは初期バージョン(ドライバディスクに収録されているものと同じもの)のみでした。(こちら→トップ>サポート>ダウンロード」)


【全般的な使い勝手は非常に良好】
非常に小型で邪魔にならずいいですね。得にノートPCで使う時は出っ張らなくていいのではないでしょうか。
接続性についても問題ないかと。
右の写真はデスクトップPC裏面のUSBポートに挿した状態ですが、このような物陰に隠れてしまうようなところに取り付けても特別問題なく繋がります。
また、動作中には青いランプが点灯するのですが、この灯りが気になる場合もあるかと思いますので、デスクトップPCで使う場合は基本、裏に取り付けた方がむしろ使い勝手は良さそうな感じです。

まったく不具合がなかったかというと、そうでもありませんでした。一応、自分が所有する各種Bluetoothデバイスをいろいろな組み合わせで繋いでみる試験をしてみたのですが、突然何をやってもBTデバイスが検出されなくなりました。ドングルを挿すUSBポートを変えてみてもまったく状況は変わらず。まったく原因が分からなかったので、念のためPCを再起動してみたらあっさり復旧しました。
PC側に原因があったのかドングル側に原因があったのか分かりませんし、再現性もないので何とも言えないところではありますが、なにしろBluetoothという規格は非常にカバーするデバイスの種類が多種にわたるので、いろんなデバイスをいろんな組み合わせで繋いだり切断したりしていると、おかしなことが起こる可能性は決して低くはないのではないか、とそんな感じがしました。


【Bluetoothの「プロファイル」は要確認】
今回、Bluetoothのドングルはキーボードを繋ぐために使用したわけですが、Bluetoothドングルは無線キーボードを実現するためだけに存在するわけではありません。基本的にBluetooth対応の機器ならなんでも繋がります。ワイヤレスヘッドホンなどはもちろんのこと、通信する相手がもう一台のパソコンであってもOKです。(お互いにファイルをやりとりできる)
ですので、非常にいろいろな用途があるBluetoothなのですが、ここで注意しなければいけないのは対応するプロファイルです。ヘッドホンならばヘッドホン用のプロファイル、キーボードならばキーボード用のプロファイルに対応していないとそれぞれのデバイスと通信できないわけです。
ちなみに、今回のBTドングルが対応するプロファイルは、以下のようになっています。
プロファイル名 説明
DUN(Dial-up Networking Profile) 携帯電話・PHSを介してインターネットにダイヤルアップ接続するためのプロファイル
FAX(FAX Profile) FAXを送信するためのプロファイル
LAP(LAN Access Profile) Bluetoothを利用して無線LANを構築するためのプロファイル
SPP(Serial Port Profile) Bluetooth機器を仮想シリアルポート化するためのプロファイル
HID(Human Interface Device Profile) マウス/キーボードなどの入力装置を無線化するためのプロファイル
HCRP(Hardcopy Cable Replacement Profile) プリンタへの出力を無線化するためのプロファイル
FTP(File Transfer Profile) パソコン同士でデータ転送を行うためのプロファイル
OPP(Object Push Profile) 名刺交換(データ)などを行うためのプロファイル
HSP(Headset Profile) Bluetooth搭載ヘッドセットと通信するためのプロファイル。
モノラル音声の受信だけではなく、マイクで双方向通信する。
HFP(Hands-Free Profile)
※Vistaのみ
ヘッドセットでハンズフリー通話を実現するためのプロファイル。
HSPの機能に加え通信の発信・着信機能を持つ
PAN((Personal Area Network Profile) 小規模ネットワークを実現するためのプロファイル
BIP(Basic Imaging Profile) 静止画像を転送するためのプロファイル
A2DP(Advanced Audio Distribution Profile) 音声をレシーバー付きヘッドフォン(またはイヤホン)に伝送するためのプロファイル、HSP/HFPと異なり、ステレオ音声・高音質となる
AVRCP(Audio/Video Remote Control Profile) AV機器のリモコン機能を実現するためのプロファイル。
GAVDP(General Audio/Video Distribution Profile) ストリーミング・データの配信にかかわる基本プロファイル。
A2DP、VDPと一緒に使われ、単体で使われることはない。
お互いが接続できるのは、お互いが同じプロファイルを持っていなければなりません。
つまり、今回Bluetoothドングル(MM-BTUD11)とBluetoothキーボード(SKB-BT11)が繋がったという事実は、つまりこの両者がどちらもHIDプロファイルを持っているということに他なりません。
より正確に表現すれば、MM-BTUD11がHIDクライアント機能を有しており、SKB-BT11がHIDサーバー機能を有しているからこそ、SKB-BT11がワイヤレスキーボードとして使えるわけです。


【プロファイルがないと繋がらない実例】
実際、プロファイルがないために繋がらない現象に出くわしました。
SKB-BT11を自分の携帯電話のキーボードとして使うことができるのかと思ってやってみました。ところが、結果的にはプロファイルの問題で繋ぐことができませんでした。
一応認識されて、デバイスの登録までは成功します。→
それまでの手順の最中にエラー等は出なかったので、これでOKなのかと思ったのですが、なぜかデバイスタイプが"etc."になってしまい、接続開始もできません(メニュー内に「接続」の項目が現れない)。
始めはどうしてなのか分からなかったのですが、携帯電話が対応するプロファイルを確認して判明しました。この携帯電話は、HIDプロファイルに対応していなかったんですね(HFP、HSP、DUN、OPP、FTPに対応)
それでもイマヒトツ確証がなかったので、キーボードのマニュアルを確認してみると、「Bluetooth搭載の携帯電話でも、HIDプロファイル(入力機器プロファイル)を持たない携帯電話で本製品を使用することはできません」とバシっと書いてありました。orz
一筋縄ではいかないBluetooth。せめて、ちゃんと機能しない組み合わせであるのならば、エラーで知らせてくれないと「うまく行っているのになんで??」と途方に暮れちゃうと思うんですがね〜。