ThinkPad(シンクパッド)X61s/X61仕様を解説
(2007/06/02→06/11→07/06)
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【ThinkPad X61s/X61の特徴】
X60s/X60の後継機種。
Santa Rosa(サンタロサ)アーキテクチャーの新Xシリーズです。
チップセットにGM965もしくはPM965を搭載し、FSBが800MHzのCore2Duoを搭載します。
かいつまんで特徴をまとめると、
・液晶ディスプレイはXGA(1024×768)を死守(?)
・IEEE802.11n(ドラフト)に対応
Turbo Memory(ターボメモリー)には非対応
という感じの機種です。


【XシリーズのSanta Rosa度1~IEEE802.11n(ドラフト)に対応】
X61/X61sは、無線LANの高速規格、IEEE802.11nに対応しました。(厳密に言うと、これはSanta Rosaだから可能になったというわけではありませんが)
旧Xシリーズ(X60/X60s)は、IEEE802.11nではなく、MIMO(マイモ)にオプション対応していました。MIMOも無線LANの高速化規格ではありましたが、MIMOは共通規格ではなく、Airgo Networks社の占有技術でした。
であるだけに、対応するハードウェアは少なく、現実に利用できるシチュエーションは限られていました。
そのMIMOが、実質的に共通規格のIEEE802.11nに吸収されたかたちになり、本格普及が見込まれています。それに伴い、X61/X61sはMIMOではなく、IEEE802.11nに対応しました。2007/06/11補足→(ただし、カスタマイズ画面では、MIMO的表記「MIMO(2x2)対応」となっています。なぜこのような表記になっているのかよくわかりませんが、2x2で接続すると言うことは、一般的な802.11nということだと思われます。この辺、若干混乱があるようです。)
無線LANのスピードに不満を感じていた方にとっては、新Xシリーズは魅力的と言えるでしょう。


【XシリーズのSanta Rosa度2~ターボメモリには対応せず】
ターボメモリには対応していません。(企業向けの個別案件では対応モデルも出荷するとのことですが)
個人的にはターボメモリの実効性についてはかなり懐疑的なので、正直あまり必要性は感じないのですが、今後の展開を考えるとそうも楽観視できないところがあります。
例えば、現在は用意されていませんが、X61sの1.8インチHDDモデルが登場した場合を考えれば、ターボメモリオプションは欲しいところですね。1.8インチHDDはアクセススピードが遅いので、ターボメモリでそのパフォーマンス不足を効果的にカバーできますからね。


【XシリーズのSanta Rosa度3~ハイブリッドHDには対応せず】
結局「ターボメモリと似た機能」という感じになってしまい、すっかり影が薄くなってしまった感じがするHybrid Hard Drive(ハイブリッド ハード ドライブ)
現状、有名どころでハイブリッドHDに対応しているのは、DellのLatitude D630/D830ぐらいなものではないでしょうか。
個人的にはターボメモリよりハイブリッドHDDの方がいいテクノロジーだと思っているのですが、非常に採用例が少ない理由は、ハイブリッドHDDを製造しているドライブメーカーが非常に少なく、コスト、供給の安定性という面であまりメリットがないのではないかと思っています。
残念なところです。


【やはりスクエア液晶】
ここが、一番賛否両論分かれるところではないかと思っています。液晶が12.1V型XGA液晶(1024×768)です。
同時期に登場した、Santa RosaのThinkPad、R61,T61はワイド液晶に移行しました。
ところが、X61はあくまでスクエア液晶。徹底的にレガシーです。このかたくなさがいいところでもあるのですが。
ですが、生産量の関係で、コスト的なメリットはなくなりつつあると思われるスクエア液晶。
そして、Windows Vistaを使う場合はワイド液晶の方が使いやすいことは事実。なので、そろそろ潮時ではないのか? という気もしないでもないのですが。
ただし、ThinkPadは液晶の大きさとキーボードの設計は非常に密接に関係しているわけで、液晶の縦横比を変えると言うことは、キーボード、ひいては本体の構造も設計し直さなければならなくなるわけで、あえて今回はワイド液晶をスキップしたのではないかと、勝手に推測します。


【1.8インチHDDがなくなった?】
1.8インチHDDのオプションが今のところ見あたりません。
X61sは現在、1モデル[766811I]しか商品ページに載っていない状態なので即断は禁物ですが、例えば前機種のX60sの場合、1.8インチHDDを搭載した最軽量モデルは1.16kgという非常に魅力的な軽さを実現していたことを考えると、是非ともX61sにもほしい選択肢です。


【ThinkPad X61s/X61の評価】
Santa Rosaに対応した→つまり、新チップセットGM965/P965&新Core2Duoを搭載
が、最大のメリットではある本機ではありますが、基本的な性格はX60シリーズと全く変わっていません。そういう意味では非常に地味な感じがする新機種なのですが、ことThinkPadシリーズにとってはこれはむしろいいことだと思います。
ThinkPadには変に革新的な仕様は必要ありません。
むしろ、
MIMO→IEEE802.11nに移行
ThinkPadロールケージが2世代目に突入
・HDDショックアブゾーバー
・HDDショックマウンテッドドライブ
・ハードディスクアクティブ プロテクション システム
Hover Design(ホバー デザイン)
などは当然装備
セカンドファンが可能(パームレストの温度上昇を軽減:一部モデル)
など「X60シリーズがより成熟した」感じがあります。
端的に言えば「無理がない」のです。
この安心感は、あくまでビジネスのためのコンピュータを目指すThinkPadにとっては何よりのメリットと言えるでしょう。
Lenovo ThinkPad X61s/X61
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