EPSON Directの分析/評価/評判
(2007/04/30→…→2010/03/21[古い記述削除])→05/18[光沢液晶を出さざるを得ない理由]
【EPSON Directとは】
EPSON Direct。通称エプダイ。
Web直販一筋のメーカーです。15周年以上の歴史を持つ老舗中の老舗。
Dellでさえも限定的に店頭販売(デル・リアル・サイト)を行っていますが、EPSON Directの場合は完全に通販のみです。
唯一、直営のショールーム(エプソンダイレクトPLAZA)と一部のEDIONグループの店舗で見ることができるだけです。
ですので、その販売網の弱さが最大の弱点と言えば弱点なわけですが、それは見方を変えれば戦略であるとも考えられます。つまり、EPSON Directは販売網を整備することよりも、流通コストを下げることを優先して考えているためであるとも言えるわけです。
それだけに、商品を手元で確認できないネット経由でも安心して購入してもらうためにはどうすれば良いのかをよく考えているメーカーだと思います。
具体的にどう安心を演出しているのかというと、
早く届く BTOパソコンであるにかかわらず、非常にできあがりまでがスピーディー(納品までの期間が短い)です。
現在、EPSON Directは「全製品2日配達保証」を掲げています。→納期保証サービス-スピード×お届け
これは他の直販メーカでは考えられないスピードです。
Dellは海外で生産しているので全く勝負になりませんので比較対象外としても、例えば「MADE IN TOKYO」を掲げているHPでも、短納期モデルの「4営業日以内に出荷」が限界ですから。
そして、もう一つ修理も速いのがすばらしいと思います。「1日修理」を標榜しています。
買う時も、買った後も安心なEPSON Directと言えるでしょう。

ちなみに、実際にEPSON Directに「1日修理」を依頼する機会がありましたので、その時の報告も参考まで。→EPSON Directに「1日修理」を依頼&結果報告
ユーザーサポートが充実 ユーザーサポートが充実。
他の直販メーカーと比べてもひときわ店頭への露出が少ないEPSON Directですから、ここは命綱と言っても過言ではないでしょう。
実際、サポートは非常に評判が良いようです。ユーザーサポートランキング、顧客満足度ランキングなどで上位常連です。
カスタマイズ自由度が高い 直販メーカは、だいたいどこのメーカーもBTOできるので選択肢が広いのは当たり前ですが、とは言っても、選択できるCPUがある程度限られていたり、イリーガルな構成(例えば、光学ドライブなし等)は不可能なことが多いです。
ところが、EPSON Directは、パソコンとして完動する組み合わせならば何でもアリという感じ。選択できるOSも、例えばVistaの全バージョンOKだったり、WindowsXPも選択可能です。(07年04月現在)
価格が分かりやすい Dellなどの常時何らかのキャンペーンをやっていて、常に価格が変動するメーカーに比べると「分かりやすい」のも安心できるポイント。
その点、EPSON Directはキャンペーンによる値引きが控え目ではあるものの、もともとの価格がかなり低く、常にある一定以上のレベルはキープしているので、「いつでも買いやすい」という意味で安心なんです。

…変な話、Dell、HPの2メーカは、キャンペーン品ではない商品を買うのは随分割高です。ばかばかしいぐらいキャンペーン/非キャンペーンで値段が違います。キャンペーン期間が短かったりしたり、早期に売り切れそうなものですと、あれこれ検討している間にキャンペーンが終了してしまい、一気に値上がりしてしまうこともあるわけです。購入価格によって割引率が変わるキャンペーンだったりすると、更に事情が複雑になってきます。
このようなメーカーは、値動きをある程度ウォッチしてからでないと、買い時がなかなか判断つなかいのが実情。確かに狙い打ちすればどこよりも安く買える可能性があるのですが、正直、PCを安く購入するためにそこまで手間暇かけられる人はまれでしょう。
商品ページが分かりやすい これは本当に主観的な意見ですが、EPSONダイレクトのホームページは非常に分かりやすいと思います。
他の直販メーカの場合、情報がツリー状になっていないというか、直行性が悪いというか、ぱっと見どこに目的の情報があるのかが想像しづらいというか。
例えばSONY Styleなどではその傾向が顕著です。一つの機種の情報が、いろいろな階層に分散して存在しており、その分散のしかたも機種ごとに違います(機種によっては特設ページとかありますから)。
女性には非常に受けがいいと噂のSONY Styleのページなので、SONY Styleのやり方がいけないとは言いませんが、少なくとも自分にとっては最も機能性が低く不便なページの代表格なんですけどね。不思議です。

…話がそれました。
それに比べると、EPSON Directのサイトはシステマチックに構成されており、かつフォーマットが統一されているので、どの機種を見ていても迷うことがないんです。
スペックに関しても、他メーカーと比べて詳細な情報が載っているので、パーツのスペックにこだわる向きにも、安心して買い物ができます。
全般的に、飾りがなく実用最優先という感じなので、逆に非常に無機質で冷たく感じる方も多いのかも知れませんが、個人的にはこのスタンスを維持して欲しいと思います。
2007/08/17
最近、エプソンダイレクトのサイトがリニューアルしましたが、そのスタンスは相変わらずキープされていますね。
日本のニーズをふまえたラインナップ 大メーカーは製品作りがグローバルなので、必ずしも日本のニーズには合致していない場合があります。
特に際だつのは省スペースパソコンだと思います。AT960といい、ST100といい、NP11-Vといい、非常に省スペースなデスクトップパソコンをリリースし続けています。
世界的には、省スペース過ぎるPCはあまり歓迎されません。なぜかというと、省スペースということは拡張性が制限されるということも意味しますし、価格も割高になるからです。
そういう事情から、海外のPCメーカーはそういう製品は後回しになったり手薄になってしまう傾向があるのに対して、EPSON Directの姿勢は対照的です。
このように、買う前も買った後も「安心」なんです。
もちろん、買ったものが期待外れの製品であっては、エプダイのような直販メーカーにとっては致命傷ですから、実際のものも信用していいです。
実際、EPSON Directのリピーターは多いと思いますし、そうでなければ、これほど店頭の露出が少ないメーカーが存続できる理由がないと思います。

【光沢液晶の製品を出さざるを得ない理由】2010/05/18
光沢液晶を搭載するEndeavor Na02 mini-V
EPSON DirectのノートPCは、ほとんどが非光沢液晶を搭載しています。
他メーカーのコンシュマー向け製品はほとんどが光沢液晶に移行する中、頑なに非光沢液晶を守り続けています。であるだけに、やっぱりユーザーとしても「エプダイ=非光沢」というイメージが強いですし、それを期待しているユーザーも多いわけです。
ところが例外があります。例えばNa02 mini-Vはなぜか光沢液晶だったりします。なぜこういうユーザーの期待を裏切るようなことをするのかが不思議だったりするのですが、これには事情があるようです。
今の世の中、非光沢液晶にしたくても、光沢液晶しか調達できないことがあるそうなんです(数量的問題や、そもそもそのサイズの非光沢液晶パネルを製造していない等)。察するに、複数の調達経路を持っている大メーカーならまだしも、EPSON Directのような中規模のメーカーだとそういうこともあるんでしょうね、きっと。
それでも無理して非光沢液晶を搭載することは不可能ではないらしいのですが、そういう無理をすると結局価格に跳ね返ってしまいます。「だったら光沢で行きましょう」、ということになってしまうケースがあるみたいです。

…ただし、EPSON Directとしてはそれは本意ではない、という感じでしたし、そういう製品を出す度に「なんで光沢にしたんだ」という問い合わせが増える、とEPSON Directのスタッフさんは苦笑していました。(^^;
■関連記事■
解説:エプソンダイレクト(Wikipedia)
報道:エプソン販売株式会社とエプソンオーエーサプライ株式会社の合併に関するお知らせ(エプソン)
インタビュー:吉崎社長に聞く、15周年を迎えたエプソンダイレクトのこれから(PC Watch)
レポート:ミラクルを可能にした信頼の直販ブランド エプソンダイレクトの秘密(ASCII.jp)
レポート:エプソンダイレクト製造工場訪問 〜「スピード×サービス」の追求はどうやって実現されているか?(マイコミジャーナル)
用語:エプソンダイレクトとは(Wikipedia)
レポート:「全製品2日配達保証」の秘密─エプソンダイレクトはいかにしてそれを実現したか? (ITmedia)
レポート:エプソンダイレクト:「1日修理」の秘密(All About)
インタビュー:顧客満足度第1位の背景─ユーザー損失を最小限に抑えるため「1日修理」を実施(ITmedia)

エプソンダイレクト