法人モデルと個人モデルの違い
(2006/06/06→06/13→07/30→10/15[PCリサイクルマークについて追加])
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パソコンメーカーは大抵、個人モデルとは別に法人モデルがあります。
ただ、「法人モデル」と一口に言っても、メーカーによりその捉え方は随分違いがあり、一概に法人モデルは語れません。
例えば、個人/法人の区別がかなり明確に分かれているDellなどは、
個人モデル=Dimension/Inspiron/XPS
法人モデル=Precision/Lattitue/PowerEdge等のサーバ製品
と、ブランド名が分かれており、製品自体も違います。
一方、EPSON Directですと、製品自体は同じで、支払い方法の違い(個人はローン可能、法人はリース可能)ぐらいしか、差がないようにみえるメーカーもあります。
ただ、買う側から見れば、Dellのように、個人なのか法人なのかによって購入できる製品が違うというのは不便です。
であるにもかかわらず、そういう区別があるわけは、特にDellやHP(ヒューレットパッカード)の様なメーカは、「売りたい層に売りたい」というメーカの意向もあるように思えます。


【売りたい層に売りたい】
もともと、DellやHPは法人の比率が高いメーカです。また、サーバ製品も扱っているので、法人部門がなければ成り立たないメーカなのですが、そういう事情とは別に、やはり、「売りたい層に売りたい」という意図が見え隠れします。
例えば、数量限定のセール品の場合はそれが顕著に出ます。
数量限定の場合、大抵カスタマイズ不可の仕様固定のケースが多いのですが、これが個人向け限定だったり、逆に法人向け限定だったりします。
特に法人向け限定のセール品は特色が出ます。
例えば、本体のみだったり、非常に筐体が大きいマシンだったり、高速CPUに15インチTFTがセットだったり、プリインストールされているOSがXP Professinalだったり、サーバ製品だとOSなしなんて言うのもありますし。
こういう、ある意味アンバランスとも言える構成のPCを、OSとアプリケーションの違いさえ分からない初心者に大量に売ってしまったら、サポートが火の車になるのは必至でしょう。ひいては、メーカの評判を落とす原因になるとも限りません。
メーカとしては、そういうセール品を売ったところで利益は微々たるものです。そういうPCを売ることによって、逆にサポートにお金がかかっていては意味がないわけで、「そのマシンがなぜ安いのか」を理解した人にしか売れない、という事情があるのではないかと思います。


【法人モデルと個人モデルはどちらが安いか】
法人モデルの位置付けがメーカ毎にバラバラなので、ケースバイケースとしか言えません。
一般に、法人モデルの方は流行を追わず、「枯れた」仕様のモデルが多いので安いとも言えますし、一方でパーソナルユースではほとんど使われなくなったシリアルポート/パラレルポートなどを、コスト高を承知で搭載していることもあるなど、何とも言えません。
そもそも、法人モデルにTVチューナーや高音質スピーカーが付いたノートPCなんてあり得ないので、値段で比べること自体無理があります。
ただ一つ言えることは、法人モデルは、企業の大量導入用の、一度製品ラインナップから消えたロースペックのPCが放出されることがあります。(まさにこれこそ在庫処分品の最たるものです)
もちろん、性能的にはそれなりでしかないのですが、特別高性能なPCは必要ないという場合には、非常にお買い得なときもあります。
こういうのを狙い打ちできれば、中古PC並の価格で新品PCが買えることもあります。


【まとめ〜一般的傾向】
最後に、法人モデルの一般的傾向をまとめておきます。(もちろん、全てのメーカーに当てはまるわけではありませんので参考まで)
法人モデルは、PCリサイクルマークが付いていないので注意
普通、パソコンを買うとPCリサイクルマークが付いていますが、法人モデルは付いていないことがほとんどです。(選択可能なメーカーもあり)
PCリサイクルマークが付いていないパソコンは、処分する時に処分費用が別途必要になります。

PCリサイクルマークの有り無しで本体価格がどれぐらい違うのかというと、メーカーによりまちまちですが、だいたい数千円というところが相場です。
プリンストールされるソフトウェアは最小限 個人向けのモデルは、ウィルス対策ソフトの体験版から始まり、画像編集ソフト、年賀状ソフト、電子地図、各種辞書等々、ユーザーが使うか否かにかかわらず、いろいろなソフトがインストール済みだったりします。
これらのソフトウェアを使わないユーザにとってはハードディスクを無駄遣いするだけでなく、動作を不安定にする要因にもなりかねないので、法人モデルのパソコンには歓迎されません。
セキュリティ関係の機能は充実 やはり、仕事としてパソコンを使う以上、データの流出/漏洩に関しては神経質ですので、セキュリティチップや指紋認証などの対策は優先されます。
古い周辺機器も使われることを考慮した構成 例えば、パラレルポート。仕事の現場では、いまだにパラレル接続のプリンタが使われているなんていうことも珍しくはありません。
ですので、シリアル/パラレルなどの古いI/Fも装備しているパソコンが多いです。

同様に、FDも現実にはまだまだ使われていることが多いので、パーソナルでは装備していないことが多いFDドライブも敢えて搭載しているものも珍しくありません。

PCカードについても同様。最近のノートパソコンはPCカードではなくExpressカードスロットを装備するものも多いですが、法人モデルのノートPCではまだまだPCカードは現役です。
アミューズメント関連の機能は省略 例えば、高音質スピーカーなどはその典型です。

また、最近流行の光沢タイプの液晶もNGです。
光沢タイプの液晶は、発色が綺麗なので、DVDなどを鑑賞するのに向いた液晶ですが、写り込みがあるのでビジネス文書の閲覧には向きません。(とは言っても、最近は多層ARコートなどの、写り込みを押さえた光沢タイプの液晶もあるので、一概に光沢タイプがだめという感じでもなくなりつつある感じですが)

メモリスロットなども意外に歓迎されません。
なぜならば、メモリスロットは基本的にデジカメや携帯などの画像を取り込むために使われることが多いです。業務とは関係のないデータが出入りするということは、それだけデータ漏洩の可能性も、ウィルスに感染する確率も高くなります。
ですので、今ではノートパソコンではごく当たり前になりつつメモリスロットも、法人モデルには付いていない場合もあるので注意が必要です。
省スペース性が優先される 基本的に、拡張性よりも省スペース性を優先したものが多いです。
会社で使うパソコンは、買ったときのまま使うケースがほとんどで、後からHDDを追加したり、グラフィックボードを増設するなどはあまり考えられないからです。
ましてやそれがリースだったりしたらなおさらです。