マルチブートまとめ&リンク集
(2004/8/23)

さて、かなり長い記事になってしまったので、マルチブート環境の手順を簡単にまとめておきます。
1. WindowsXPを先頭の3G(基本パーティション)にインストール
2. Windows98SEを次の2G(基本パーティション)インストール
3. Lindowsを次の3G領域(基本パーティション)にインストール
4. LILOを最新バージョンにアップグレード
5. LILO起動用FD作成
6. MBMでパーティションをマスク
7. Windows2000を次の1.5G(基本パーティション)にインストール
8. MBMでパーティションマスクを解除
9. LILO起動用FDでLindowsを起動後、LILOをMBRにインストール


こうして構築したマルチブート環境は以下のようになります。
MBR 第1パーティション 第2パーティション 第3パーティション 第4パーティション
LILO WindowsXP Windows98SE Lindows Windows2000
 ┃      ↑       ↑        ↑        ↑
 ┗━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━━┻━━━━━━━━┛
矢印は、OSがブートするときに制御が移る順番ですが、LILOから直接それぞれのパーティション(のPBR)を呼び出すようになります。


参考までに、NTLDRで構築した場合を同様に図示すると以下のようになるはずです。
MBR 第1パーティション 第2パーティション 第3パーティション 第4パーティション
DOS
-IPL
WindowsXP Windows98SE Lindows Windows2000
 ┃    ↑      ┃↑┃         ↑        ↑
 ┃    ┗━━━━━━┛┃┗━━━━━━━━━┻━━━━━━━━┛
 ┗━━━━━━━━━━━━┛

どのパーティションを起動する時にも必ずWindows98SEがインストールされたパーティション(FAT32パーティション)を経由して起動せざるを得なくなってしまいます。←NTLDRは、全Windowsが理解できるファイルシステム上に存在しなければいけないので。
もっとも、OSが起動してしまえばブート課程はどうでもよくなってしまうので別にたいした違いではないかもしれません。ですが、これが意味するところは、この環境からWindows98SE環境を削除するときに非常に面倒なことになるということです。
また、図には現れていませんが、NTLDRにはパーティションのマスク機能や、アクティブパーティションの切り替え機能がないので、どのOSが起動したときも常にWindows98SEがいるパーティションがアクティブになってしまいます。←なぜなら、MBRにあるDOS-IPLが最初に起動をかけるパーティションはアクティブな基本パーティションと決められており、DOS-IPLはこれを変更できないため。

これはWindowsにとってはある意味大問題です。
それでもWindowsは「起動したパーティションはアクティブな基本パーティションであるはず」と思い続けているので、システムパーティションがC:以外のドライブレターに割り付けられてしまうという奇妙な現象が起こります。(これは、パーティションの構成のしかたにも依存するので、必ずそうなるというわけではないですが)
これでも支障なく動作することはするのですが、どこでトラブルが発生するかわかったものではありません。精神衛生上よろしくないです。


このような副作用を回避できないという意味で、NTLDRによるマルチブートはあまり好ましい方法とは呼べないでしょう。
もし、Windows98にWindowsXPを追加するというような単純なマルチブート環境(というかデュアルブート環境ですね)ならまだしも、ある程度たくさんのOSをインストールしようとすると、NTLDRだと無理があります。
極端な話、Windowsだけのマルチブート環境を構築する場合も、LILOやGRUBを使うためにLinux系OSをインストールするという手もありではないかと思います。
もちろん、Linux系OSが必要ないのならば、DOSで運用できるMBM(Multi Boot Manager)SMB(Smart Boot Manager)を使えばさらにスマートに環境を構築できるはずです。
MBMもSMBも本格的に使ったことはないのでなんとも言えないのですが、MBMは日本人の作者が作ったこともあり安心して使えますし、機能的にも非常に優れているブートローダだと思いますので、機会があれば本サイトでも採り上げたいと思っています。

【作業を振り返って】
いくつか反省点があります。
(1) Windows98SEはインストールできるパーティションの物理的位置に制約があるので、最初に(物理的に先頭に位置するパーティションに)インストールしておいたほうがより確実。

(2) 最終的にLILOをブートローダに使うのならば、LindowsのインストールはWindows系のOSをすべてインストールしてからのほうがもっと手間を省けたでしょう。

(3) Lindowsのインストールの際、本当ならばシステム用パーティションとスワップ用パーティションを作成してインストールするのが一般的でしょう。

等々、今になって思い返せばいろいろあるのですが、LILOとMBMを使って快適なマルチブート環境ができました。商用のブートセレクタを使用せずにここまで構築できるのですからたいしたものです。(もちろん、商用のブートセレクタはめんどくさいところはある程度自動でやってくれるので、使い勝手の点ではやはり商用のものに譲るでしょうが)


念のため、この環境でそれぞのWindowsが起動したときに他のパーティションがどう認識されるのか、画面を載せておきます。

【WindowsXP】



【Windows98SE】



【Windows2000】




【リンク集】
今回の記事を作成するにあたり、いろいろためになるサイトを参考にさせていただきました。記事中でもその都度リンクを張っていますが、張り切れていないものもあるかもしれませんので、ここにリンク集を収録します。
より深く勉強されたい方は参照ください。

ブートとハードディスクのすべて マルチブートの方法はもちろんのこと、ブートの手順やブートローダのしくみ、パーティションの構造についての解説など、非常に詳しく載っています。
マルチブートの仕方 マルチブートに関しての章。
マルチブートの仕方(フリーツール編) 各種ブートローダの特徴を解説しています。
アクティブ属性と隠しパーティション属性を設定する方法 LILOでどうやってパーティションのアクティブ属性とパーティション属性を設定するか解説しています。
LILOの使い勝手の向上 LILOのメニューをカスタマイズする方法。
LILO.CONFの構文も解説しています。
Lindows Lindowsのオフィシャルサイト。
VineLinux VineLinuxのオフィシャルサイト。
記事中ではLindowsを使用しましたが、これはムックに付いていた特別評価版ですので入手しにくいかと思います。
もちろん、Lindowsのような商用Linuxではなく、フリーのLinuxでも同じことですので、たとえばVineLinux2.6r4(635MB・ISOイメージ)などいかがでしょうか(ブートローダにLILOを使っていることは確認済みです)。
※ダウンロードしたファイルはISOイメージになっているので、各種CDライターでCD-Rメディアに書き込めばそのままインストールCDになります。
MBM MBMのダウンロードはここから。
MBMによるマルチブート導入 MBMの使い方を解説しています。
画面入りでわかりやすいです。

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