WOLの動作確認
(2004/1/30)

さて、ここからは、WOLを動作させるパソコンとそれをキックする(電源ONの指令を出す)パソコンが必要となりますので、ご注意下さい。

WOLを動作させるパソコンを仮にとして、電源ONの指令を出すパソコンをとします。
まず、Bに指令を出すためのソフト(MagicPacket送出ソフトというもの)を入れなければなりません。
1.AMDのサイトから「PCnet Magic Packet Utility」というソフトをダウンロードしてきます。(こちら

2.ダウンロードした「magic_pkt.exe」をダブルクリックするとインストールするフォルダを訊いてくるので、任意のフォルダを指定してインストール。

3.インストールしたら、「Magpac.exe」をダブルクリック。
以下のような画面が表示されればOKです。


4.次は、WOLを動作させるパソコンの「MACアドレス」というのを調べなければなりません。
パソコンを立ち上げてください。
Windowsが立ち上がったら、DOSコマンドプロンプトを起動して、「ipconfig /all[Enter]」と打ちます。


ここで、Physical Addressの値(赤枠内。この値は、パソコンにより違います)をメモしておきます。
(OSによってはMAC Addressという表記になっていることもあるかもしれません。)


5.これで準備OKです。パソコンの電源をOFFにしてください。
パソコンにもどって、Magic Packet Utilityの画面から、「Magic Packets」→「Power On One Host」を選択します。
すると、以下のような画面が出ます。

Destination Ethernet Addressに、先ほどメモした数値を入れます。

その後、「Send」ボタンを押すと、パソコンAの電源が自動的にONになるはずです。
電源ONにならない場合は、OSのドライバの設定や、BIOSの設定が間違っている可能性がありますので、以下の解決方法1と2を参考にしてください。

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解決方法1-BIOSの設定確認
パソコンAで、BIOSの設定を確認します。マザーボードがWOLに対応していても、マザーボードの設定でWOLが無効になっていることがあるので、念のため確認します。
BIOS画面の呼び出し方も、画面構成も、各社各様なのでこれまた一概には言えないので、パソコンのマニュアル等を参照してください。
参考までに、筆者所有のパソコンでのBIOS画面を載せます。

↑Wake Up On LANを「Enabled」にしておきます。
(マザーボードによっては、「Wake Up On LAN」や「WOL」という言葉の設定項目がない場合もあります。 ない場合は、もともとWOL対応していないか、もしくは 自動認識 です。)


解決方法2-ドライバの設定確認
まずは、パソコンAでデバイスマネージャを起動し、ネットワークカードのプロパティを表示します。


「電源の管理」タブを開きます。
ここのプロパティは、装着しているネットワークカードやドライバのバージョンによって、選択できる項目が違うので、一概にはいえませんが、筆者のパソコンでは、以下のような設定でWOLが動作しました。
ここの設定は一概にこうであれば動作するとは言えないので、いろいろ試してみるのが一番だと思います。



以上、いろいろやってみてもやっぱり動かない場合は、あきらめるのが一番です^^;
WOL関係は深入りしないのが吉です。

それでもあきらめきれない方は、以下のホームページなどで研究してみてください。
WakeOnLAN研究所
ACPI研究所
電源掲示板
運がよければ解決するかもしれません。

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