さて、ここからは、WOLを動作させるパソコンとそれをキックする(電源ONの指令を出す)パソコンが必要となりますので、ご注意下さい。 WOLを動作させるパソコンを仮にAとして、電源ONの指令を出すパソコンをBとします。 まず、Bに指令を出すためのソフト(MagicPacket送出ソフトというもの)を入れなければなりません。 1.AMDのサイトから「PCnet Magic Packet Utility」というソフトをダウンロードしてきます。(こちら) 2.ダウンロードした「magic_pkt.exe」をダブルクリックするとインストールするフォルダを訊いてくるので、任意のフォルダを指定してインストール。 3.インストールしたら、「Magpac.exe」をダブルクリック。 以下のような画面が表示されればOKです。 4.次は、WOLを動作させるパソコンの「MACアドレス」というのを調べなければなりません。 パソコンAを立ち上げてください。 Windowsが立ち上がったら、DOSコマンドプロンプトを起動して、「ipconfig /all[Enter]」と打ちます。 ここで、Physical Addressの値(赤枠内。この値は、パソコンにより違います)をメモしておきます。 (OSによってはMAC Addressという表記になっていることもあるかもしれません。) 5.これで準備OKです。パソコンAの電源をOFFにしてください。 パソコンBにもどって、Magic Packet Utilityの画面から、「Magic Packets」→「Power On One Host」を選択します。 すると、以下のような画面が出ます。 Destination Ethernet Addressに、先ほどメモした数値を入れます。 その後、「Send」ボタンを押すと、パソコンAの電源が自動的にONになるはずです。 電源ONにならない場合は、OSのドライバの設定や、BIOSの設定が間違っている可能性がありますので、以下の解決方法1と2を参考にしてください。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 解決方法1-BIOSの設定確認 パソコンAで、BIOSの設定を確認します。マザーボードがWOLに対応していても、マザーボードの設定でWOLが無効になっていることがあるので、念のため確認します。 BIOS画面の呼び出し方も、画面構成も、各社各様なのでこれまた一概には言えないので、パソコンのマニュアル等を参照してください。 参考までに、筆者所有のパソコンでのBIOS画面を載せます。 ↑Wake Up On LANを「Enabled」にしておきます。 (マザーボードによっては、「Wake Up On LAN」や「WOL」という言葉の設定項目がない場合もあります。 ない場合は、もともとWOL対応していないか、もしくは 自動認識 です。) 解決方法2-ドライバの設定確認 まずは、パソコンAでデバイスマネージャを起動し、ネットワークカードのプロパティを表示します。 「電源の管理」タブを開きます。 ここのプロパティは、装着しているネットワークカードやドライバのバージョンによって、選択できる項目が違うので、一概にはいえませんが、筆者のパソコンでは、以下のような設定でWOLが動作しました。 ここの設定は一概にこうであれば動作するとは言えないので、いろいろ試してみるのが一番だと思います。 以上、いろいろやってみてもやっぱり動かない場合は、あきらめるのが一番です^^; WOL関係は深入りしないのが吉です。 それでもあきらめきれない方は、以下のホームページなどで研究してみてください。 WakeOnLAN研究所 ACPI研究所 電源掲示板 運がよければ解決するかもしれません。 |