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2007/12/24

ウェブアートデザイナーの特徴

ウェブアートデザイナーとは

IBMホームページビルダーにはウェブアートデザイナー(Web Art Designer)という画像編集ツールが付属します。
ホームページビルダーに付属するツール類の中でも、このツールは非常に優れたツールだと思います。
一言で言えば画像編集ツール的なものですが、なかなか的確な表現が見つからないほど、非常に多彩な機能を持っています。

主に、以下のような機能があります。
画像ボタン作成機能 「ボタン」的な動きをする画像を作成できる機能です。
より正確に表現すると、ボタンを作る専用ツールというよりは、ロールオーバー画像を作成するツールですので、必ずしもボタン的な画像に限られるわけではありませんが。

例えばこんな感じ

※仕組み的には、2枚のgifファイルをJavaScriptで切り換えています。(マウスが画像上にある時とそうでない時で画像を切り換える)
このような2枚の画像+JavaScriptを自動生成してくれます。
ロゴ作成機能
こういう画像テキストを手軽に作成。
まあ、ロゴ作成機能というよりは、テキスト合成ツールと言った方がより分かりやすいと思いますが。
その他図形作成機能 基本的な図形や、イラストなどを作成する機能です。
例えばこんな感じのイラスト
その他にも、各種イフェクト機能、飾り枠合成、赤目補正等々、非常にたくさんの機能を持っており、これだけで単独のアプリケーションとしても十分通用するぐらいの機能を持っています。

ウェブアートデザイナーの位置付け

ウェブアートデザイナーは、あくまで画像を処理するソフトですから、ホームページ(HTMLファイル)を作成する上で必須のソフトウェアではありません。
ですが、ホームページビルダーにとってウェブアートデザイナーは非常に重要な画像処理エンジンとして使われています。
初心者向けの「かんたんページ作成」機能や「ホームページビルダークイック」などを使ってみると、それが顕著に分かります。
これらの機能は、はじめからホームページのテンプレートが用意されていて、ウィザード形式で見栄えのよいホームページが作れます。
とは言え、そのテンプレートは、画像、スタイルシート、JavaScript(ジャバスクリプト)なども用いた凝った作りをしているので、これらの再編集/再構成が難しくては初心者向けとは言えないわけで。
スタイルシートやJavaScriptはともかく、やはりせっかく綺麗な壁紙やロゴが設定されていても、それを自分向けに再編集するのが難しくては初心者にとってかなり敷居が高いわけで、画像処理ソフトを極力意識せずに、合成する画像やテキストを自由に変更できるようになっています。
例えば、以下のような画像がホームページのテンプレートに設定されていたとします。
初期設定

この画像に合成されているテキストを変更する場合、どうすればいいのかというと、この画像をダブルクリックして、テキストを変更するだけです。

"MY"を"私の"に変更


これで「完了」を押すと、上書きしてもよろしいですか?と聞かれますので、「はい」を押すと、画像とテキストが合成し直されます。

  ↓
できあがり

もちろん、何度でも試行錯誤が可能です。この辺の手軽さは特筆に値するでしょう。
そもそも、他のソフトですと、画像編集ソフトは別途用意しなければならない場合も多いですし、ホームページ上で画像ファイルを扱うには、gifやjpegなどの圧縮形式で扱わなければならない関係上、試行錯誤を繰り返すと画質の劣化が目立ってきます。
ところが、ホームページビルダーの場合は、元データは別に持っていて、最終的に合成した結果を書き出すという風になっているので画質の劣化を気にせず何度でも試行錯誤ができるのが非常にありがたいです。
このような非常に快適な操作性を実現できているのは、ウェブアートデザイナーが「画像処理を一手に引き受ける裏方」としてバックグラウンドで動いているからです。
ウェブアートデザイナーを単独で起動することも可能ですが、このようにホームページビルダー本体と統合されているおり、かつウェブアートデザイナーが一手に画像処理を引き受けるだけの多彩な機能を持ち合わせているのが非常に快適なホームページ作成環境を実現していると思います。
それだけ、ウェブアートデザイナーは、ホームページビルダーにとって非常に重要な構成要素です。逆に言えば、ウェブアートデザイナーがないホームページビルダーはWYSIWYGのHTMLエディターでしかありません。
であれば、他にももっといいソフトはあります。ホームページビルダーでなければいけない理由はあまりありません。
そうと分かってはいても、やっぱりホームページビルダーが手放せない最大の理由は、やっぱりウェブアートデザイナーの存在が非常に大きいのです。