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2007/10/04→11/15

非常に高機能なAccessAnalyzer

AccessAnalyzer(アクセスアナライザー)
忍者ツールズアクセス解析に比べるとかなり知名度が低い感じがしないでもありませんが、純粋に機能レベルで比較すると、AccessAnalyzerの方が上だと思います。
最近、筆者も使い始めたのですが、使い勝手も上々です。問題なさそうであれば、忍者ツールズから乗り換えようかと思っています。(ただし、アクセス解析はサーバーがダウンしないことも非常に重要な要件なので、もうちょっと様子を見ないことにはなんとも言えませんが)。
そんな事情なので、まだAccessAnalyzer初心者の私ですが、とりあえず今まで使ってみた範囲で特徴をまとめます。
△反映が遅れる 忍者ツールズと違い、リアルタイム反映とはいきません。とは言っても、せいぜい10分程度のタイムラグなので、実用上は全く問題なしでしょう。
○広告が小さい AccessAnalyzerも忍者ツールズ同様、広告が表示されますが、非常に小さくて邪魔になりません。
アクセスアナライザー→
忍者ツールズ→    
ちなみに、広告の表示位置は、タグごとに(つまりページ毎に)指定可能。
一方、忍者ツールズはページごとに表示位置を指定できない代わりに、初期設定画面で一括して表示位置を変更できます。
どちらがいいかは難しいところですが、AccessAnalyzerの方法は、ちょっと面倒なかわりに上級者にとってはメリットが大きいかもしれませんね。
○解析処理が速い 忍者ツールズ同様、解析処理は速いです。
非常に軽快。
○生ログダウンロード可能 生ログのダウンロードができるアクセス解析というのは、非常に貴重。
一度にダウンロードできる生ログは、30万件までです。
ちなみに、生ログのフォーマットは1件1行になっているので、30万[ヒット/日]までのサイトならば、もれなく生ログをダウンロードできると言うことです。
実用上、制限なし。
○保存期間が1年 ログの保存期間が1年です。
非常に長い。ありがたいですね。
○設置可能なページ数は無制限 これも非常に有りがたい特徴です。
忍者ツールズは、設置可能なページは事実上無制限ではありますが、発行できるタグが100種類まで(つまり、解析画面でページとして識別できる種類が100個まで)という制限があります。
○タグは1パターンでもOK 忍者ツールズは、ページごとにタグに与えるパラメータを変更しなければなりません(同じパラメータだと、同じページのデータとして扱われてしまう)
ところが、AccessAnalyzerは、タグのパラメータを変更しなくても、物理的に違うページに設置されていればちゃんとページ毎に集計してくれます。(逆に言えば、URL名を変更すると別のページとして集計されるわけですが)
○グルーピング可能 AccessAnalyzerはタグのパラメータを変更しないでもよい、と書きましたが、更に高度な使い方として、任意でパラメータを追加することができます。
そして、そのパラメータ種別毎に集計を取ることが可能。(グルーピング機能)
例えば、あなたのサイトがお菓子のアフィリエイトをやっていたとして、洋菓子のページと和菓子のページでパラメータを変えておけば、洋菓子のページが何件ヒットしたか、和菓子のページが何件ヒットしたのか、ということが分かります。
×時間別アクセス数はちょっと見にくい AccessAnalyzerの時間別アクセス画面


忍者ツールズの時間別アクセス画面


どちらが見やすいかは一目瞭然でしょう。
忍者ツールズの方が、グラフの上に数字が書いてあるので、非常に分かりやすいですし、そのおかげで画面もコンパクトにまとまっています。
この画面は一番利用頻度が高い画面だと思うので、この差は結構大きいかも知れません。

余談:ちなみに、上の2つの画面は、同じサイトの同じ日の結果です。
忍者ツールズの方が多めにカウントされています。
設置するアクセス解析によって数が違うのはごく当たり前の現象なのですが、基本的に忍者ツールズ他のアクセス解析に比べると多めにカウントされることが多いですね。
詳しいことは調べていませんが、どちらかというと、AccessAnalyzerの結果の方がより現実に近い値のような感じがします。
×検索キーワードは検索エンジン毎には集計されない Access Analyzerの検索キーワードの集計画面は、全検索エンジンが一緒くたに表示されます。
Access Analyzerの"検索語句"例

一方、忍者ツールズの方は、検索エンジン毎に集計されます(検索エンジン区別せずに集計することも可能)
忍者ツールズの"検索ワード"例


まあ、だからといってAccess Analyzerが特別不便かというと、直接的にはさほど不便というわけでもありません。
ただ、検索エンジン毎の検索キーワードをみると、結構検索エンジン毎の癖みたいなのが分かりやすいです。
確かに全体的な傾向を見る際には検索エンジンを区別せずに見た方がいいと思うのですが、Access Analyzerも忍者ツールズのように、区別する/しないを切り換えることができるようになっていると非常にありがたい。

※全体的にAccessAnalyzerは、忍者ツールズに比べると多少使い方か難しかったり、不親切だったりすることはあるかもしれませんが、高機能な部分が多いことが分かると思います。
2007/11/15

忍者ツールズ vs AccessAnalyzer

しばらくAccessAnalyzerを使ってみましたが、確かに、AccessAnalyzerは非常に役に立ちます。
とは言っても、忍者ツールズにも忍者ツールズなりの便利なところがあり、どちらも捨てがたいですね〜。
…で、結局、併用するのも十分ありではないかと。

併用する意味

なぜ、併用するのかというと、この両者、実はかなり性格が違うからです。
忍者ツールズは、検索エンジンからの訪問者を解析する際には非常に使い勝手がいいのですが、その後の動向を追うことが非常に困難。例えば、一人のユーザーの挙動を追跡してみるとか、常連さん(ブックマークに登録している、検索エンジンを経由せずに訪れる人)はどういうページを見ているのかとか、そういう追跡調査は非常にやりにくいです。
ですので、忍者ツールズだけを使っていた頃は、訪問者がどのようにサイト内を移動しているのかということまではほとんどわかりませんでしたし、あまり気にもしていませんでした。
一方、AccessAnalyzerはそういう、人の動きが分かるんです。AccesAnalyzerを使ってみて分かったのは、検索エンジンを経由せずに直接(お気に入りなどから)訪れている人が思いの外多いことと、人によってはかなり広範囲にサイトのページを見ているということ。正直、そんなに熱心に見てくれている人がいるなんて思ってもいなかったので、嬉しいやら驚くやら。
結果、ページの人気度(どれだけ人の目に触れているか)に関する考え方もちょっと変わりました。正直、ページは検索エンジンにあたってナンボという感覚でいた自分ですが、それだけではないんだな、と。
なぜならば、新規に追加されたページは、当然常連さんは一番はじめに見てみたいと思うわけで、そういう経緯で見られるケースが意外や意外かなり多いのです。
その反面、AccessAnalyzerは検索キーワードが検索エンジン毎に集計できないなど、そういう点では忍者ツールズに劣ります。
つまり両者を簡潔に表現すれば、
・SEO対策に有効な忍者ツールズ
・サイトの利便性をも含めた包括的な対策に有効なAccessAnalyzer
という感想を持ちました。
ですので、ちょっと守備範囲が違いますので、両方を併用することで、よりよいサイト作りに役に立つのではないかと思いました。