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2007/09/28

組織力SEOと機動力のSEOがあります

一言でSEOとは言っても、SEO会社が行うSEOと、個人が行うSEOは中身がかなり違います。
この辺を決定的に勘違いされている方も多いのではないでしょうか。

SEO会社のSEOは外部要因のSEOが主体

基本的に、SEO会社が行うSEOは、外部要因のSEOが主体となります。
「外部要因」とはつまり、あなたのサイトのページの外側の部分です。
検索エンジンは、ページの中身だけで評価をしているわけではありません。あなたのページに、どのページからどのようにリンクが張られているかも見ています。他のサイトからあなたにたくさんのリンクが張られていれば「それだけ注目されているサイトである」という考え方により、評価を上げるのです。(あくまでごく基本的な考え方であり、本当はもっと複雑ですが)
SEO会社で行うSEOはこのような外部要因をいろいろな手法を用いて検索エンジンに気に入られるように整えるのが主な仕事です。
もちろん、内部要因(つまりページの内容)についてもアドバイスをくれることが多いですが、実際に中身に手を入れるのはあなた自身です。実際に記事内容を書いてくれるわけではありません。
つまりは、SEO会社に頼んだとしても、内部要因のSEOは(SEOライティング代金を別途払わない限り)自分でやるしかないわけです。
そして、大事なのは、内部要因のSEOで得られる効果と、外部要因のSEOで得られる効果は全く違うということ。

外部要因のSEOは小回りが利かない=ビックワード狙い

外部要因のSEOは、対策を行っても検索エンジンにその効果が伝わるまでには2〜3ヶ月ぐらいはどうしてもかかってしまうのが普通。
ですので、自然とビッグワード狙いが主体になってしまいます。
ビッグワード狙いがいけないとは言いませんが、ビッグワードというのは同時にオールドワードです。つまり、既存の言葉に対してしか対策を取れない、ということです。
例えば、形状記憶合金の製品が登場する前に、"形状記憶合金"というワードに対策をとることはできません。そして、形状記憶合金の商品が注目されているからといって、SEO会社に"形状記憶合金"に対するSEOを依頼しても、効果が出てくるのは数ヶ月後です。消費者の熱も冷めている頃に効果が出たところで意味がないのです。

新しいワードこそ、小回りの利く個人SEOで対策

一方、記事内容のSEOに関しては、ブログならば次の日にだって即座に効果が出てきます。
そういう意味で、個人でやるSEOはスピード勝負のSEOが主体になりますし、また、そうでなくては個人レベルでSEOをやる意味がないのです。

結局、業者SEOと個人SEOは両輪

つまり、業者SEOと個人SEOは、そもそも守備範囲が違うのです。
個人SEOをしっかりせずに業者にSEOを頼んでも、コンテンツの力が弱ければ、その効果も半減してしまうのです。SEO業者に丸投げして万事うまく行くはずがないのです。
そもそも、私は個人で行うSEOというのは、高度に本人の個性・資質に依存する部分が多いと思っています。ですので、個人の事情に合わせた要望にSEO業者がいちいち対応できるはずがありません。
一方で、SEO業者は、グローバルなレベルで物量作戦を展開しますから、個人の力では到底不可能なSEOができるのも事実。そういう意味で私はSEO業者を否定はしません。
むしろこれは両輪であり、
ビックワード=業者担当
スモールワード/ニューワード=自分担当
ということをちゃんと理解した上でSEO会社に頼むのは無意味ではないと思います。
…ただし、結構質の悪い(SPAM的な手法を用いる)業者もいるらしいので、業者選びは慎重に。