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2007/11/23

ミニブログの利点/欠点

結構SEOの世界orアフィリエイトの世界では、mini Blog(ミニブログ)という手法が流行しているようです。
ミニブログとは何かというと、「ニッチにフォーカスした小さいブログをたくさん立ち上げる」というやり方です。
なぜかこのようなやり方が効率的かというと、自分はこう考えます。
キーワード密度が上がる まあ、これは説明するまでもないことでしょう。
訪問者が迷いにくい 当然、ある特定の話題の記事しかないので、訪問者は迷いにくいです。
ブログはWebサイトと違って、非常に迷いやすい構造なので、それを救う意味でもなかなかいいアイディア。
ブログは立ちあげた直後に、なぜか優遇される感がある。 これは、実際複数のブログを立ち上げて見た実感として。
なぜか、ブログを立ち上げた直後はアクセスが集めやすい時期が来ます。
…であれば、その時期をより有効活用するという観点からも、たくさんブログを立ちあげた方が得、というのはあり得る話です。

この手の話を聞いたのはもう1年以上前だったと思いますが、それ以外にもいろいろなところでそんな話を聞くので、結構有効な方法なのかもしれません。
ただし、個人的にはそもそもブログを多数(10個単位で)運営するなんてあまりに煩雑すぎてやる気が起きません。(^^;
そして、このやり方は短期的にはいいのかもしれませんが、もうちょっと長いスパンでアフィリエイトを考えると非常に危険も孕んでいるのも事実なんです。
なぜ危険かというと、下表参照
サイトのページ数も評価にかなり影響する ニッチにフォーカスしたブログで十分なコンテンツ量を用意できるのならば問題ありませんが、10ページや20ページでどうこうなるなんてまずあり得ない。
最低でも50ページは必要でしょう。
50ページの品質がちゃんとしたページのブログを10も20も作れますか?
作れるのならば問題ないけど。
そもそもブログというのが… ニッチにフォーカスするという手法は、ある意味、ブログはあまり多ページになると、訪問者に対して分かりにくくなる(つまり購買率が低下する)という事情もかなり絡んでいる気がする。
であれば、Webサイトでいいじゃん、という気がするのも事実。Webサイトならば、フォルダでちゃんと整理できますから、フォルダ毎にニッチに展開すればいいだけの話じゃん、という気もするんですよね。
そうすれば、どれだけサイトのページ数が多くなろうとも訪問者が迷うこともないわけですし。
どれぐらいのニッチ度が最適なのかは、やってみないとわからない はっきり言って、どれぐらいのニッチ度がいいのかは、やってみないとわかりません。
ある程度、アクセス解析の動向や訪問者の行動パターンを読んでみて始めて最適なニッチ度がわかります。
一例をあげればパソコン。いろいろなフォーカスのしかたがあると思うんです。
フォーカスの領域はいろいろあります。
デスクトップPC
  ゲーミングPC
  省スペースPC
  デュアルモニタ対応のPC(デイトレード対応PC)
ノートPC
  A4ノートPC
  B5ノートPC
  タブレットノートPC
  ゲーミングノートPC
などなどいろいろあります。
もっとニッチにフォーカスすれば、ある特定のメーカーの法人限定パソコンとか、ミリタリー仕様のパソコンとか、いろいろ考えられます。
どこにどういう風にフォーカスすればいいのかなんてわかりません。「その領域でどれぐらい豊富な記事を用意できるか」にも関わってくるので、事情は非常に複雑です。そんなのやってみないとわかりませんよ、実際。

もし、フォーカスの仕方を間違っていたら、ブログの場合どうしようもありません。まだ分割する方向ならば、ブログでもなんとかなりそうですが、併合は不可能です。Webサイト上でフォルダで区切ってニッチ展開しているのならば、柔軟にその区切りを変更できます。
そういう意味でも、いきなりミニブログというのは、カンの冴えている上級者ならばまだしも、「まだ最低報酬額にも達しないんだけど」といった初心者がやったところでパニくって失敗するのが関の山でしょう。そんなことを考えるぐらいだったら、もっと地道にアクセス解析の勉強をした方がよっぽど有意義だと思います。
ニッチにフォーカスすることは商機を失うことにもなりかねない 引き続きパソコンで例え話をすると、パソコンを買う人は、プリンタとか、ディスプレイ(ディスプレイセットものでない場合)を一緒に買う人だって相当数いると思います。
そういう客を逃してしまう危険があるわけです。

あえて有効そうなミニブログ戦法を考えると…

以上、ミニブログもそうそう簡単にはいかないばかりか、むしろ、ミニブログで十分な成果が出せるぐらいならば、それを1つにして総合サイトを目指した方が結局いいんじゃないか、と思わないでもないのですが(^^;、まあ、それは置いておいて、あえてミニブログ戦法をとらなければならないと仮定してみます。
この戦法の成否はフォーカスのしかたにかかっています。あまりニッチすぎてもいけないし、広すぎてもいけない。
また、ミニブログにすることによって生じるデメリットも無視できないわけで、それらを総合的に考えると、例えば、イベントにフォーカスするというやり方は結構良いかもしれませんね。
クリスマス、年賀状、バレンタインデー等々のイベント専用のブログを立ち上げるというやり方です(実際、こういう形態でそれなりの報酬を得ている人も結構いるらしいです)。
これって、一年を通じて満遍なくあるわけではないので、なかなか安定した報酬は難しいかもしれませんが、バレンタインデー時期にクリスマス用のケーキを買う人はいないでしょうから、ミニブログという形態で話題を限定してしまっても特別不都合があるわけでありません(パソコンの場合と違って)。
また、そのシーズンが外れた時に、一生懸命メンテする必要はないので比較的メンテも楽なのではないかと。精神的にも楽っちゃー楽かも。
更に言えば、チームでやる場合も有効ですね。それぞれの分野間で関連しないので、作業分担がしやすい。