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2013/03/18

会社のつくりかたについて

埼玉県大宮市にある、Office 7Fというコワーキングスペースで、司法書士さんによる会社のつくりかたのお話@7Fという勉強会に参加して来ました。
内容としては、「株式会社を建てるにはどうすればよいか?」的な話です。講師は、司法書士の置鮎佐和子氏。

司法書士とは何か?

ところで恥ずかしながら、自分は司法書士という方がどういう仕事をしている人なのかイマイチ分かっていませんでした。というか、税理士と司法書士の区別さえ付いていないぐらいかも知れません(いいのかそんなことで)。…で、Wikipediaによるとこういう人らしいです→こちら
つまり、会社を建てる際に必要な書類の作成を代行してくれる人なんですね。だからこそ、今回の勉強会の講師でもあるわけですが。

法人化するメリット

自分は、一応専業アフィリエイターの端くれなのではありますが、飽くまで個人アフィリエイターとして活動して来ました(個人事業主登録のみ)。
何故かというと、やはり法人化はハードルが高かったんですよね。また、アフィリエイトは副業でやっている人が多いので、数で言えば個人でやっている人の方が圧倒的に多い。なので、個人でも比較的不都合は少ない世界であると思いますし。ただし、最近はさすがに個人だと限界/制限を感じるようになりまして。
まあ、それなりに自信や実力が付いて来ていると思っているので、こちら側から提案とかアピールとかしたくなってしまうケースが多々ありまして。そういう場合、どこの馬の骨ともわからない個人じゃ、真剣に話を聞いてくれないのが現実ですから。当然特別なオファーだって、中身が違ってくる可能性がある。
また、知り合いからも法人化を勧められたりします。かつ、聞いた話によると、法人化すると金銭的なメリットもいろいろありそうなんですよね〜。まあ、その辺は、どこまで本当なのか分かりませんけど、少なくとも法人化してマイナスに作用することはありえないでしょうからやってみる価値はあると思っています。

そして何よりも、アフィリエイト業界自体が、どんどん法人重視の世界に変化しつつあるのも悲しいかな事実だと思うんですよね。裏返せば、個人だと通用しない世界になりつつあるという事です。まあ、アフィリエイト業界もそれだけ成熟して来たということでしょう。

法人化するデメリット

ただし、法人化することが全ての面において良いかというとそうとも限らないです。
以前、ASPの人に相談したことがあったのですが、その方が仰っていました。
「法人としてアフィリエイター登録すると他の強力な会社の中に埋もれてしまって目立たなくなってしまう。それであれば、個人アフィリエイターの中でトップクラスに居たほうが良いのではないでしょうか」
と。
確かに、そういう考え方もありますよね。「鶏口となるも牛後となるなかれ」という事です。

会社を建てるにはどうすれば良いか

株式会社を建てるにはどうすれば良いか、という事を解説/指南する本はたくさんありますが、結構その手の本って、話が大げさ過ぎる感じがあったんですよね。なにしろ、自分は社会的な信用を得やすくするための道具として会社化を考えているだけで、
・人を雇用したい
・銀行からお金を借りたい
・資本金を集めたい
なんて事を考えているわけではないだけに。
ところが、今回の講師である置鮎佐和子氏は、小規模なクライアントさんばかりを請け負っている方らしく、話が自分の身の丈に合っていて非常に分かりやすかったですね。
基本的に、会社を建てるには以下の様な手順が必要です↓

もちろん、これらそれぞれの手順はそれなりに手間がかかるのでありますが、何よりも面倒なのは、これらについて勉強しなければならないということですよね。
何しろ役所に出す書類で、かつその後にも影響するものでもあるので、いい加減なものを出すわけにいかない。ここが非常に難しいと感じるところではないかと。逆に言うと、そういうことに疎い人たちの手助け(代行)をするのが司法書士さんです。

置鮎佐和子氏は、そういうクライアントのために「設立シート」なるものを用意しており、そのシートの項目を埋めれば、書類の作成/申請を行なってくれます。もちろん、手数料はそれなりにかかりますけど、個人的には全然OKな額でした。詳細な金額失念。ちょっと高めのPC一台程度の値段だった気がする。
少なくとも、もともとある程度の稼ぎがあり、「今の稼ぎを更に良くするため」に法人化を考えている人なのであれば、ぶっちゃけ、あっという間に取り返せることができるレベルの金額です。(ああ、もちろん、役所に払うお金は別途ありますからね)

設立シートの中身

ところで、「設立シート」に記入する項目は何かというと下表のようになっています。
@商号
A本店の所在地に関する記述
B目的
C告示をする方法
D事業年度
E資本金の金額
F設立時発行株式の数
G発行可能株式総数
H紙の株券を発行するか
I株式譲渡制限の定め
J株式の売却請求
K機関設計(取締役の決定)
L役員の任期
M代表取締役の選任方法
N株主総会の開催時期
O株主総会の招集期間
P株主総会の決議要件
Q発起人

…もちろん、これら全てを厳密に決めなければいけないわけではありません。ぶっちゃけ、自分のようなショボイ規模の場合は、「とりあえず何か埋めておけば良い」的な項目も多いので、それほど難しい話ではないと思います。(もちろん、分からなければ随時指導していただけます)

感想

今回の勉強会に参加して何よりも良かったのは、気持ち的に楽になった点です。
話を聞く前は、お金がどれぐらいかかるのかもよくわかっていませんでしたし、そもそも司法書士という職業の方に代行を頼めるという事すら知りませんでした。また、「法人化して周りを巻き込んでしまうと、自分のやりたいようにできなくなってしまうのではないか」といった漠然とした不安がありました。
ですが勉強会のお陰で、法人化するにはどうすれば良いのかということが明確にイメージできましたし、代行をお願いすればそんなに難しい話ではないな、という気になりましたよ。というか、そーゆー法的な手続きに全く疎く、かつ興味もない自分は(汗)、代行を使わず自分でやるなんて発狂しそうです。

まあ、本当に法人化するかについてはもう少し考えるつもりですけど、とりあえず設立シートにすぐ記入できるように、マジメに法人化に向けて具体的に考えておこうと思いましたね。

改めて、今回の勉強会を企画していただいたOffice 7Fと置鮎佐和子に感謝したい。