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2012/08/22

「もしもドロップシッピング」に登録してみた

先日、もしもドロップシッピングに登録してみました。それまで、ASPには登録したことはあっても、DSP(Drop shipping Service Provider)には登録したことなかったんですよね。
アフィリエイトとドロップシッピングはどう違うのか、ということもよく分かっていなかったので、まずは勉強のつもりで。

現時点の結論としては、「アフィリエイトの方がいいや」という感じではあるのですが、いろいろ思ったことを記録しておこうかと思います。

あっという間にショップが作成できる(忍者ツールズのアカウントがあれば)

最初に驚いたのが、「できすぎくん」です。ショップを自動生成してくれる機能があります。
とりあえず、ショップを作るだけなのであれば、ものの数分でできてしまう。(設定をして公開予約をするまでの時間。公開予約をして、実際にHTMLが生成されて設置されるまでには多少時間がかかる。自分の場合は、1時間以上かかりました)
ちなみに作ってみたのはこれ→気になるなう-美容・コスメ-ネイルケア 通販

ただし、「できすぎくん」でショップを作成する際、忍者ツールズのアカウントが必要になりますので、持っていなければ作成する必要があります。←作成したHTMLデータは忍者ホームページのスペースを使って公開されるので。

ショップのページを作るのって非常にめんどくさいんですよね。趣味のページとはワケが違う。例えば、カート機能も必要になりますし、お金が絡むので、Copyrightの表示とか、景品表示法上の問題とかいろいろちゃんとしておかなければいけない。←その辺、何も考えていないと、あとあとマズイことになりかねない。
その辺の事も含めて、とりあえず無難なショップページを作ってくれるというのは非常に有難い。それどころか、HTMLやftpの知識がなくても作成できてしまうのですから、大したものだと思いましたね。

そういう意味では、アフィリエイトよりも手軽に始められると言っても過言ではないかも。

ドロップシッピング(DS)とアフィリエイトの違い

自分で商品の値段を付けられるのは良いのだが…

良くDSは「自分で商品の値段をつけられる」事が特徴と言いますが、はっきり言って、それは有名無実だと思いましたね。
確かに、DSの場合、卸値が公表されていて、その卸値からどれだけ自分の利益を上乗せするのかをある程度の幅で自分が決めることができるようにはなっています。
売値の設定画面(全ての商品が売値の変更が可能なわけではない)

ですが、自分の利益を最小にした(推奨販売価格にした)としても、一般的な安売り店で買うよりも随分割高になります。そういう意味で、値段を付けられる事に大きな意味は無いです。(結局高いのだから)
なので、他のお店でも容易に手に入るようなものを売ってもまず売れないでしょう。ここがDSの最大の問題だと思いましたね。
それでは何を売るかといえば、
・もともと値段があってないような化粧品
・相場が分かりにくい、お取り寄せ系グルメ食材
・なかなか他のお店では売っていない、アダルトグッズ系
・モラル的に微妙なので扱っているお店が少ないスパイカメラ
・お悩み系のグッズ(育毛剤、精力剤、ダイエット…)
とか、そういうものがメインになるわけで。
いくらなんでも選択肢が狭過ぎ。
仕入れをDSPのバイヤーに一任することによって、いろいろ面倒な事から開放されるというメリットは大きいですが、その一方で、幾らで仕入れられるか/何を仕入れるかはバイヤー任せになってしまうという大きなデメリットも存在するということです。

「方法論」の違いが一番大きい気がした

…まあそういう違いも大きいのですが、「方法論」が決定的に違うと思いましたね。DSもアフィリエイトも、ものを売る(その結果として報酬を得る)というのが最終目的である点では同じかも知れませんが、DSは、
・何を売るか
・どのタイミングで売るか
・いくらで売るか
が主眼になりがち。

一方アフィリエイトは、
・どうやったら集客できるか(アクセスを集めることができるか)
をまず最初に考えます。つまり、「人気が呼べるコンテンツな何なのか」を考える。そこから考えが始まっているので、方法論は千差万別です。ましてや、ショップという形態に縛られる理由もないわけで。

ここが両者の一番の違いだと思いました。
…で、個人的にはアフィリエイトの方がずっとやりがいがあると思いましたね。何故かというと、個人の工夫の余地がたくさんあるからです。DSはいろいろな面で制約が多いのです。
例えば、
・売れる商品の制約(前述の通り)
・価格の制約(安売りセールとか、そういうのはほぼ期待できなさそう)
・サイトの制約(事実上、ECショップという形態で運営することしか想定していない。例えばブログ形式は想定してない)
等々。

迷惑サイトを量産しかねないのが怖いな〜

…で、もう一つDSに関してイマイチ賛成できなかったのが、DSの方法論を突き詰めると、「検索エンジンのランキング上位に入ることが出来れば、高くても中には買う人もいるでしょう」的な発想になりかねないこと。
それはつまり、過度のSEOやリスティングに走ることになりかねないわけです。ぶっちゃけ迷惑ですよ(消費者にとっても検索エンジンにとっても)。「コンテンツ関係ないのかい!?」という気がしてしまうんですよね。

もちろん、アフィリエイターにもそういう発想をする人が少なくないのは事実です。ですが、少なくとも自分はアフィリエイトの本道はそうだとは思っていないです。
他者との差別化をし、大手では提供できない情報やサービスをどうしたら提供できるのかを考え実現し、その結果として人気を得ることによってランキング上位を目指すのがアフィリエイト。つまり、良質のコンテンツとブランディングなくしてアフィリエイトは成功しないと思っていますし、事実、自分はそうしてやって来ています。

こういう考え方がやや希薄なのが、DSに対して懐疑的になってしまう理由です。モラルの問題云々を抜きにして純粋に方法論として疑問が多い。「そんなやり方で上手く行くとはちょっと思えないんだけどな〜」という話が散見されるんですよね。
ただし、もう少しDSの世界を勉強してみるつもりなので、今後評価が変わる可能性は十分あります。