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2012/08/19

「コミPo!」についてアフィリエイト的考察

突然ですが、「コミPo!」というソフトについての話。ただし、「コミPo!」を解説したり、ノウハウを紹介する記事ではないのでご注意を。「コミPo!」の存在意義(?)についての個人的考察の話です。
「コミPo!」は、いわゆるマンガ作成支援ソフトともいうべきソフトです。絵心がない人でもマンガが描けるようになる、という触れ込みのなかなか意欲的かつ画期的なソフトです。

このソフト、普通に考えればアフィリエイトとは全く関係ないソフトかもしれませんが、自分の価値観の中では案外関連するソフトなんです。

…というのも、自分はこう考えるからです。
アフィリエイターとしてそれなりの収入を得るためには、まずは優れた表現者でなくては務まらない。
と。少なくとも、そうありたいと努力する姿勢は絶対に必要です。そこを疎かにしてアフィリエイトは絶対うまく行かないと思います。
そして、よりよい表現を追求する上で、画力もあると理想的なんですよね。とっつきにくい内容をとっつきやすく説明するには、マンガやイラストというのは非常に効果的ですから。
そういう意味で、「コミPo!」に期待するものがあったのです。

…ということで、以前から注目はしていて、無料体験版等は使ってみたことがありましたが、なかなか製品版を買うまでには至らなかったんです。ですが、先日やっと買ってみました。
…結果、イマイチ使い道が見つからなくて困ってしまったのですが、なかなか可能性は感じるソフトですよ。その辺について少しばかりお話を。
かなり自分視点の話なので、「コミPo!」の本来の主旨とはかなり違うところも多いと思うので、参考程度にお願いします。

「コミPo!」とは何か?


さて、やっと本題ですが、まずは「コミPo!」とはどんなソフトなのかについてもう少し書いておかないと誤解を招きかねませんね。それは、コミPo! って?に書いてある説明文が分かりやすいと思います。(以下転載)
ワープロの登場によって、誰でも活字で文章を組み立てることができるようになりました。
カラオケの登場によって、誰でも演奏をバックに歌う喜びを味わえるようになりました。

でも、マンガ制作は、今でも「絵を描ける人だけが可能な名人芸」です。
「描ける人」と「描けない人」との間には、高い壁が立ちはだかっています。
その壁を取り去ることのできる「まったく絵を描かなくても、誰でもマンガを完成させられるソフトウェア」それがコミPo! です。
コミPo! を使えば、誰でも短時間でマンガを完成させることができるんです!
ということです。
つまり、絵心がない人でもマンガを描けるように支援するソフトです。

制約のオンパレードであることは事実

ただし、実際使ってみると制約も多いのは事実です。というか、制約のオンパレードと言っても過言ではないです。
マンガを描ける人は、自分で自由にキャラクターを作ることができますが、「コミPo!」はプリセットされたキャラクターにかなり縛られてしまうのが現実です。←各種パラメーターを変更してオリジナルキャラクターを作ることはできますが、例えば体型や肌の色等は変更できない。また、現時点では動物等のキャラクターは存在しない。
もちろん、それ以外にもたくさん制約がありますので、どんなマンガでも描けるかというとそんなことはないです。というよりも、むしろ「コミPo!」で何かを表現しようと思ったら、まずは「コミPo!」で何ができるのかをキチンと把握してからではないと、途中で行き詰ってしまう可能性もあります。それぐらい制約は多いのが現実です。

例えば、「北斗の拳」のようなマンガは作れないでしょう←現時点で男子のキャラクターが非常に少ないですし、そもそも、上半身裸の筋肉ムキムキのキャラクターがない(必ず何らかの服を着ている)ので表現しようがありません。同様の理由で「テルマエ・ロマエ」も無理でしょう。
「ワンピース」みたいなタッチのマンガが描きたいというのも無理です。←タッチは変えられないし、腕を伸ばすこともできない。
「ムダヅモ無き改革」のような似顔絵マンガも当然無理です。
「ゲゲゲの鬼太郎」も無理でしょう←人間型ではないキャラクターがいるので。

…では、実際どの程度のマンガが作れるのか? というと、例えば、マンガごっちゃ - 漫画 ≫コミPo!に掲載されている作品集などは分かりやすい例ではないかと。
これらを見れば分かると思いますが、別の作者が作ったマンガでありながら、非常に似たルックスのキャラクターが登場するのが分かると思います。
工夫すれば、もっと個性的なキャラクターを作ることはできなくはないはずですが、かなり手間隙がかかりますので、現実にはこのように画一的なキャラクターになってしまうのです。

この辺が、「コミPo!」の限界かも知れません。ですので、申し訳ありませんが、個人的には現時点のコミPo!では本格的なマンガ(というか、表現として自由なマンガ)は描けないと思いました。
自分に表現したいものがあり、その表現手段としての「コミPo!」を期待していたのですが、残念ながらそこまでの自由度は無いですね。なので、「コミPo!の制約の中でどう表現したら良いのか」についても多大な時間とエネルギーを費やさなければならないので、ストーリを練るどころじゃなくなってしまう気もしてしまいました。それでは本末転倒です。

ただし、可能性は感じるソフトです。
例えば、イラスト生成ソフトとしても使えるわけで、むしろそちらのほうが現時点では使い物になる気がしましたね。広告等にワンポイントとして入れるマンガ等であれば、かなり使い物になる気がするんですけどね〜。
実際、「コミPo!」側もそういう用途/要望があることも十分わかっているようですし、今後のさらなる展開/発展に期待したいところです。