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2011/09/13→09/16[文章整理/推敲]

現在、Webサーバーの引越中

なぜ引越すことになったか

現在、Webサーバーを引越し作業中です。
なぜ引越すことになったのかというと、OS種別の問題が主です。
現在、このページが設置されているサーバーはWindwosサーバーなのですが、これが予想以上に使い物にならないことが判明したからです。まあ、以前からずっとWindowsサーバーは使いにくいと感じてはいましたが、基本、スタティックなWebサーバーとしてか使っていなかった時はそれでも何とかなっていました。
ところが、最近はそうも言っていられなくなりまして。プログラムチックなことをしようとすると、Windowsサーバーは制限のオンパレードで使い物にならないんです。
唯一、ASP(Active Server Page)が使えるメリットはありますが、はっきり言ってメリットはそれだけ。デメリットの方が遙かに大きいですね。
具体的には以下。
・MySQL等のフリーのSQLサーバーは使えない(Microsoft SQL Serverしか使えない。かつ、ASPからしか呼び出せない。それはつまり、Movable Type等を使えないということ!)
・SendMailが使えない
・.htaccessが使えない
・世の中の多くのCGIやPHPはLinuxサーバーを前提に作られているので、Windowsサーバーだと普通動作しない(設定変更 or 移植が必要になる)
・CRONが使えない(現時点で使う予定はないが)
等。これら全てWindowsサーバーの制限なのかどうかは知りませんが、少なくとも現在レンタルしているWindowsサーバーはそういうことになっています。

あと、現在契約しているレンサバの会社が、どうも対応が悪いのも引越しを決断した理由の一つですね。正直、誠実さが感じられない対応にイライラしたり不安になったりすることが多すぎるんです。話の本題ではないのでここでは詳しくは書きませんが、ちなみにその会社というのはリンククラブ(プラン=LHS)です。

引越しの際に気になった事〜ダウンタイム

…で、引越すことになったのですが、怖いのはダウンタイムです。引越しする際、Webサーバーがダウンする時間があるのは避けられないと考えていたので。
このページがダウンするのはどうでもよいのですが、アフィリエイトをしているページがあるだけにね。ダウンタイムが長引けばそれだけ稼ぎが減るということに他ならないわけですから。
…ということで、引越し先として予定しているロリポップに問い合わせてみました。
するとこういう回答でした。
お問い合わせの件ですがロリポップ!レンタルサーバーをご利用いただく際に、独自ドメインをご利用いただく場合はネームサーバーをロリポップ!の情報に、変更いただく必要がございます。

ネームサーバーの情報がインターネット上に浸透するまでに、24時間から72時間かかりますのでその間、独自ドメインをご利用いただく事ができません。

また、ロリポップ!へお申し込みいただいてから30分間はサイトの表示ができません。
サブドメイン、メールアドレスを作成いただいてから約1時間はご利用いただく事できませんので、予めご了承いただきますようお願いいたします。
ということでした。
…これには多少補足が必要かと。
この文面をそのまま読むと、独自ドメインが24時間から72時間の間使えなくなる(見えなくなる)と理解できますが、正確には見えなくなるのではなく、前のサーバーが見えてしまうということです。ですので、閲覧者側からみれば、ダウンタイムは0だと思います。(手順を間違いさえしなければ)
何となく、ネット回線の業者を切り替える時みたいな難しさを想像していたのですが、今回の問題は業者が切り替わるというところにあるのではなく、ネームサーバー(DNS)情報の切り替えだけの話なので。確かに、原理を分かってしまえばシームレスに切り替わるのは当然であることに気がつきました。
具体的には、以下のような手順で引越せばダウンタイムは0になるという考えで間違いないでしょう。
これはドメインの管理会社も一緒に変えるときの話です。ドメインの管理会社を変更しないのであれば、ドメイン移管手続きは必要ありません。(DNSレコードを書き換えるだけ)

ドメイン移管手続きの具体的な手順

さて、上図でドメイン移管手続きという言葉が出てきましたが、サーバーの引越しで最も気をつけなければならないのはここだと思います。ここの手順を誤ると、ドメインの所有権を失うことになりかねないからです。
ネットの世界において、ドメイン名は名前であり顔です。なので取り替えが効きません(特にSEO的な観点で)。しかも、ネットで情報を検索してみると、業者によってはドメインの移管を許可しない悪質なところもあるとかないとか…。
なので、引越す前は結構心配だったのですが、実際は極めてスムーズに進みました。しかし、この心配さえなければずっと前に引越しを決断ができたはずなんですけどね。
…なのでこの辺の問題で引越しを躊躇している人って自分だけではないと思ったので、どういう手順でドメイン移管が進んだのか参考までにご紹介しましょう。(今回のケースは、リンククラブLHS→ムームードメインへの移管です)
番号 手順 手順詳細
@ リンククラブに解約を申込み 「リンククラブLHS」の管理画面から解約を行う。その際、解約したドメインをどうするのかを指定できますので、「他社サービスへ移行」を選択します。
ただし、リンククラブの場合、解約をしても2ヶ月間は契約が切れません、そしてその間は使用料が請求されます。この辺はいかにもリンククラブらしく、極めて不誠実に感じられるところですが、もうサヨナラするからどうでもいいや。

あと、何故か知りませんが、解約の際、whois情報の入力も必要です。で、相変わらずリンククラブの画面は不親切で、whoisに何を入れるべきなのかほとんど説明がない。困ったもんです。
しょうがないので、その時点の(解約する以前の)whois情報を、whois情報検索で調べ、それを入力しました。
ここで入力した情報が移管先のwhois情報になる、という話なのだと思いますが、なぜここでwhois情報を指定し直す必要があるのかがよく分からず。
よく分からないですけど、あとから変更可能な情報なので、余計なトラブルを起こさないためにも、正確かつ正直に入力することをオススメします。(得にメアド)
最終的にこういう画面になる

これで解約自体の作業はほぼ終わり。
ちなみに、ドメインの移管にはAuthCodeが必要になるのですが、リンククラブの解約画面には、AuthCodeの事について一切説明がないんですよね。この辺かなり不親切。
自分は、リンククラブにあらかじめ問い合わせて、「解約後にAuthCodeが通知される」ということを聞いていたから良かったものの、そうでない人は結構途方に暮れる画面だと思いますのでご注意を。
A 確認メール到着
重要[リンククラブ]L.H.Sサービス解約届受理のご連絡
というタイトルのメールが届きます。
これは、解約の受理をした、という確認メールで、AuthCodeは記載されていません。
B AuthCodeのお知らせメール到着 Aのメールからしばらく後に、AuthCode&レジストリキーのお知らせメールも到着。今回は6時間後に到着しました。
ちなみに、レジストリキーって何に使うのか不明。
C ムームードメインで移管申請 移管先(今回はムームードメイン)で移管申請。
移管をするドメイン名とAutoCodeを入力して申請。
最終的にこういう画面になる


ムームドメインの管理画面からドメインの状態を見てみると「移管申請中」となっています。

D トランスファー承認手続き
【重要】トランスファー承認手続きのお願い
というタイトルのメールが送られてきます。
その文面に従って、トランスファー(移管)を承認します。
その後、ムームドメインの管理画面でドメインの状態を見てみると、「取得済み」となっています。

※また、契約終了時期は、自動的に現契約期間に上乗せされる形で計算さているのが分かると思います。ですので、契約期間途中で移管しても料金は無駄になりません。
E ムームードメインと契約 さて、ここまでの手順で、移管の承認は行ったわけですが、移管費用はまだ支払っていません。
ですので、ムームードメインの管理画面で、支払いを済ませてください。(今回はクレカ支払い)
支払いが済めば、ドメインの入金状態が「入金済み」になります


これでめでたく完了です!

補足
この場合、「移管費用」という名目になっていますが、サーバーレンタル料金とは別にそういう費用が発生するのではなく、実体はサーバーレンタル料金そのものですので誤解なきよう。