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2009/05/08

規模は小さくなりましたが大盛況


報告が遅れましたが、4月25日に行われたリンクシェアの見本市(第7回アフィリエイト大見本市)に行ってきました。
正直、世界的な不況のまっただ中の状況で行われる見本市。そして、明らかに過去のイベントに比べると会場面積が狭く、参加ECサイト数も少ない感じだったので、正直盛り上がりに欠けるのではないかと思っていました。しかも当日は雨模様だったこともあって、出足が鈍るのは必至。
ところが、現場についてみて、入場待ちの行列の長さにビックリ。

基本、ECサイトさんへのインタビュー/聞き取り調査が主体の自分は、むしろあまり込まない方が担当者さんを捕まえやすいのでいいのですが、その予想に反してこの行列。
よくよく考えてみたら分かりました。ECサイトさんの中には、「先着○×名様限定で△□プレゼント!!」みたいなことをやっていたので、それが目当てなのではないかと。
特別チェックしていなかったのでよく分かりませんが、確かに今回の見本市はそういう客寄せイベントがかなり多い傾向がありましたからね。その効果は確かに出ていたのではないかと。

会場で感じたアフィリエイト業界の動向

サンワダイレクトさんのブース
会場に入ってもメチャメチャ混雑していました。いや〜、ホント予想外。まだまだアフィリエイト業界は元気ということなのでしょうか!? そうだといいんだけど。
ただし、パソコン中心のアフィリエイトをしている自分としては、今回の見本市はちょっと心細いイベントでしたよ。PC関係のECサイトの参加が非常に少なかったですから。
主なやつですと、NEC DirectとサンワダイレクトとEIZOだけ。大抵参加するIO PLAZAやEPSON Directが意外なことに不参加でしたし、何度か出ている富士通も今回は不参加。
製造業の景気が悪くなっていることが、こんなところからも分かってしまいます。それに比較して、食品関係/服飾関係のECサイトは相変わらず多かったですし、景気良さそうだったな〜。

…ただし、製造業関係も、ことアフィリエイトを絡めて考えるとそう悲観的な話ばかりでもないと自分は信じています。
なぜならば、この不況がむしろアフィリエイトへの参入企業を増やす可能性もあるからです。
宣伝をしたい会社から見ればアフィリエイトプログラムの提供という宣伝方法は非常にローコストなんです。そして費用対効果が数字で分かるので、経理的にも説得しやすいという事情もあるかもしれません。
ですので、宣伝費の縮小を迫られた会社が、それまで見向きもしなかったアフィリエイトというローコストな宣伝方法に興味を抱く可能性は決して低くないと思うんです。
実際、この不景気の中、アフィリエイトに参加する新規ECサイトは決して少なくないです。いや逆に、最近ペースが早くなっている気さえします。
自分はむしろ、皆さんアフィリエイトプログラムをやめてしまったり料率が下がってしまうのではないかと戦々恐々としていたのですが、この予想外の現象に驚いているぐらいです。
それらのECサイトさんがどういう事情でアフィリエイトを開始することにしたのかは全く知りませんが、あえてこの時期に参入するというのは、当たらずとも遠からずではないかと勝手に思うんですよね。

イベント的には大成功だったのではないかと

ところで今回のイベントは、意外な効果があったみたいです。
現場での話ですが、一段落したところで会場内で立っていた顔見知りのLSスタッフさんと世間話をしていたのですが、今回は非常に飛び込みの客が多いと驚いていらっしゃいました。(後日、オレンジスカイさんからなされた報告によると、150名とのことです。→第7回リンクシェア大見本市(2009)レポートと感想)
場所が秋葉原という非常にアクセスが良いところであり、かつ会場が駅からも近かったというのが効いたのではないかと。
それはつまり何を意味するかというと、それまでリンクシェアという会社やアフィリエイトという仕組みを知らなかった人、もしくは興味は抱いていたけれどLSに登録はしていなかった通りすがりの人を呼び込めたということに他ならないでしょう。そういう意味で、新規アフィリエイターを獲得するためのイベントとしての機能も果たしたのが今回の見本市ではなかったのかと、そんな風に思いました。
個人的には、アクセスの良さよりも会場が広いところでやって欲しいという気持ちが大きいのですが、そうなると秋葉原のような場所は難しくなります。
お台場や幕張あたりだったり、都心だったとしても、ショッピング街というよりもビジネス街の色が強い場所になることが多いので、そういう浮動客が少ないわけで。
今後、どちら方向に会場の選定が振られるかは知りませんが、現実この効果を見ると、やっぱり多少狭くなってもいいから利便性重視という感じになるのかな。嬉しいような悲しいような。