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2008/05/01

最近の検索エンジンの傾向

最近の検索エンジンの傾向について気になったことをいくつか。

確実に小細工は通用しなくなってきてますね〜

最近、検索エンジンが随分賢くなってきた感じがありますね〜。
変な小細工が通じなくなってきている感じがあります。
全く通用しないとは言わないけど、少なくとも個人レベルでできるSEO対策/SEM対策じゃ、ゼンゼン太刀打ちできないほどお利口さんになっている感じがありますね〜。
もともと、唯一個人で通用するSEOはタイトルぐらいなもの、という感じがあったSEOですが、それさえもさほど通用しなくなってきた感じがあります。
とは言っても、タイトルはおろそかにはできませんが、結局はブランディングや記事内容をおろそかにして勝負できるほど甘い世界ではなくなってきた感じがあります。
SEOするというのであれば、やっぱり業者に頼んでかなり大規模なSEO(被リンクをたくさんもらう)をやらないと、なかなか効果は出ないのではないかな、という気がします。

ただし弊害も?〜Webページが遅くなった

ずるがしにくくなっている、つまり、実力が正当に評価されるという意味では、基本的に良い傾向でしょう。
ただ、これと関連しているのかどうか分からないのですが、気になる変化も。
一時、GoogleもYahooもWebページのインデックスが高速化されました。参考→Googleウェブ検索、リアルタイムに最新ニュースが検索可能に
Webサイト主体にアフィリエイトをしている自分としては非常に有り難い話ではあるのですが、最近そのインデックスのスピードが若干遅くなってしまった感じがあります。つまり、再びブログとWebサイトのスピードの違いが目立ってきた感じがありますね。
Yahooに関しては大差ない感じがするのですが、明らかにGoogleは遅くなったと思います。(きちんとデータを取っているわけではないので、断言は出来ませんが)
もしかしたら、Webサイトのインデックスを高速化したは良いけど、検索結果の品質が落ちてしまったため、若干元に戻したとか、そういうことなのかもしれませんね。
今後、再度スピードが上がってくるのか、下がってくるのか分からないですが、非常に気になるところです。

必ずしも検索ワードを増やせば件数が絞られるわけではない

どういうことかというと、それまでは、キーワードAとキーワードBで複合検索したときに抽出されるのは、両方が重なった部分(AもBも存在するページ)でした。
ですので、複合キーワードで検索すればヒットする件数は少なくなるのが常識でした。
ところが、非常にまれなケースではあるのですが、そういう法則が成り立たない結果が出てくることがあります。キーワードを増やすと、むしろヒットする件数が増えてしまうことがあるんです。
今のところ、滅多にお目にかかれる現象ではないので、非常に特殊な条件がそろったときにそういうことが起こるのだと思われますが、この現象が意味するものは非常に大きいです。
つまり、「検索したキーワードが含まれるページのみヒットさせる」という検索エンジンの絶対法則が崩れているということです。
そして、そういう現象が起こるケースは、ヒット件数の多いキーワードとヒット件数の非常に少ないキーワードを組み合わせたときに発生することが多い感じがします。(右図のようなケース)
これらがどう関係しているのかははっきりとは分かりませんが、一つの可能性として考えられるのは、「表記の揺れの考慮」の副作用。

「表記の揺れ」とは

YahooにしてもGoogleにしても、同じ意味を持つ違う表記は一緒のものとして検索するようになってきています。例えば、「ソニー」と「SONY」、「独禁法」と「独占禁止法」など。
確かに使う側から見れば当然の動作でありますし、その方が便利であるのは事実。
そして、検索エンジンはそこから更に踏み込んで検索結果を出しているのではないかという気がするんです。
例えば、キーワードA、B、Cでの検索結果が下図のような結果になったとします。

つまり、「検索結果なし」です。
ところが、その一方で、A、B'(Bと同じ意味を持つ違う表記)、Cでの結果が例えば以下のようになったとしたします。
このケースですと検索結果があります。
普通に考えて、検索者が求めている結果は、「検索結果無し」ではなく、こちらの結果でしょう。
そういう前提で、検索エンジンも利便性を考えてこの辺を柔軟に変化させるようになっている、と考えることも可能だと思います。

まとめ

以上、最近の検索エンジンの傾向について気になったことを書き留めてみました。あくまでメモレベルです。あくまで「そんな感じがする」程度の話です。統計的なデータをとって分析したわけではないですし、かなり憶測も入っています。
それはともかく、実際の現象として見ると、小手先のことを考えるより内容の充実を優先した方が結果的には効果が大きいケースの方が多くなって来ています。なぜなのかはともかく、現象としては確実にそうなってきています。
ですので、個人的な興味としても、この手のSEOテクニックに関して最近急激に興味が薄れてきています。少なくとも個人で行えるレベルでのSEOはもう無理なのではないか、という気さえします。
もちろん、やるよりはやらない方がましではありますが、SEOに力を注ぐぐらいであれば、その力を内容の充実の方に振り向けた方が、結局は効果があるのではないか、という気がするからです。