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2008/04/06

アフィリエイターが陥りやすい罠?

先日、あるアフィリエイター向けのイベントに参加したのですが、その時、結構自分自身も反省させられたことがありました。
このイベントは、あるアフィエイトプログラムを提供しているECサイトさん主催のイベントでしたので、そもそもアフィリエイターごとのディスカッションが主目的ではないです。ですが、ECサイトさんの希望で、アフィリエイターからECサイトに対する意見やアイディアを思い思いに出してもらうというコーナーもありました。
その課程でアフィリエイト談義に花が咲き、結構ナマナマしい話も出てきました。(^^;

ついついアフィリエイターの都合で物事を考えてしまう愚

その話の中で、「これはいけないな〜」と思い、かつ自分自身も気をつけなければいけないな、と思ったのは、ついついアフィリエイターの都合で物事を考えてしまいがちな人が多いこと。
物販系アフィリエイトは買ってくれるお客さんがいて初めて成り立ちます。そこを踏み外しちゃっている人が結構多い。
気持ちは痛いほど分かります。要するに「売りたい病」になっちゃうんです。
その結果どうなるか。
例えば、バナーの嵐になっちゃうんです。
例えば、読者さんの利便性を考えない、分かりにくいサイトになっちゃうんです。
例えば、SEOのことばかり考えてサイトの内容がおそろかになっちゃうんです。
そんなサイト、ファンになってくれる人少ないですヨ。
もう一度言います。アフィリエイトはお客さんがいてナンボなんです。お客さんの気持ちを掴むことが出来なければ売れないですって。
そのために必要なのはバナーではない。まずは「内容」です。そしてその次に大事なのは「快適さ」です。
毎回記事の先頭にGoogle Adsense等のバナーが表示されるようなサイト、普通快適ですか? 少なくとも私はそうは思いません。アクセスした人が読みたいのは記事の内容であって、そんなバナー一番最初に見せられても嫌悪感しか沸いてこないと思うんですが。
極端な話、内容がしっかりしていれば、長大な文章の中のたった一つのテキストバナーでも十分です。本当に買う気がある人ならば、ちゃんと文章を読んでその内容の流れでちゃんとバナーをクリックしてくれるのです。
本当に買う気があれば、その商品に誘導してくれるリンクならばむしろ有り難いわけで、それが分かればちゃんとクリックしてくれるのです。いやそれどころか、ちゃんと読者を記事に引き込んで読ませるだけの記事であれば「どこをクリックすれば商品のページに行けるんだろう?」とわざわざ探してクリックしてくれるんです!
その会合に出席した方は、アフィリエイトの実績が出ている人と出ていない人、玉石混淆だった思うんだけど、申し訳ないですけど、話を聞いているとその人がアフィリエイトでうまく行っているか行っていないかだいたい分かっちゃいます。(^^;
結局、見る側/買う側の気持ちを考えていないというか、アフィリエイト目線で物事を考えてしまっている人がうまく行っていないんです、と断言させてもらっちゃいます。
逆に、もともとアフィリエイトを目的にしていなかった、いやむしろアフィリエイトを目のカタキにしていた人のサイトの方が現実はうまく行っちゃっているケースの方が多いんです。(^^;
なぜか。
結局見る側のことを忘れていないからなんだと思うんです。もしくは自己発信の場というスタンスを優先しており、イヤミがはないんです。
この姿勢大切ですよ。これって非常に難しいのはよく分かりますし、自分自身なかなかそれを徹底しきれないところもあるので、反省しなければいけないところでもあるのですが。

ブログにありがちな、フォーカスがぼけたサイト

そしてもう一つ、後日参加者のサイトをいくつか見せて頂いて思ったこと。
フォーカスがぼけたブログが多い。
データ的な裏付けがないので、あくまで個人的な意見として書かせて頂きますが、カテゴリがしっかりしていないブログはそれだけでかなり損をしますよ。
どうしてかというと、キーワードの密度が薄いサイトはSEO的に不利とかいう話ではなく、結局それって見る人のメリットにならないからです。

アフィリエイトサイトは芸能人ブログではない

ショコタンや眞鍋かをりのブログだったらそういうノリでいいんです。ファンはアイドルの日常を知りたいからです。ロケに行った時の現地の話や、仲が良いお友達とランチを食べに行ったときの話とか、全くノージャンルで構わないですし、それが日常なんですからそうあるべきなんです。
ところが、アフィリエイトサイトの管理人の個人的なファンは普通いない。ましてや日常を知りたいと思う人はいない。(^^;
結局何を目的にアナタのサイトを訪れるかというと、オイシイ情報を知りたいからです。
例えば、洋服/家電/家具/カー用品/安い保険等々、カテゴリはいろいろありますが、少なくともある一つのカテゴリがあるわけです。
であるにもかかわらず、いわゆる芸能人ブログ的な、管理人本人が興味があることをなんでもかんでも詰め込んじゃっているブログって多いです。
訪問者は興味がない分野のことなど知りたくないんです。興味がある記事とない記事がゴッチャになっていると、それだけで「分かりにくいサイトだな〜」と思われちゃうんです。
もう、それでアウトです。普通、二度とその人はアナタのサイトを訪れてくれませんヨ。
それだけでなく、特に驚いたのは、アフィリエイトサイトでアフィリエイトのイベントに参加した時のことの記事をUPしちゃっている人が非常に多い。
ありえね〜!!
それって自殺行為だと思うんだけど。
アフィリエイトを毛嫌いする人も多いですし、自分がそのサイトから商品を購入することによって他人に報酬が入ることをあからさまに知らされたら、自分が利用されているような嫌な気分になりませんか?
ましてや、訪問者はアフィリエイトに興味があるんじゃなくて商品に興味があるんです。興味のない話を読まされて、さらに嫌な気分にさせられたら、二重にダメージです。ホント、ありえない話です。
少なくとも自分はアフィリエイトの話をするのは、このサイトのような、始めからアフィリエイトを題材に扱ったサイトのみです。それ以外でこの手の話はしないようにしています。
もっとも、それが不可能なケースもあります。例えば、イベント絡みでGetした商品をレビューする時とか。そういう場合は、ばれてしまうのはしょうがないと思いますし、そこを無理に隠し立てするのは逆に良くないと思います。ですので、さすがに自分も「無料で手に入れたものである」ということはちゃんと伝えるようにしていますが、それがアフィリエイト関連のイベントで得たものであるということはなるべく出さないように努力しています。
確かにアフィリエイト絡みのイベント話って、結構アクセスが呼べるのも事実。ですので、アフィリエイトをやっているサイトでそういう話題を採り上げたい気持ちもよくわかるのですが、そこはじっと我慢しなければいけないところだと思います。
それがアフィリエイトの戦略としても正解だと思いますし、少しでも気持ちよく訪問者に買い物をして頂くためにも必要なことだと思っていますが。