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2007/09/16

難易度は分野で大きく違います

さて、分野が決まったら、その分野はどれだけアフィリエイトしやすいか、をシビアに考えなければいけません。

アフィリエイトが成り立ちやすい分野かどうか?

まずは、一般にアフィリエイトしやすいと言われている商品分野から考えます。
あなたがやろうと思っている分野が、以下のどれかに該当すれば脈はあります。
エッチ系 まあ、納得が行かない方もいると思いますが(^^;、現実、エッチ系がニーズが一番大きいのではないでしょうか?
もちろん、競争も激しい世界なので、決して甘い世界ではありませんが、やはり人間の根源に関わる問題(?)だけに、今も昔も大きな市場です。
男性向けのエッチ系商品はもちろんのこと、女性向けの商品もかなりニーズが大きいです。
特にそういう商品ってリアル店舗ではなかなか買いづらいもの。
ネットでこっそり買いたいという人も多いので。
悩み系 例えば、薄毛、性の悩み、容姿の悩み(美容整形)、お金の悩み(消費者ローン)、いろいろあります。
悩みが切実なだけに、そういう悩みを救うサイトは人気を集めやすいです。
また、エッチ系と同様、あまり人に知られたくないという心理も働くようです。
ただ難しいのは、商品の数がかなり少ないこと。
どんなにアクセスが多くても、結局売るものがなければ意味ないですからね。
化粧品 私は男子なのでよく分かりませんが、少なくとも化粧品や健康食品関係は全般的に報酬率が高く、また、商品自体も比較的高価なものが多いのでオススメ、と言われています。
また、これらはカタログ販売会社のオハコでもあるので、アフィリエイト商材は無尽蔵と言っても過言ではないでしょう。
また、化粧品は試供品等を配布している場合も多いので、使用レポートなどもあげられるのは強みですね。
健康食品
無料登録系 オンラインゲームとか、各種見積もりとか、そういうのを無料登録してもらうことにより、報酬が発生するアフィリエイト。
この無料登録系は一時ブームになりました。何しろ無料ですから、訪問者も比較的気軽に登録してくれる。
ですが、ブームになっただけに参入する人が多くなりすぎてしまった感はありますが、ゲームが好きで好きでたまらないという方であれば、やってみるのも悪くはない。
お金を稼ぐ系 「あなたもFXで億万長者に!!」みたいな商材。
主にInfocartやInfotopなどで専門に扱われています。
これらの、いわゆる情報商材と言われる商品の信憑性について、私はとやかく言うつもりはありませんが、世の中、「誰でも楽して稼ぎたい」と夢見るわけで、その心の隙をついた商材です。
そして、これまた結構報酬率がいいんですね。
まあ、1年前であれば、この分野のアフィリエイトをやるのは結構おいしかったと思います。
ですが、最近は消費者が賢くなったのか、競争が激しくなったのかよく分かりませんが、そんなに簡単にはうまく行かないと思いますが。
それよりも何よりも、こういう分野は、消費者に飽きられたら終わりです。
「そんなオイシイ話があるわけないじゃない」と思いつつもつい買ってしまうのは、消費者側のテンションも高いからです。
このテンション高さが維持されなくなってしまったら急速にマーケットがしぼんでしまうのは火を見るより明らか。
今は大丈夫でも、1年後、誰も見向きもしなくなってしまったら、ということを考えるとちょっと怖くて怖くて…。
家電/電気製品 報酬率は低いのですが、単価が比較的高いパソコン/家電製品/家具等は比較的アフィリエイトがやりやすい、と言われています。

これらの項目にどれかに該当するようであれば、とりあえず最初の関門は突破です。
もし、該当しないようであれば、悪いことは言いません。その分野でアフィリエイトサイトを立ちあげるのはやめた方がいいです。
敢えてこのチェックに外れるところで勝負する方法もなくはないです。ですが、それはかなり上級者のやる世界なので忘れましょう。
再度分野を選択するに戻って、次の候補を探した方がいいと思います。

ブランディングのしやすさを考える

さて、次はアフィリエイトサイトの有りようが問われる部分。
アフィリエイトサイトは、アフィリエイトが最終目的です。つまりは、そのサイトを通じて商品を買ってもらうのが最終目的です。
ですが、ただカタログに書いてあるようなことを羅列したページばかりであったら、売れるはずがありません。そこにそのサイト独自の便利さや特色がないことには無理な話です。
逆に言えば、いかに独自色を出しやすいか、というのもアフィリエイトのしやすさを考える上で大事な要素です。
そこで、「人の役に立つサイトを作りなさい」と書いてある本もあるかもしれませんが、これはあまりにも大ざっぱな言い方。一種陥りやすい罠でもあります。
なぜならば、
人の役に立つサイト=他にもありがちなサイト
であることが多いからです。
「人の役に立つサイト」ではなく、「自分にとって役に立つサイト」でなければダメです。人の役に立つかどうかではなく、自分が本心から「このサイトは何よりも自分が見たいと思う」サイトでなければ、他人が「見たい」とは普通思わないからです。

例:「価格コム」で考えてみる

例えば、価格コムのような商品を比較するサイトが人の役に立っているのは事実です。だからといって、同じような商品比較サイトを立ちあげるのは愚の骨頂です。
言うまでもありません。価格コムに太刀打ちできるはずがないからです。
これではまったくブランディングになっていません。
そこでもう一歩踏み込んで考えてみてください。
「自分が価格コムを使っていて不便だと思うこと何なのか?」を。
そう、その不便を救うサイトであればあるほど、価格コムではなく、あなたのサイトのファンを増やせるのです。
じゃあ、具体的に価格コムで不便なのは何なのか?
を考えてみてください。
まあ、この辺、価格コムを使ったことがない方だと考えにくいので、参考までに自分が思う価格コムの不便な点を簡単に上げておきましょう。
@ 投稿に登録が必要 以前の価格コムは無登録で掲示板に投稿できましたが、登録制になりました。
無登録でOKだったころの価格コムに比べると明らかに投稿数が減りましたね〜。価格コムの一番のいいところは、その商品購入者の感想がいろいろ知ることができることだったので残念でなりません。まあ、価格コムさんも規制のためにやむを得ずやったことであり、しょうがないとは思うんですけどね。
ただ、その結果目に付くようになったのが、いわゆる投稿数ランキング上位にいらっしゃる常連さんの投稿ばかりが目立つようになってしまったこと。
なんだか、そういうごく少数の常連さんの意見ばかりで、正直面白さに欠けるんですよね〜。
A 商品が売り切れている場合が多い 価格コムでランキング上位にいるお店で買おうとしたら、さすが価格コムの威力というべきなのか、売り切れていたり、次回入荷待ちになっていたりすることが結構多い。
その金額を念頭に、他の商品とも入念に比較して、やっと買う気になって、イソイソとそのお店に行ってみたら商品がなくてガックシ、ということも珍しいことではないわけで。
この辺の情報まではさすがに価格コムにリアルタイムで反映というわけにはいかない。
B レビューサイトの紹介がない。 価格コムは、価格コムを経由して商品を買ってもらわなければならない必要上、レビュー記事へのリンクは張りません(それだけ機会損失をする事になるわけですから)。
価格コムの立場から考えれば当然です。価格コムだってそこまでお人好しじゃないです。
ですが、購入者側に立ってみれば不便であることは事実。
C 投稿内容はテキストOnly 投稿可能なものはテキストだけです。(一部、ペットなどの掲示板には画像投稿できる掲示板もありますが)
何しろ言及しているものはほとんどハードウェアなのですから、使用者からの写真の投稿がないというのはどうも歯がゆい。
テキストのみの説明だと、今ひとつピンと来ないことも多々ある。

「価格コム」にない特色を自分のサイトに付けることは可能なのか?

さて、不便だと思う点がでたところで、じゃあ、この不便を救うには実際にどうやればいいのか、と言うことを考えます。
相手は価格コムです。メチャメチャ強敵です。かなりの完成度です。
そう簡単に妙案が出てくるはずもありません。
ですが、少なくとも@、Bは特別難しい話ではないので割愛させて頂きます。
Cも、世の中には画像投稿可能な掲示板CGIというものが存在するので不可能ではないです。
非常に難しいAについても、まったくお手上げというわけではありません。何も真正面から解決するだけが能ではありませんから。
例えばこんな対策もあるかもしれません。
商品が売り切れていて悔しい思いをしている人もいるはず。
であれば、
・限定セール品だけを扱うサイトにする
・XX日までという期限があれば、それを明確にして売る
・特別安くなくても、そこそこ安くて在庫が豊富なお店というふれこみで売る
・値段は敢えて一切出さない。もしくは定価のみ。そのかわり、商品の魅力を紹介するサイトに特化する(価格はともかく、商品の内容に納得できれば買う、という人も結構いるので)
みたいな逆転の発想もできるわけです。

結果として自分にとっても役に立つサイト内容になります

こうやって一つ一つ、他のサイトにないところは何なのかを明確に意識して考え、対策を練ってみます。
そうすれば、自然と「自分にとって役に立つサイト」の有りようが見えてくると思います。それはつまり、他者にはない特徴を備えているということなのです。(少なくともあなたが知っている範囲においては)
そして、この「他者にはない特徴」を沢山考えつくことできるサイトならば、それだけアフィリエイトがしやすい(ブランディングがしやすい)というわけです。
項目数としては、5項目以上考えつけば、やる価値はあると思います。欲を言えば10項目ぐらいはほしいところです。
まあ、正直、5項目だとか10項目だとかはかなりいい加減な基準なのであまり真に受けないでいいですが、大事なのはそういうことをちゃんと考えること。
この項目が1つも考えつかないようならば非常に厳しいです。それはつまり、どこにでもありそうなサイトしか作れない可能性が非常に高いからです。
もともとその分野のアフィリエイトへの適合度が低いのか、そもそもあなたのその分野に対する知識が不足しているのかもしれません。
もう一度考え直してみるか、他の分野にするのがいいかと思います。

新しい商品の数を考える

これもアフィリエイトのしやすさを考える上で重要な要素。
どういうことかというと、アフィリエイトの基本は早い者勝ちなので、古い商品(よりSEO的に言えば古いキーワード)で勝負してもなかなか先輩サイトに勝てないからです。
逆に言うと、新規参入サイトは新しい商品が出た時こそチャンスなわけです。
つまりは、新しい商品が沢山に出る活発な分野ほど、前のランナーを追い抜けるチャンスが多いのです。逆に、定番商品がずっと売れ続けるような分野は、なかなか新規参入するにしても切り込む口を見つけるのが難しいです。
例えば、ギャンブル系で考えてみましょう。
「新しい商品の数」という観点から考えると、パチンコなどの新台がどんどん出てくるような分野はアフィリエイトに向いていると言えるでしょう。(新台が登場するに応じて、その攻略法なども新しく出てきますからね)
逆に競馬のような分野は、基本的に毎年同じスケジュールの繰り返しですし、かつスケジュールはあらかじめ決まっています。(有馬記念とか桜花賞とか…)
つまり、新しい「商品」というのがないですよね。キーワードとしては新馬名とかあるかもしれませんが、それが直接アフィリエイトに結びつくわけでもありませんし。
もちろん、やり方次第でリカバーできなくはないですが、そのような分野に敢えて参入するのはあまりオススメできませんね。

最後に補足

以上のように、本人次第である側面も多いことが分かると思います。
ブランディングがうまくできるかできないかは、その人の知識/資質/体験がものを言います。つまりは、その人の個性が一番問われるところなのです。
この部分を疎かにすると、それだけサイトがつまらないものになります。つまりはアフィリエイトもうまく行きません。