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2008/05/29

アクセス解析におけるユニークとビューの意味

ユニークとビューの意味

アクセスを設置すると「ユニーク(Uniq)」と「ビュー(View)」の情報を得ることができます。
アクセス解析の種類(忍者、アクセスアナライザー、グーグルアナリティクス等)によって用語が違うのですが、以下のような意味を持つ値です。
ユニーク(もしくはヒット、ビジット) 新規にそのサイトを訪れた人の数
ビュー(ページビュー) ページが見られた回数
ビュー÷ユニーク
(便宜的に以後「レート」と表現します)
訪れた人がそのサイト内のページを何ページ見ているか

補足:ユニークとビューの関係


ユニークは大事か?

それでは、ユニーク数は多ければ多いほど良いのでしょうか?
すごく当たり前のことを問いかけているようですが…。
そう、当然、多ければ多いほどいいです。それだけ新規のお客さんを呼び込んでいるわけですから。
そして、ユニークを増やす最大の方法は、SEOや宣伝などの広い意味での広報活動です。

ビュー(およびレート)は大事か?

ユニークが新規のお客さんの数だとすれば、ビューは「訪れたお客さんがどれだけそのサイトに滞在しているか」の指針になると考えられます。
これはSEOでどうこうできる問題ではありません。純粋にサイトの魅力を表すものだということも言えるかもしれません。
例えば、以下のサイトのどちらがよいサイトだと思われるでしょうか?
ユニーク ビュー レート(ビュー÷ユニーク)
サイトA 100 400 4.0
サイトB 200 300 1.5
サイトAは100ユニークしかありませんが、レートが4。つまり、一人の人が平均して4ページ見ているということになります。一方、サイトBは200ユニークありますが、一人につき1.5ページしか見られていません。
とうことであれば、レートが高く、かつビューの絶対値も高いサイトAの方がよいサイトだと言うことになります。

ただし、そう単純な話でもない気が

とは言っても、それは一般論。
変な話、レートは気にしてもしかたがないのかもしれません。
現実問題、レートの値を良くするのは、ユニークを増やすより遙かに難しいです。
なぜかというと、人気が出てくるに従って常連客も増えてくるからです。常連客はすでにそのサイトを知っているので、何も更新されていないな、と思えばトップを見ただけで離脱してしまいます。新着に新しい情報が載っていれば、それを見てくれるかもしれませんが、それ以上は見ないので当然レートは頭打ちになってきます。つまり、常連客が増えれば増えるほどレートは上がりにくくなくなると言うジレンマに陥るのです。
もちろん、常連客を飽きさせないフレッシュなネタを常時提供し続けることができればそれに超したことはありませんが、自ずと限界があります。逆に更新頻度を重視するあまり、1ページあたりの質が落ちてしまったら元も子もありません。ましてやそのサイトと関連性の薄いネタを連発するなどもっての他です(逆に敬遠されます)。
それを考えると、むしろサイトBの方がいいサイトだという人もいるかもしれません。それも全く的外れな考え方だとは言えないのです。
この辺非常に微妙。実際、1年以上に渡ってユニークとレートの関係を追ってみた感じでは、必ずしもレートが高ければいいという明確な関係性を見いだせませんでした。その情報に加えて、「固定客の割合」的なものが出せれば、また違った関連性が見えてくるのかもしれませんが、そこまでやるとなると恐ろしく面倒なことになるので、さすがにそこまではできていないです。orz