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2007/12/12

ASPの良し悪しについて

ASPのどこを評価すべきなのか

アフィリエイトをする際には、当然、どこかのASPに登録しなければ話は始まりません。
で、どのASPがいいのか、という問題は当然あります。
ただし、あなたがどんな商品をアフィリエイトしたいのかによって自然とASPは決まってしまうわけで、正直、ASPの善し悪しを議論したところであまり意味はないんです。
とは言え、扱っている商品的に競合するASPは沢山あるわけで、その中のどれがいいのかというのは難しい問題です。
また、ASPの善し悪しを何で判断するか、という問題もありますし。
ちなみに、私が今まで登録したASPを数えてみたところ、22個ありました。(我ながらそれほど多いとは思わなかった…)
その中にはもちろん、物販系ではないASPも多数含まれていますし、登録しただけで結局バナーを1枚も貼らずじまいになっているASPもあります。
まあ、それはともかく、ASPの善し悪しは、やっぱり管理画面の使いやすさリンクの種類だと思うんですよね。あとは当然報酬率ですね。
逆に、最低報酬ラインの低さとか、振込手数料の安さとかいうのは、あまり関係ありません。最低報酬ラインが低いのは、確かに登録者を多くする効果は大きいでしょう(ASP側の立場から考えて)。ですが、それがASPの評価に加えられるべきではないと思います。最低報酬ラインの意味があるのは、アフィリエイトの超初心者か、もしくは自己買い目的で登録する時ぐらいでしょう。

管理画面の使いやすさ

アフィリエイトリンクの作りやすさ

やっぱり、普段の作業的にこれが一番多く、かつ神経質にならざるを得ない部分ですから、ここの部分の作業のしやすさというのは非常に大きい。
とは言っても、これもかなり主観的な問題があるので、どのASPが一番バナーを作成しやすいかというのは何とも言えません。
ただ一つだけ言えるのは、ダントツでバナーの作成がめんどくさいのはバリューコマースです。(^^;
以前に比べれば多少はましになったものの、他のASPと比べちゃうとダントツでめんどくさく、作成の仕方が他のASPとは全く違うので、すごくとまどいます。
アフィリエイト報酬的には、ナニゲに頼りにしているバリューコマースなんですが、バナー作成/管理の異常な使いにくさだけはなんとかしてほしいところです。

売り上げ情報の速さ

これは、ASPだけの問題ではなく、ECサイト側の問題も絡むのですが、売り上がった情報が管理画面に登場するまでのタイムラグが非常に大きいASPも珍しくないです。このタイムラグが大きいか小さいかで、アフィリエイト戦略のたてやすさが天地ほど違います。
まあ、慣れてくればクリック率などの統計情報や、更にはアクセス解析の情報も援用してだいたい予測はつくのですが、何が売れているのか、どれだけ売れているのかなどの具体的なことがわからないと、どうプロモーションをかけていいものかわかりません。1ヶ月後に売れた結果が分かったって戦略の役には立ちませんから。
その点、JANETなんかはリアルタイムで売上げが分かりますから素晴らしいですね。あと、Infocart、Infotopあたりもそうですね。次点でamazon(1日遅れ)といったところでしょうか。
残念ながら、かなり遅めなのはリンクシェア。
あと話にならないぐらい遅いのは楽天。楽天に限らず、Yahooショッピングなどのショッピングモール系は、まずはショッピングモールに入っているお店の売上げを集計処理してからアフィリエイトの報酬が算出される関係上、どうしても遅くなってしまうのは分かります。
とは言え、アフィリエイト的に考えると、月単位で情報が遅れてくるのでは、事実上目隠しの状態(売れるも八卦売れないのも八卦という状態)でアフィリエイトをしなければならないんです。そんなそら恐ろしいこと私にはできません。

売り上げ情報の正確さ

これも大事。
売り上がった金額だけでなく、品物まで分かると非常に役に立ちます。
なぜ大事なのかは言うまでもないことだと思うので説明は省略。
あと、どう活用していいものかは難しいところですが、最初にクリックされた日時や、初回の購入なのか2回目以降の購入なのかなどまで分かると、一つの判断のネタにはなりうるかもしれません。
やはり具体的な情報というのは非常に説得力のあるもので、こういう詳細な情報、正確な情報がより沢山得られるASPというのは、そこでどれだけ売り上げられるかどうかと言う問題とは別に、戦略の役に立ったり勉強になったりするんですよね〜。

一番「役に立つ」ASPはどこかというと…

これらを総合的に判断して、売上げ情報/統計情報が一番役に立つASPはどこかというと、JANET、amazon、Infocart、Infotop、あたりが上位に来ると思います。バリューコマースも、(広告スペースを個別に作れば)バナー単位でトラフィックが取れるのでなかなか面白い。
あと、将来的に期待できそうな気はするのはリンクシェア。スピード的には非常に不利なリンクシェアですが、得られる情報はかなり多いASPです。特に、最近リンクシェアが提供し始めたSynergy Analytics(シナジー アナリティクス)は更に驚異的。
通常の統計画面とは別に、驚くほど詳細かつ広範囲なトラフィック情報を見ることができます。言ってしまえば、通常の統計画面に出すサマライズ(要約)された情報ではなく、その元データをそのまま公開してしまった感じです。であるだけに、他のASPでは絶対に見れないような、かなりディープな情報も見ることができてしまいます。
ただし、まだβ段階なこともあり問題も多いです。
ものすごく動作が遅いのと、基本的に技術者向けのインタフェースをそのまま公開しちゃっているノリなので、非常にユーザーインタフェースが分かりにくく、かつ専門的な用語の連発なわりには、ヘルプも充実していないです。使いこなすにはかなりの努力と忍耐が必要でしょう。というか、自分自身まだまだSynergy Analyticsを使いこなせていないです。
この辺が解消されれば、それこそ、それまでのアフィリエイトプロモーションの常識を覆しかねないほどの強力なツールになる可能性があるんですがね〜。

リンクの種類

例えばリンクの種類。バナー、テキストリンク、商品リンク、自動生成系のリンク、ブログパーツ、API、はたまたレビューアフィリエイト、いろいろあります。
自分は基本的に商品リンクを主体に使いますが、どのようなサイトかによって、最適な種類というのは変わってきます。
それに適合した種類を選べるか選べないかというのは、かなりクリック率/購買率に影響しますし、なによりも、サイトの設計にも影響する話なので軽視できません。
その点、amazonはものすごい。商品リンクなんてあたりまえ。おまかせリンク(いわゆるAdsense的な仕組み。サイトに最適な商品を自動的に判別して出す)、スライドショーウィジェット(スライドショー形式のバナー)、プロダクトクラウド、ウィッシュリスト等々、どんなものなのか想像さえつかないような(^^;、先進の手法/凝った手法/マイナーな手法も提供しています。
その他では、やっぱり歴史の長くかつ規模が大きいASPが一般的に有利な感じがあります。リンクシェア、バリューコマースあたりですね。

報酬率の高さ

報酬率に関しては、間違いなく、Infotop、Infocartがダントツでしょう。
なぜかというと、情報商材専門のASPだから。(^^;
報酬率が50%超えるものも珍しくないですからね。普通の商品でそんなことあり得ないわけで、これは情報商材だからこそ実現できる世界。
同様の理由で、電脳卸(でんのうおろし)も報酬率は高いですね。電脳卸は、情報商材ではなく、化粧品、装飾品(アクセサリ/宝石類)、ダイエット食品、健康食品、はたまたオトナのグッズなど、(情報商材ほどではないにせよ)利益率が高い商品が中心のASP。なので、アフィリエイターへの報酬率も当然高くできるわけで。
こういう、やや専門的なASPを度外視して考えると、比較的報酬率で頑張っているのはJANETなのではないかな? 多分。
最近は、まったくJANETをやっていないのですが、JANETは競合他社よりも高い報酬率をウリに登場したASPですし、実際自分がJANETをやっていた頃は確かに他社より報酬率よかったッス。無料登録系/無料資料請求系に強いJANETですから、もし、それをメインにやるならばJANETは非常に心強いASPでしょう。
ただし、JANETは商品リンク(商品のページに直接リンクする)がないのが物販系ASPとしては致命傷。(久しぶりにJANETの管理画面にログオンしてみましたが、相変わらず商品リンクの仕組みは提供していないようです)